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歴史小説やファンタジーにのめりこみ始めた頃、いくつか手にとった中国の歴史を解説した本の中で、もっとも読みやすく、楽しんで読めた本です。
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中国の歴史の概観を知りたいと思ったのだが、予想外に細かい「点」にこだわった記述になっていて、ついていくのが難しかった。
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高校生の時に陳舜臣さんのこのシリーズをひたすら読みまくっていました。
その後の進路にも大きな影響を与えてくれた本で、北方謙三先生に「君、ずいぶんと中国史にくわしいねぇ」とお褒めの言葉をいただけたのもこの本のおかげです。
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こんなに近くの国なのに、その歴史をほとんど知らないなと思い読んでみた。五帝紀から15年戦争まで、5千年くらい?の歴史本。そして長い。全七巻のすべてが500ページを超える大作で、週末のみの読書では読み終えるのに2か月掛かった。また、あとがきにも書いてあるが、阿片戦争以降がやや駆け足に書かれている。ちょっと物足りないなと思っていたら、中国の歴史 近・現代篇なるものがあるらしい。しかも全10巻とか。いつか読んでみようかなぁ。。。
追補 あとがきを読んで近・現代篇が全10巻と書いたけれど講談社版で全2巻らしい。どういう感じなのだろう。尽きることのないような資料を読み込んで、咀嚼と反芻を繰り返して自分の血と肉にする。推敲する。それは圧搾機ではなくて適切な言葉を択んでとか。自分が分かっていればいいはずなのに。表現者ってのはどんな感じなのだろう。狭いと思っていたのに見果たせもしない。長いと思っていたのに勝手に期限がくる。車谷長吉の言葉を思い出す。かなわない。
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内容は難しいところがなくとても読みやすく、そしてとても面白い。中国史に興味はあるもののその壮大さに何度か挫折したことのある私でもこの本は夢中になって読むことができた。巻末には古代の遺跡や都の名前に現在の省も記入された地図があり、本で登場する国の位置関係を地図と照らし合わせながら読むことができ、歴史を地理の面からも学ぶことができる。少し古い本ではあるので最新の歴史がアップデートされていない部分はあるだろうが、中国史を通史で学びたいと思う人にはぴったりの本。
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以前に購入し、読破した本を再読。当時の記憶がほぼ無いため、初めて読んだような感想。
中国の神話から説き起こし、字が発明されるまでの中国の人々の生活を推察している。それには考古学の成果も役に立っている。
考古学の知識から、甲骨文字が発見され、今までは本当にあったか不明な殷という国家の存在が確認された。殷は商ともいい、商人や商業という言葉もこれが語源らしい。
殷から周に政権交代が起こるが、その際、中国の人々は神を絶対視しない文化を手に入れたようである。ただ、その周も統一王朝というよりは、やや強い地方国家、という存在のようで、やがて同じような地方国家が乱立する春秋戦国時代が始まる。
春秋戦国は、地方国家間で頻繁に戦争があり、逸話が多い様子。いずれの事件により、春秋と戦国を分けるかは諸説があるらしいが、この本の内容はざっくりいうと春秋末までを扱っている。
歴史は繰り返さないがパターンはある、という著者の主張が分かるほど、古代とはいえ国家は同じパターンで興廃しており、また、その後の歴史でもそれが見出されるように感じた。
春秋戦国のことも知れば知るほど面白そうだと感じた。中国史をもう少し勉強していきたい。
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2024/3/20読了
神話~春秋戦国時代。
本書か書かれたのは’80年代。まだ夏の遺跡が発見されていなかったので、夏王朝も、半ば神話として語られている。