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江戸時代の姫といえば、この千姫と篤姫、和宮あたりだろうか。どれもさまざまな作家が描いており、読み比べるのも面白い。
本書は幼い頃から千姫の影武者として側にあがった侍女のちょぼの視点で、主に大坂城落城以降の千姫の生涯を描く。
姫たるものどんな時も感情を出さず、意思を示さず、周囲が作った流れに沿って泰然と流されていくのみ。
だが、再嫁した本多忠刻の元で、千姫はおのれの意思に従って生きることを決意する。
相次ぐ不幸に見舞われながら、徳川一の女人として傅かれた千姫の生涯に改めて思いを馳せた。
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なにが素晴らしいって、一番最後のところ。伏線回収が素敵すぎる。おかげで何回も、前に戻って読み直せた。伏線回収の上手な作家は貴重である。
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オペラの題材になるとのことで手に取った
よく知った懐かしい地名がたくさん出てきて軽くホームシックになった
見知った風景を思い浮かべながら千姫やちょぼの気持ちになって読んだ
幸せな時期の描写もつらい時期の描写も生々しく感じられた
ほっこりしたり泣いたり感動したりとすごく充実した読書体験だった
次の帰省で見る姫路城はちょっと違って感じられるかもしれない
歴史小説もっと読んでみてもいいかもと思った
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大河ドラマを見ていると、いつも大坂の陣が終わると同時に出番も終了してしまうので、その後の千姫の人生を知ることができてよかった。
辛いことがあっても「生きねばならない」と、懸命に人生を全うした千姫は、女性にとって憧れだ。
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大河ドラマで千姫を見た時に、「あ、確か姫路城に行ったときに千姫がいたな」と思い出しました。姫路城では幸せな時期があったと記憶していたので同僚に話したところ、この本を薦められました。
大河ドラマでは大阪夏の陣の後は描かれていませんでしたが
この本を読んでその後の千姫の生涯を知り、激動の時代をまざまざと感じました。また千姫のそばに幼少の頃から仕えるちょぼの視点から語りは読み手の視点とも重なり非常に感情移入ができました。