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一般的な常識も、非常識じゃないかと
考える視点が気に入りました◎
批判的に物事を捉えることができる人なんだろうなと感じます。
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2022.4.24市立図書館
妊娠から出産を経てお子さんが二歳になるくらいまでの出来事や気持ちを綴ったエッセイ。妊婦/母親はこういうもの、こうするものといった常識のようなものの前でちょっと立ち止まっては考えを巡らせる。親についても子についても、男女の差ははじめからあるものではなく、作られていくものなんだなと実感し、妊婦や母としての肩身の狭さに社会の構造の問題や疲弊を見出す。
長い目で見ればたしかにちょっとずつ進化してはいる面もあるけど、相変わらずなのが歯がゆい面もあるなと感じた。
母になって体力的にも時間的にも「奪われる」ものが多いなか、電車観察スポットの情報が(自分が必要と気づいて求めるより早く)もたらされて、「自分では必要だと思っていなかったが実は必要な情報が急に思わぬところから与えられる瞬間が来る、という知見を私は得た」という感慨とともにゆるいネットワークの存在に気づくくだりがよかった。
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こんなにうんうんうなづきながら読んだ育児エッセイはないわ。育児エッセイというか、結婚出産育児にまとわりつく言説や社会についてのエッセイ。
「〜そっちの普通が狭いくせに、こっちにドヤ顔してくんなよ〜」にしびれるね。
結婚する前、出産する前、に読んでほしいけど、結婚出産したあとやからこそ刺さりまくるというのはある。
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ああ、そう、それ疑問に思ってた。わたしも。と、結婚が現実的な年齢になってきたいまだからこそ共感し、少し悲しくなる内容だった。
日本の結婚制度は、女性に厳しい気がする。子どもを育てるための婚姻制度と、形式的な決まり。
少し話はずれるが、読み終えたのと同時期に、ある場所で家系図を見たのだが、何で女性だって頑張って産み落としているのに、男性家系のみで図が続いていくんだろうなあと素朴に疑問を抱いたりしたのだった。
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出産や育児にまつわるエッセイ、いろいろあって、興味深く読むのだけど、産まない肉体である男性の身体をもつ人にとって、こういうエッセイは興味の対象になるのだろうか?産む可能性をもった女性の身体をもつ人であっても、みながこういうエッセイに興味をもつわけではないだろうけれど…。
とはいえ、人はみな、生まれてきたから、今、生きているので、どんな思いのもとにその人生が始まったのか、いろんなパターンを知るのは、面白いものではないかな。
私にとっては、自分自身の過去の経験と照らし合わせつつ、その違いが興味深い。こんなこと、思いもよらなかったなあ、とか。そういう考え方もできたよね…、とか。さすが、松田青子さんだな、やっぱり好き、と思いつつ。
どんなことにも、正解はないから、凝り固まらず、ゆる〜く。
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いい!松田青子さん、はじめましてだけど、良かった!刺さりまくったし、楽しい本!兵庫出身なのとか、時々でる関西弁、ツッコミがなおグッときました。同郷です。
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自分がいつか妊娠出産というルートを通るときにはまた読み直したい。妊娠出産を経験してないのにも関わらずなんとなく想像ができて本当にこうだったら嫌だなって思うのは自分が女だからなのか、男性が読んだらどう思うのか知りたいな。
ちょくちょく出てくるツッコミが面白くてエッセイとしては特に9章が好きでした。松田さんが“子どもの人”と表現しているのがなんとなく好きだった。
出産は病気じゃないってマジで思ってんのかなーさっさと社会変わってくれないかなー。
妊娠しても母親になっても何も諦めなくていいし怯えなくていいし好きなことしようー!!!堂々とKALDI行こうねー!!!!!!!!
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松田さんが、出産・育児を体験して感じたことのエッセイ。ほのぼのしたり、当時を思い出して共感したりする点も多くて面白かった。印象的だったのは、不条理なこと(夫婦別姓とか母親に対する世の中の期待?とか、あと役所や病院での対応とか)に対する考えや疑問が詳細に書かれていたこと。
今すぐ解決しない不条理からは目を背けたくなるときもあるが、不条理を感じてる側がまっすぐ受け止めて言語化するのは大事だなと思った。
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視点が独特で面白い。
出産後の女性はゾンビのように疲れきっている。
妊娠出産ってオープンにされていない世の中。
死ぬ思いで辛い出産なのに、「出産は病気ではないので保険適用にならない」というわけわからない仕組み。仮に、男性が出産する立場だったら絶対に保険適用になっているはずだ。
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妊娠に伴って見えてくる、世の中のあれこれ。全く同じことを感じていて、それをそのまま言葉にしてくれているが、自分が感じた以上の見え方・発見を少し期待してしまった。
妊娠すると、社会の仕組みのなんと未整備なこと、人は結構冷たいこと、自分が妊娠する前には思いも至らなかったことに気付かされ愕然とする。
妊婦だから気が引ける、そんな場面が一つでも減るように、この本に書かれている内容を誰も驚かずに読めような世の中になるように願う。
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出産前に読んだ。凄くうなづいた。
でも終わり方があっけなくて、勢いで書いた感があったか。笑
産後思うこと。無痛分娩は無痛じゃないよ。あと、母乳?って聞いてくる人滅びよ。
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私もそのコミュニティに入っているわけで、とても面白く読んだ。くくくっと笑う私の腹の上で、子供が揺れて目を覚ました。
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作者が未婚で出産に至るまでを主としたエッセイ。
同世代で当方も出産経験あり、あらゆる場面で理解できる、わかる、そうであったと経験とリンクする箇所はあるものの。
当方が鈍感なのか作者が敏感なのかあらゆる場面でジェンダーに纏わる、不快感や疑問、社会に対する憤りに触れられており、ここまで色々な事が気になると子育てもより難しく感じるだろうと思いました。
納得感もありつつもっと社会に諦めや寛容さがあった方が生きやすいかなと素朴に感じました。
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著者の出産から育児までの話と、それにリンクするような世間の変化と周りからの意見、出会い、自身の感じたことが綴られている。
育児している身としては、無意識にかけたかけられた言葉でも、やはり積み重なってジェンダー意識を子供に植え付けているよな…と実感することが多々あるので、本当に共感できた。
育児関連について、1年経てば新しい制度もうまれ、知見も変わる為、何を信じたらいいのか、何にすがったらいいのか迷うことも多い。著者のように自分自身で選択し、子供、家族と向き合って無理なく波に乗っていくのがいいと改めて思った。(自分もそんなタイプでした…)
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出産の大変さを知っている人だけで共有できていて、社会全体では共有できていない。たしかに。
育児に対して、無関心、好意、敵意の3つの視線があるというのは想像が易く、そういう視線をひしひし感じる立場になるのは誰だっていやだよなあ。
子を保護するもので、仮留めしているという捉え方はしっくりきた。
今見ているドラマ『こっち向いてよ向井くん』でも、妹が結婚の違和感について話をしていて少し考えていたタイミングだった。
苗字が変わることは単純に手続きが面倒だというのが主な感想だったけど、会社では旧姓を使うんだよなあというそのチグハグ感にモヤモヤしていた。
この本では、苗字を取られる、半透明みたいなものという表現があり、なるほどそうも言えるなとまた考えるきっかけになった。
まだ出産も結婚も予定というものはないけれど、遠くはないと感じているところだったので読んでよかった。