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買ったけど積みっぱなしの本が高くなっていたけど、これは即買い。目次が変わるたび、うぉぁってうめいていたけど、片山冬樹で撃沈。川上ワールド私は大好き。
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何者でもない者の話。とても不思議な内容だけど、少しリアルで、本当にこの世に存在しているのではないか、という気さえした。
正直、この本は何を伝えたかったのかがイマイチ分からなかったけど、この世界観は割と好きだった。
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4.3
人が他人を必要とする理由が体感できたときに、「何者でもないもの」が「あるもの」になるのかななどと考えさせられた。
色々な人を経験していくことで、共感や他人を大事に思う気持ちを得ていく、主人公の変化を感じられた。
若干、変化する人が多すぎて、途中中だるみした気もした。
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何者でもない者(某)が、色んな人間になって、その人間としてしばらく暮らすって内容。”自分探し”ってあるけど、こんな風に実際に色んな人の人生をしばらく生きて、しっくり来るものを探せたら最高なのになと思った。
同一人物(一応)が色んな人間の人生を生きてみるって設定にはとても惹かれたけど、終盤はあまり、、自分にははまらなかった。愛することを知ってしまったが故に、他の人間に変化できなくなってしまうって内容。つくづくそういう展開、自分は求めてないなーって感じた。
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川上弘美はディストピアがいいんだよ! 透き通るような文体。川上弘美を読んでいるときは空気が澄んでいるように感じる。マリの章が素敵でそこから先へ進むのが嫌だった。
あなたは誰?と問いかけられるように進む。
私たちは某のように、顔も声も変わらないが、過去の自分は全く違うと思ったり、また違う人と話すと別人のようになったりする。だから、某たちは過去のわたし自身であり、他人といるときのわたし自身である。
私は根底に「すべての人は自分になりうる」と思っていて、だからこそ他人に興味があり優しくしたい。後半、人と人以外の同一性が提示されて、「植物にも物にも動物にもなりうる」と考えをあらためた。根は繋がっているのだ。
ラモーナらへんから減速するもラストの情景描写が好き。前半の速度は落ちるけれど、ゆっくり動くからみれる景色ってあるよね。途中減速しても最後まで読む価値はあると思います。風呂敷がおおきく広がり、「大きな鳥に」の期待も広がるから、くらべるとやや小さくおさまった感は否めないけれど。
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自分が苦手な分野の本だった。
読むまでにけっこうな時間がかかってしまった。
もっと科学的なもの、遺伝子操作の果てみたいなものを期待していたので。
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何者でもない者。
読み進めてみえてくる景色は、決して鮮やかなものではないけど、独特の空気に吸い込まれて行くように最後まで読み進められました。
次々に変化する主人公である某。
変化する度に似てないようで似ているところもあるし、アイデンティティや考え方が違かったりするのもこの作品の魅力のひとつかな。
ちょっと切ない場面もあるけどね。
この本を読み終えた後のスッキリ感を求めるならオススメはできない作品だけど、不思議な雰囲気を味わいたいなら、お勧めします。
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分からない分からないわぁ。
小説の空気感とか、言葉はとても好き。周りの音が静かになっていくような世界観。
人間は誰かのために生きることで初めて確立した一個人になるということなのか。
小説としては好きだったけど、読み終わった後も、あれ?夢見てた?、みたいな感じ。
感性が足りてないのかしら。
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何者でもないものは特定の人になる度に生き方ががらっと変わる。
人間の生き方や個性って何者かを作り出す遺伝と言うものにとても大きな影響を受けているのだなあ。
どんな生き方をしても仲間と語り合うことを楽しみにしたり、趣味をもち、何かの成長を楽しみにしたりする。
理系(生物系)の人はより感覚的に楽しめるかも。
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究極の自分探し。
アルファやシグマ等の「仲間」が出てきたあたりで飽きてしまった。
意外と「特殊な」みのりがあっさりしている
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面白かった!
変化する、誰でもない者たち。
山中文夫をもう少し長く読みたかったな。
なまけものの私としては、病院においてくれて、ご飯出してくれて学校も行かせてくれるの「なんて親切!」と思っていたが、まあ、そうか、いやにもなるか。
変化する、と言うところで、何故か「オーランド―」を思い出してた。あと、xファイルで見た、性別を変えられる人(人?)が体をバキバキ言わせながら(…別にそうでもなかった?)バキバキ?ぼこぼこ?性別を変えるシーン。
どっちも特に、この作品と共通点とかないです、と思います。
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"綺麗事"としてよく聞く言葉。「人はいつでも、いつからでも、何者にでも変われるのだ。」
これが文字通り、変わることのできる生態系が存在したのならば?
某は確かに"何にでもなれる"けれど"何かになる"ことはきっとなかった。誰になっても、何になっても、きっと自分が何者なのかはずーっとわからなかったのだと思う。個が個である理由はおそらく誰かに必要とされること。他者との関係を通して自分というものの存在意義を改めて考える機会になった。
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「わたし」の記憶は病院の受付にいるところから突如始まる。
初めは単なる記憶喪失の女子高生の話かな、と思い、すぐに不穏な雰囲気に気づく。そうだった、この作者はいつも不穏なのだ、と。
ファンタジックなのに、読み手にさまざまなことを問いかける。
人は何のために生きるのか、人を愛するとはどういうことなのか、そして死とは‥。
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なんかよくわかんない本だった。
結末が全く予想できなくて面白かったけど、読み進めるうちにだんだん飽きてきちゃった。
いろんな人になれるっていうのは楽しそうだけど、誰の記憶にも残らないのは悲しいなあと思った。
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この物語の主人公はなに者でもないモノです。
このなに者でもないモノは
姿かたち、年齢や性別を変えつつ、
世の中の片隅で生き続けます。
そんな彼ら彼女らの暮らしぶりが描かれています。
このなに者でもないモノは、
わたしたちの象徴であるような気がします。
自分がどんな人間であるかを
明確に答えられる人っているのでしょうか?
〝自分探し〟なんて言葉があるように、
多くの人は実は自分がなに者なのかわからないと
思っているのではないでしょうか?
自分がなに者であるのかを知ることが
はたして必要なのかどうかもよくわかりません。
この物語に登場するなに者でもないモノたちは、
流されるように生きていて、
自分がなに者であるかなんて
あまり気にかけないし、探ろうともしません。
もしかするとこれが人生を生きる正しい姿勢なのかも・・・
と思わせたところでラストシーンに突入。
死があるから命は美しい。
愛があるから生きていける。
これはそんな物語です。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
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べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
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