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同じ著者の「dele」のドラマが面白くてアマプラで一気見したので。
こちらもWOWOWあたりでドラマ化されそうな感じ。面白かったです。
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人を憎むことだけで人生を費やそうとしているとしている人間がいる。そのひとりが犯罪被害者カウンセラーの唯子。彼女もまた深い闇を抱えてこの仕事をしている。
人を裁くこと、許すことを各々は出来ないけれど幸せを望むことは許されるんだよ、と私は彼女に声をかけたい。ストイックな生き方しか出来なかった唯子がすぐには普通の暮らしを手にできるわけではないでしょうが、支えとなってくれる人の手を拒まなかったことに目頭を熱くした。
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犯罪被害者家族に寄り添うカウンセラー。
今の状況を受容し相手が感じている不都合や生きにくさを潰していく。
憎むことで救われることもある。
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13/100
臨床心理士である高階唯子は警察専門のカウンセラー・事件被害者やその家族をクライアントとする。
カウンセリングの中で「沈黙」(サイレンス)が多く出てくるが、唯子はその沈黙を非常に大切にする。
その後(アフター)のために…
自らが加害者の家族として生きていく
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カウンセラー(臨床心理士)が主人公。
題材的に仕方がないが、重たい内容だった。
高階唯子の救いは弟の祐紀、安曇教授、仲上刑事の存在だった。
この人たちがいなければ、自分自身の精神状態が持たなかったと思う。
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事件被害者とその家族のカウンセリングを担当する、警察専門カウンセラーの唯子。痛みを抱えた人たちへのカウンセリングは、相手の気持ちに寄り添い共感しながらも、立ち入りすぎることなく自分を保たねばならない。彼女自身もまた過去の痛みを抱えながら仕事に向き合い、自らの問題を乗り越えようとする連作ミステリです。
加害者の家族と被害者の家族といったいどちらが悲劇的なのでしょうか。きっと一概に比べることはできないけれど。家族というだけで、どちらも純粋な被害者なんですよね。ただし家族が生きているのかそれとも死んでしまったのか、その差はあまりに大きいのかもしれません。どちらの苦しみもやりきれなくて、だけれど未来は絶望ばかりではない、という穏やかさも感じられる作品でした。
お気に入りは「夜の影」。「他に何ができたでしょう」という言葉の重みが胸に突き刺さりました。たしかに他に最良の道なんてなかったのかもしれないけれど。本当にそれで救われたのか。他に選べる道はなかったのか。後味の悪いものではないのだけれど、あまりに痛い物語です。
「ほとりを離れる」にははらはらさせられましたが。素敵な物語でした。あの二人の歪んだ関係はそれほど悪いものではないのだけれど、続けていても未来が見えなかったので決着がついたのには安堵です。そして仲上がカッコいい!
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事件被害者やその家族のアフターケアをする、警察専門のカウンセラーのお話。ドカンと盛り上がる所は特に無いので、静かなものが欲しい時に読んだらよかったかも٩(๑´0`๑)۶
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すごく重いテーマで書いてあるはずなのに、登場人物みんながそれぞれ必死に前を向こうとしてるのが感じられるせいか、苦しくはならずに読めた。当事者になってみなければ本当のところは分からないし、なったところてみんながみんな感じることが同じではないんだけど、とにかく主人公の芯がしっかりしているところがとても好きだった。
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罰を受けることが罪の償いには必ずしもならないってことですかね。本多ヒロインにしては、唯子、あまり魅力的ではなかったな。
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128堂場瞬一の犯罪被害者支援に重なるところはあるけど、割り切れない人間の感情を抑えた筆致で描かれていて一気読みした。連作ではなくてじっくり長編で読みたかった気もする。
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連作短編5編
事件被害者のカウンセラーが被害者やその家族と向きあって、事件の全貌が分かったりする。被害者が立ち直っていくところと、カウンセラー自身の過去、加害者の家族としての苦しみが心に刺さる。そしてその過程で自分自身も前に進んでいくようなところが良かったです。仲上刑事とその後友達以上になることを期待しています。
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悲しくやるせない気持ちにもなるけど、少しの希望もあるように感じる。
加害者側の家族、被害者側の家族、どちらもつらいな…。
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「二つ目の傷痕」「獣と生きる」「夜の影」「迷い子の足跡」「ほとりを離れる」
5話収録の連作短編集。
物語の主人公は警察専門のカウンセラー・高階唯子。
仕事内容は、事件の被害者やその家族のケアをすることだ。
殺人を犯した父を持ち、唯子自身が加害者家族でありながら、被害者の声に耳を傾け、その想いに触れていくという行為は、並大抵の覚悟では出来ないはずだ。
凄惨な事件の数々、被害者の苦悩や悲しみ、それらに対峙する姿は、自らを罰している様で辛くなる。
各話に秘められた予期せぬ真相に驚きながら、罪と罰について考えさせられる作品。
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本多作品好きなんだけど
今回はあまりスッキリしなかったかな。ヒロイン像がイメージできないまま物語を終えたからかな。カウセリングってがなんかややこしくって、理解しにくかったのが敗因だろう。
テーマは、人殺しは救われるのか?ってことなのかな。重いな。ハンムラビ法典が脳裏に浮かぶ。いつもの通り、ドラスティックな連作最終話での結論はどっちと理解すれば良いのだろう?
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加害者家族と被害者家族
想像することしかできないけれど、果てしなく苦しいものなんだろう
カウンセラーの主人公ということで、人の思い、気持ちにスポットがあたっている
心って複雑で人によって感じ方も異なる、理解は永遠にできないけど寄り添うことはできるんだと思う