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~あらすじ~
シリーズ最終作。
ちょっとかわった「お客さん」に慣れてきた松井さんは、タクシーの中に落し物をみつけて……。
~感想~
車のいろは空のいろの3巻目です。
短大の卒業論文を書く際に一目ぼれしてこのシリーズをまとめ買いしてしまいました(しかもハードカバー(笑))
タクシーの運転手の松井さんと、いろんな「お客さん」の出会いのお話。
キツネやタヌキ、クマ、時には幽霊!?と思うような「お客さん」をのせて松井さんのタクシーは色々なところへ走ります。
ほんとうはそこにある場所へ
見えなくなってしまった場所へ
大切なものがある場所へ
鮮やかな色彩と表現描写を用いたハートフルストーリーです。
この作品との出会いは話せば長くなるのですが、小学校の時に教科書で「白いぼうし」を読んだのが始まりでした。
シリーズものだと知ったのはそれこそ20歳を超えて論文を書こうとした時のこと。こんなに他に作品があるなんて!と思いつつも3巻を瞬く間に読み上げてしまった自分、子どものように本にかじりつく自分にさらに驚きました。
お勧めです。本当に。
むしろ大人になってから必要な本だと思います。
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2012年夏休み、図書館で借りました。ありふれた動機なんでしょうが、昔自分が学校で習ったお話が無性に気になることがあります。もしくは本を見かけると、あ~これは確か小学校の教科書に載っていた筈!と。
以前からあまんきみこさんの車の色は空の色は、何故かタイトルだけ覚えていたのですが図書館で見かけて借りました。タクシーの話といぅことすら忘れていましたが…。私が昔、習ったのは、帽子の話でしょうか。残念ながら今回借りた本書には収録されていませんでした。
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四年生の国語の教科書に載っていたので、松井さんシリーズを全て読破することとした。下記の内容でメモしていく。
【登場人物】
【季節】
【行き先】
【松井さんの人柄】
春のお客さん
【登場人物】わかいお母さんと小さい五つ子の男の子、わかいおねえさん先生
【季節】春
【行き先】いずみ幼稚園
【松井さんの人柄】動物でもタクシーに乗せてくれるし、狸だと分かっても気づかないふりをする優しい人
きりの村
【登場人物】黒い旅行カバンを持つ紳士(新聞社の人)
【季節】夏
【行き先】タケイダム
【松井さんの人柄】不思議なことによく遭遇する(人柄では無いが、、、)
やさしいてんき雨
【登場人物】花よめさんと親族(全員きつね)
【季節】?
【行き先】ブルースカイホテル
【松井さんの人柄】言葉がうまく出ないときは、自分のあごをなでてしまう。
草木もねむるうしみつどき
【登場人物】小さい女の子(正体はお婆さん)
【季節】夏
【行き先】かえで町三丁目
【松井さんの人柄】子供想いの優しい人柄
雲の花
【登場人物】赤いこまを持った女の子
【季節】?
【行き先】空町
【松井さんの人柄】雨に濡れている子供がいたら、無賃でもタクシーに乗せてあげる優しい人柄
虹の林のむこうまで
【登場人物】二人の娘さん(白鳥)、飼育係のげんさん
【季節】
【行き先】虹の林→りんどう公園
【松井さんの人柄】
まよなかのお客さん
【登場人物】ピエロ、女の子、くまの人形
【季節】?
【行き先】にんぎょう道
【松井さんの人柄】人間だろうと人形だろうと、楽しく過ごせるならどちらでも良いと思えた
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『車のいろは空のいろ』第2弾
松井さんの空色のタクシーはだれでものせてもらえます^^*
春のお客さん
きりの村
やさしいてんき雨
草木もねむるうしみつどき
雲の花
虹の林のむこうまで
まよなかのお客さん
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『トワイライトゾーン』や『世にも不思議な物語』系のタクシー運転手の松井さんが乗せたお客さんたちの短編集。
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こんな続編があったとは。あまんきみこさんの世界観は時間をうまく超えてるなあ。何となくベアトリスポッターの話に向かう牧歌性があると感じる。
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・空の色のタクシー運転手、松井五郎さんが乗せたさまざまな人たち。
・お母さんと五つ子を乗せた松井さんがたぬきねいりしなくてはならなかった話。
・タケイダムができて沈んだ村の取材に来た記者を乗せた松井さんが霧に迷って。《“祭り”には“おわり”がありますが、“ダム”には“おわり”がありませんからねえ。》p.34。
・結婚式に向かう花嫁さんを乗せた松井さん。
・真夜中に公園でブランコが上手にこげないと泣いている少女を見つけた松井さんは。
・どしゃ降りの雨の中を走っている少女を見つけた松井さんが雲の花をもらう話。
・白い服の娘さん二人を乗せた松井さんがげんさんにことの顛末を報告するまでの話。
・真夜中にピエロと女の子とくまの着ぐるみを来た三人を乗せた松井さんは。この巻もラストはパーティーの話。
・松井さん、無賃乗車されることがが多いんでは? それでもおおらかにほほえんでいるけど。
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文庫本版を読みました。きつねのおきゃくさんを読んでから、あまんきみこさんの書籍はできる限り読んでみようと決めて1冊目です。
知らぬ間に、たぬきやきつねや果ては夢の中の人まで、不思議なものとの境界を行き来し優しく声をかける様子に心が温かくなりました。
子どもに楽しんでもらえるかというと、お話が牧歌的すぎ、やや単調に感じられるのではと思いセレクトしづらいです。が、チャンスを見て誰かには読んであげたいな。