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水俣病については、小学生か中学生の時に学校で習った以来、ほとんど思い出すことはありませんでした。
今回、j・ディップ主演の映画『MINAMATA』が9月に上映されたのをきっかけに手にしました。
著者の田口さんが、当事者の杉本栄子さん、緒方正人さんと対話を重ね、また、水俣の地を撮影続けた写真家ユージン・スミス、この3人を軸に水俣病についての著者の考え、当事者でしか知らぬ事実等について著されています。巻末の「水俣フォーラム」の実川さんの解説「水俣病事件とは何か」が読み応えがありました。
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恥ずかしながら、水俣病は遠い昔に小さな漁村で起きた日本の経済成長の影の部分というくらいの認識しかもっていなかったので、本書を読んで180度意識が変わった。
水俣病から、日本人と自然との関わり方、現代人が抱える業、人間としての生き方を考えさせられた。
水俣病を単なる歴史の中の一つの出来事と捉えている人にこそぜひ読んでほしい。
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自身の水俣への興味のきっかけから、水俣へと関わった記録。杉本栄子氏緒方正人氏へのインタビューやユージンスミスについて紹介している。
最後の章、日本の精神を自然との関わりの中で見つめ直して水俣へと立ちかえって考察しているのが興味深いです。
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矛盾を超えた先の 自分とは何か? ということや水俣古来の気質が琉球やアイヌ、ネイティブアメリカンのような精神性に近いという分析、果ては自然と日本人の関わりをシャーマニズムから推察するところまでこれは 読むサイケデリック。