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80年代、社会を熱狂の渦に巻き込んだepicソニーのムーブメントとはなんだったのか。
佐野元春、大沢誉志幸、岡村靖幸を背骨に、つまらない大人にはなりたくないという「反骨精神」を端にした新感覚の音が当時の新しい世代にマッチしたムーブメント。cmと鮮やかにタイアップして人々に印象付けた楽曲達。
こうして見返してみると今の時代のcmはホントにつまらないな。こう、ぐっと、心を惹くようなパワーが映像にない。これは映画評論寄りの意見かもしれないけど、YouTubeで当時のcmを見返してこんなにも心を奪われるのだからある程度真実だと思っている。
今の世代は音楽の中に政治や社会的な問題を持ち込まなくていいという、いわばロックを「エンターテイメント」として捉えている。
筆者は今後、epicソニーのような冴えた音楽ムーブメントが起こりえるかという問いに対して否定的な意見を持っていたがどうだろう。
この本が出てからコロナもあって、ウクライナ侵攻もあって、人々の価値感はまた変わってきていると思う。
俺はgezanとか割と支持しているんだが。時代にマッチしていて、確かにシティポップみたいに海外のいいとこ取りをしたキラキラした要素ないかもしれないけど、その分現代の自分達が汚いものに蓋をして見て見ぬふりをしているドロドロとした部分(肉体性)に目を向けている気がする。
真実は陰の部分、エロ、グロに宿るという。
これからを生きる世代としては、そんな否定的なこと言わないでくれよ、と思うところもあるが笑
それはこれからを生きる僕らが変えていくしかないのだ!と、いうことで。