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昨年シリーズ完結したと思ったら、早くも外伝的な作品が!今回は八雲の高校時代の話。
物語は、音に色を感じるサウンドカラー共感覚をもつ琢海が、“青い”声をもつ少女真希とともに、学校で噂される呪いの絵について調べるというもの。
八雲は琢海の同級生として登場し、メインではないけれど、その能力を活かして事件を解決へ導いていく。
中学生の頃(secret file絆)よりは少し丸くなってるけれど、まだまだ他人との関わりを避けている八雲。そんな八雲が自分と少し似た境遇の琢海に歩み寄り、友情(のようなもの)を育むところに、彼の成長を感じる。
琢海と真希の恋は爽やかだし、エピローグ、特に最後の一行がいい。高校時代“赤い”声だった八雲が
、一心さんと同じ“白い”声になったというくだり。自分を殺そうとした母親の想いや一心さんの死、父である雲海との関係など、色んなことを呑み込んで自分の中できちんと整理し、乗り越えた八雲の穏やかな心の内を表しているようで、本編を読んできた読者としては感慨深い。
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なんと青いんだろう…
確かに高校生なんてこんなもんだよね
ほんと、自分がなんとかしなくちゃって
世界を悟った気になって、
厨房パワー全開ってなんか懐かしい
八雲は想像通りだったけど
まぁ、それが八雲って事で
どちらかといえば優等生すぎなぐらい
いやぁ〜、後味すっきりの珠玉の
心霊ミステリーでしたわ((о´∀`о)
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Prologue
Chapter 1 ~ 7
呪いの絵/自画像/災い/彼女の呪縛/
決意/殺意/青の呪い
Epilogue
声が色で見える共感覚を持つ琢海。両親を交通事故で失った彼は高校で八雲と出会う。琢海の視点で語られる学校生活と八雲との関わり。彼の見方は思い込みが過ぎるかもしれない。そうなってしまう気持ちもわかる気がするけれど。
そして事件は起こり、犯人は………
p435 10行目
そう。三井先生の死体が発見された………
→小山田先生 ??
p476 8行目
………八雲に出会すなんて
→出くわす ? or 出会う ?
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2022年の1冊目。
新春にふさわしい…わけではないけれど(殺人事件のあるミステリーだし)480ページ弱ある、分厚い文庫を一気読みしてしまった。
まさか数時間で読み切ってしまうとは思わず。
骨太で、登場人物も多いのに、なんでこんなにサクサク読めてしまったのだろう。
続きが気になっただろうし、正月休みに手に取って良かった。
八雲本編が途中になってしまっているので、もちろん、この後は本編に戻ります。
休みでよかったー!!
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おおまかな流れはこれまでの本と同じなので、安心して読めました。
エピローグで琢海くんと会った時に、八雲が自然に接している姿が印象的でした。長い年月が経って久しぶりに会った友人に八雲が柔らかく声をかけられている姿に、晴香ちゃんや周囲の人たちと共に乗り越えてきた日々を想い、八雲の成長を感じました。
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サウンドカラー共感覚を持った主人公の琢海が八雲と出会ってお互いに変わるところがよかった。呪いの絵を描いた人物と琢海が繋がっているのが面白くて、後半まで犯人が分からなかった。
犯人と琢海の叔母が繋がっていることも気づかなかったし、とても面白くて読むことができた。
仁実叔母さんと呪いの絵を描いた女子高生が繋がっているのかなとは思っていたけど、仁実叔母さんと三井田先生、小山田先生が呪いの絵の作者と繋がっていたのが驚きだった。
もう1回読み直そうと思う。
(2022/02/12 01:00:28)
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シリーズ完結で卒業したと思ってたけど、これ買ってあったの忘れてた〜やっと読み切ったと思ってたのに。積読どんだけ多いの…。
年齢を経たせいか、八雲をはじめとするキャラに感情移入がしにくくなってしまってたので、読み始めるのがちょっとしんどくなってたんだけど、この作品は新たな登場人物の目線で進行するので、思ったよりはすんなり読めた。
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面白かった。最後のエピローグのところは泣けた。
今回は八雲中心というよりは琢海くん中心の話だった。青い春の物語。いい話でした。
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八雲のように特殊な能力を持つ少年が登場!
高校時代の話
共感覚で人の考えが読める
それゆえに、惹かれ合うところもあるのかな
見えすぎることで、人の心が見えにくいってあるんですね
面白くて、一気読みでした!
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心霊探偵八雲シリーズ番外編。サウンドカラー共感覚を持ち、人の声に色を見ることができる高校生・琢海。美術室の「呪われた絵」の噂を調べるうちに遭遇した殺人事件、そしてその犯人が憧れの先輩なのではないという疑惑を抱えた彼が出会ったのは、孤高のクラスメート斉藤八雲。青春の苦さと痛さと清々しさがいっぱい詰まったミステリです。
八雲シリーズを読んでいれば、犯人が幽霊とかいうパターンはないのが分かるし。しかしあの人が犯人というのはあまりに安直なので違うのだろうな、と思ったりもしましたが。それでも犯人にたどり着くことができませんでした。伏線はいろいろあったのになあ。私もいろんなものが見えていなかった……!
「見える世界が違う」ということで共通点を持つ琢海と八雲の関係性が印象的です。この二人なら親友になれたんじゃないか……あ、だけどまだ遅くはないんだよね。エピローグは素敵でした。そしてシリーズファンからすると、一心の登場が嬉しかったなあ。やはり彼は素晴らしいです。
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「呪いの絵」
反抗的だが成績優秀。
本人の様子も見ずに点数だけで決めるからこそ、起こった出来事であり問題だろうな。
自分に対する感情まで分かると、気持ちに余裕なんて生まれず大変そうだよな。
「自画像」
今までに見た事ない。
しっかりと掃除などを行っているのに、見知らぬ作品があるという方が怖い事かもな。
黒が混ざれば混ざるほど、偽りで出来た絆しかない仮の家族になりそうだよな。
「災い」
探偵ごっこの終わり。
興味本位でやっている事であれば、当たり前だが何かが起こる前に手を引くべきだろ。
自分たちで分かっているからこそ、余計に歪な状態になり直らないのだろうな。
「彼女の呪縛」
胸の内に隠したこと。
自分が不利な状況になる訳ではないが、語らない事により変わることはあるだろうな。
手元に残ってしまった現物は一体どうするつもりなのか、余りにも無計画だな。
「決意」
同じ様な境遇の様で。
必死に生きていたのだろうが、もう少し周りを見る事が出来たら世界は変わったろう。
出ていく姿を見ただけで、行き場も分からないはずなのに何故先に現れたのか。
「殺意」
誤った選択肢を選ぶ。
全ての真相が分かったかのように話を進めているが、本当に間違いないのだろうか。
家族という名の歪な関係に気付いても、何故向き合おうとせず逃げるのだろう。
「青の呪い」
本当に見るべき事は。
勝手な言動で捜査を撹乱したせいで、危うく二人目の被害者が出てしまう所だったな。
声の色だけを見て相手を見ていなかったからこそ、防げない事があったのだろ。
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完結したと思っていたらまたシリーズ出ていた~。
八雲の高校時代の話。主人公は声に色がついて聞こえる共感覚の持ち主。事故で両親を失う不幸な過去あり。そして、同級生に八雲。八雲が尖ってて、でも鋭さと優しさはありました。一心さんや後藤さんも出てきます。最後に今の八雲も出てきました!
ちょっと大変だけど、シリーズ読破してから読んだ方が楽しいです。
今回の主人公、最初から色々画策しなければ良かったのにね。読んでいてあー、ダメダメって思うこと多かったけど、最後スッキリしました。八雲の声の色が変わったところがぐっときます。
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主人公家族が不器用な印象が強いが、それすら人間くささを引き立てている美点として感じるところ、特殊設定を活かした展開が面白かった。
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もともと八雲シリーズを読んでいて、手に取った小説。
八雲が15歳の時のお話ということでワクワクしながら読み進めた。
先が気になり、一気に読み終える。
私が一番好きだった場面は
最後の場面。
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突然の事故で両親を亡くした琢海は
病院でなぐさめてくれた少女と高校で再会し
呪われた絵と呼ばれる
学校の怪談を調べることに。
ところが呪いを証明するかのごとく
美術室で教師が殺害され…。
出版社違いの八雲シリーズ特別編。
主役は同級生の男の子で
八雲は狂言回し的に出てくる。
でも、ふたりの出会いがのちの八雲に
良い影響を与えたんだとわかって嬉しい。
あいかわらず私にとっては安定の読みやすさ。
霊が存在していても
生きている人間のほうが怖いのが
このシリーズの底に流れるポイントだね。