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読書会でお借りした本、その3。
読んでみて初めて気がついたんだけど、
the自己啓発本なんだね。
正しい絶望を知らなければ究極の希望は生まれない、という導入を経て、
本文は質問者と著者の会話形式で成り立っている。
ストレスフルな現代社会の生きづらさをケースごとに説きながら、
最近流行った楽曲のお話から、VRゲームの話題になったかと思えば、仏教の唯識論っぽい理論や、どこかで聞いたことあるような、歴史、哲学、数学、量子力学、…などなどいろんな学問をちょいちょい踏まえつつ著者の方の自論が滔々と展開されていく。
軽い会話形式でスルスルと展開されていくのだけれど…、
…書いてある内容わたしにはほとんど理解できなかった。
と、いうのも著者の方の自論の中に、ご自身で名付けたと思わしき造語がめちゃくちゃ多くて、その一つ一つがあまりにもピンとこなさすぎて概念が全く掴めないのよ。
理解力、読解力が足りないせいかとも思ってとりあえずは最後まで読んでみたんだけど、結局最初から言っていた「正しいの絶望」ってのさえイマイチわからなかった。
唯識的な話が近いのかなーと思ってたけど、読んでいくとどうも違うっぽいし。この方の論じる源泉動き?とかいう概念についてはあれほどわからなかった末那識、阿頼耶識の方がまだ近しい気にもなったよ。
いや、正直に言えば途中でこの著者の方、めちゃくちゃ胡散臭いなーって思っちゃったんだよな。
いろんな学問を引き合いに出すわりによく読むとそんなに深く関わってなくない?ってなったり。
自論に無理矢理にでも箔つけようと牽強付会的に持ち出した感が凄くて、どうも信用できなくなった。
まあわたしには合わなかったんだろう。
と、いうことでこれは唯識の思想を再読するタイミングかもしれないな。