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おにいちゃん、いい子だなぁ。
お母さんの友人の4歳のお子さんを預かることになった。
妹のなこちゃんは小学校1年生。
仲良くしなければいけないとは分かっているが‥
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4さいのかなちゃんをお家で預かることに。
おねえちゃんと言われて、ちょっとむずがゆくうれしくふくらんだ気持ちもすぐにしぼんでしまいます。
だって、お父さん・お母さん・お兄ちゃんたちがみんなかなちゃんをかわいがるんだもの。
わたしなんて、いなくてもいいんだ。
みんなだいっきらい!
〇まだ1年生のなこちゃんのふくれる気持ちもわかるなあ。気をつけよう。
〇お兄ちゃんが4年生なのに、男前だ。
〇お母さんに一直線に走っていったかなちゃん。イイ子で待ってようとめちゃくちゃ我慢していたんだろうなあ
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4歳のかなちゃんは、お母さんの手術のために、なこの家にしばらくお泊まりする事になりました。
なこ、6歳、お兄ちゃんは4年生。
なこのお母さんは、かなちゃんのお母さんと友達だから、かなちゃんのめんどうをみてあげることにしたなだ。なこは、お母さんに「お姉ちゃんになるね」と言われて、嬉しく思う。
けど、家族のみんなはかなちゃんばかり優しくして、もしかして、ひいきしてる?
かなちゃんはいい子だけど、なこはなんだか悲しくなって、家出を決意します。
さて…
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期待通り、いとうみく氏らしい。
青春小説っぽい会話では、あるけど、なんかいつも涙が出てくる。
わが子も引き込まれてた。主人公のなこちゃんと同級生だもんね。
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どっかで見たことあると思ったら池辺葵さんか!完全ジャケ選び。お母さんの手術の間によそんちの子・かなちゃんと一緒に暮らすことになった。お兄ちゃんもお母さんもお父さんもみんなかなちゃんばっかりかわいがる。6歳の女の子がちょっぴり大人になる。お兄ちゃんがすてきで。こんなお兄ちゃんいいじゃない。
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「かなちゃんのお母さんが「しゅじゅつ」をすることになって、4さいのかなちゃんが、ひとりでうちにくることになった。お兄ちゃんもお母さんもお父さんも、みんな「かなちゃん、かなちゃん」って、ひいきばっかりする。なこが学校の宿題をやっても、「なこはもう一年生でしょ。お姉さんじゃないの」って言われて、だれもほめてくれないのに。かなちゃんのお姉さんになった覚えなんかないのに!」
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お母さんの友だちの娘、4歳のかなちゃんを、しばらくなこちゃんの家で預かることになった。
かなちゃんと2人だけで暮らしているお母さんが手術するというのだ。
お父さんはかなちゃんには絵本をおみやげに買って帰ってあげるし、お母さんはかなちゃんの魚の骨を取ってあげるし4年生のお兄ちゃんもかなちゃんには優しい。
かなちゃんに楽しみにしていたテレビを邪魔されてお兄ちゃんと喧嘩してお母さんに怒られた夜、ついにかなちゃんは家出する……。
突然自分の家にやってきた年下の子に家族を奪われた気持ちになった少女の心のゆらぎを描いた物語。
******* ここからはネタバレ *******
なんともかわいそうな物語です。
かなちゃんが来ることについて事前説明も子どもたちへの相談もなく決めてしまったんですね。せめて意思決定に参加できていれば、そのときに予想されるリスクについてもみんなで話し合っていれば、ここまで予想外に追い詰められることもなかったでしょうに。
(まあ、だからこそ物語になるのでしょうが……)
なこちゃんはおにいちゃん救われますが、正直小学校4年制の男の子がこんな言動をするとは考えにくいです。
これは本来親の役目ではないでしょうか???
かなちゃんのお母さんも謎の存在です。
せいぜい1~2週間くらいの不在かなと思っていたのですが、夏休みだけでも1週間くらいいたようなので随分長そうです。
そして、かなちゃんは1回もお母さんのお見舞いに行っていない。お母さんから電話(今ならビデオ通話?)もない。手紙すら来ない。全くの音信不通状態です。かなちゃんがホームシックになることはなかったのでしょうか?
ちょっと間違えると親の存在を忘れてしまいそうな気もします。
なこちゃんは1年生。
夏休み前から宿題に漢字ドリルをしています。これは一般的な小学校のカリキュラムとしてはかなり早い。
実際の小学1年生が読んだときには違和感を感じるかもしれませんね。
そう考えると、この本れを読めるのは小学1年生の夏休み以降か、かなり早く読むことができるようになった子たちですね。カタカナと漢数字にはふりがながありませんから。
「朔と新」で兄弟のどろどろした気持ちを描いたいとうみくさんの児童書。
お姉ちゃんを求められた末っ子の気持ちを描いた作品です。
……が、いい子を求められてしまうのかな?年下に嫉妬したっていいじゃんっていう要素もあってほしかったなと思いました。
作品としては、
・いい子を求めすぎ(⇐オトナは与えたがる)
・小学生の実情に合っていない
・お母さんの存在な謎
という残念な点がありますが、それが気にならないのだったら良いと思います。
私としては、申し訳ないですが、無理にはおすすめできない本です。
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かなちゃんのおかあさんが入院する事になって、ひとりでうちに泊まりにきた。
かなちゃんは、なこよりも2歳下の4歳だ。
おかあさんに「なこおねえちゃんよ」と紹介されたときは、どきどきしたけれど何をしてあげたらいいのかわからなくて、お兄ちゃんが帰って来るのが待ち遠しいと思った。
だけどお父さんもお母さんもお兄ちゃんも、かなちゃんばかりひいきする。
みんな、よそんちの子にとられちゃう…と思ったら寂しいのと悲しいのと悔しいのが一気にきたみたい。
自分がよそんちの子になっちゃえと家を出たけれど、お兄ちゃんが迎えにきてくれたのが、なんだか胸にじーんとくる。
やっぱりお兄ちゃんは、お兄ちゃんで凄いな。
一年生だとまだやきもちのような複雑な気持ちがあるんだなと感じた。
その気持ちわかる。