投稿元:
レビューを見る
【読んだ理由】
・文章力を高めたいので
・齋藤孝氏の文章はわかりやすく、
嫌味がないので、
見つけたら買うことにしている
・頭が疲れている時は、
新書を読むことにしているので
【感想】
要約力を鍛えるための様々なワークが紹介。
どれも、
鉛筆と紙さえあれば、
手軽にできるものばかり。
要約力は、
繰り返しの訓練によって伸びると思う。
私の経験では、
大学受験の論文対策のために、
社説の要約を半年ほど続けたところ、
文章力が伸びた。
本書で紹介されているワークは
多種多様なので、
多くの人が、
自分に合うもが見つけられると思う!
なるほどな〜で終わらせないのが、
本書の効果的な活用方法です。
投稿元:
レビューを見る
「お前の話してることはよくわからない」
と言われたことがきっかけで買いました。
なぜ相手に伝わらないのか、どうすれば要点を整理して話すことが出来るのかが非常にわかりやすく解説されています。
おおよそ2時間程度で読めるので、たまに見返しては日々を反省する教科書にしようと思います。
投稿元:
レビューを見る
【1行説明】
円滑なコミュニケーションに必要な「要約力」を鍛えよ
【趣旨】
現代社会のコミュニケーションではスピードが重視される。
その中で、自分の考えを素早く適切に伝えるためには「要約力」が必要となる。
要約力は生まれ持ったセンスではなく、鍛えることができる。
本書ではその鍛え方を具体例とともに説明している。
【引用文3つ】
①要約するには準備が必要。1分の「要約準備タイム」を設定しよう
②新書一冊をA4の紙1枚にまとめてみよう
③イラストはそれだけで要約になる
【感想】
話が長くなりがちと感じている自分にとっては啓示のような本であった。
これまでブクログでのレビューにテンプレートが欲しいと感じていたが、本書で紹介されている方法をお借りして「1行説明・趣旨・引用文3つ(+ 独自要素:感想)」を今後は採用しようと思う。
投稿元:
レビューを見る
要約筆記の勉強をしているのですが、本屋でたまたま『要約』という語を見つけ、衝動買い。序盤は、なんでも『要約』にこじつけている気はしないでもありませんが、中盤の要約のための技術にはなるほどと思わせられました。著者によれば、教科書、中でも世界史の教科書は、究極の要約本とのこと。たしかに!と思います。一方で、終盤の方は、同じことの繰り返しで、ちょっと飽きた感があります。でもサラッと読めてある程度の納得感もあって、全体的には良かったです。
投稿元:
レビューを見る
人の話を聞いても、本を読んでも、映画を見ても、人に話をする時にも、もちろん仕事をするにも、絶対必要な力は「要約力」。的確に相手の言いたいことを理解し、要点を抑える力をつければ、仕事はスムーズに進み、人の心をつかむことができ現代に必要な要約力を身につけるにはどうすればいいか、基本技からそのためのトレーニング更に高い自分なりのコメントをつけた「要約力」を鍛える方法を開示。
第1章 今こそ必要な「要約力」(「要約力」こそが現代に必要な力;「要約力」の効用とは何か)
第2章「要約力」こそが生きる基本である(「要約力」があれば的確な状況把握ができる;内なる「要約力」を鍛えて状況を突破する)
第3章「要約力」がない人のための基本技(要約するには準備が必要。一分の「要約準備タイム」を設定;頭の中でまとめる。冒頭に共通項を話せば賢く見える)
第4章「要約力」トレーニング(新書一冊を三〇秒で要約するトレーニング;コボちゃん作文トレーニング
第5章 さらに高い「要約力」(主観と客観のバランスをとるといい要約になる;客観的な事実の精度を高める
投稿元:
レビューを見る
どんどん高速化される中で求められるのは、情報を素早く要約し、交換できる能力です。いわば〝情報の卓球化〟に対応できる人材が必要なのです。
情報を短い時間で処理する能力が「要約力」だと、私は思っています。
さらに球に変化があれば、もっと重宝されるでしょう。時と場合に応じて、角度のある球を自在に返せれば、「なんて頭がキレる人だ」と一目置かれ、「あの人と仕事をしたい」と言われる人になれます。
また人と深い関係を築きたくても、相手の言っていることがわからなかったり、意図が要約できたりしなければ、コミュニケーションを取ることができません。「あの人はいつもとんちんかんな受け取り方をする」ということになれば、知らず知らずのうちに排除されてしまってもいたしかたないかと思います。 ものごとをどうとらえて要約するのか、その要約こそが、共通認識の基礎となります。だからこそ、的確に要約できる「要約力」は社会で生きていく上でもっとも大切な力ではないかと私は思っているのです。
他人が検索するときに、その五つのキーワードがひっかかるような、言ってみれば〝把手〟に当たるようなキーワードを設定できるかどうかで、その人の「要約力」のレベルが判定できるといっても言い過ぎではありません。
みなが幸せに暮らすことを願うなら、「要約力」は必須の力。人を幸せにしたいなら、文書はA4一枚まで。覚えておきましょう。
いいたいことを的確に把握してくれてなおかつ打てば響くような反応を返してくれれば人は嬉しくなってもっと話したくなる
膨大な情報を処理してようやくできなければ判断できない
聞き上手な人は要約力に優れていると思います。ただ漫然と人の話を聞いているのではなく、ちゃんと開いてのいいたいことを頭のなかで要約している
だから的確な相づちを売ったり、絶妙な返しができたりします
状況把握力が必要、そのは握力は要約力に支えられている
自分が今どの状態にあるかを自分自身で明らかにすることが全ての上達の基本
まーちゃんらしくやったら?というひとことで自分自身を取り戻しはらだは何度でも復活しますという名言をのべて表舞台に帰ってきます
原田は初心にか絵ってつまりは自分自身を要約し状況をもう一度冷静に見詰めなおしぜっ不調を克服しほんらいのちからをとりもどせた
要約力を鍛えているうちに知らず知らずのうちに状況は握力がみがかれていく
共同主観すなわち個々の要約の結果の確認
今こういう状況にいるからここをこうしてこうやってこう修正するから
要約している人の重要なポイントとして要約力がある
本質を的確にできるだけシンプルに把握する力
達人は、絶対にはずせない要素、本質的な要素をできるだけシンプルにつかむ能力を持っています。私たちも「本質は何だろう」「ここで絶対にはずせない不可欠な要素は何だろう」というふうに、いつも意識しながらものごとを見る癖をつけておくといいでしょう
本質をきゅっと捕まえてシンプルにとらえる能力を磨くことが達人の道
私たちもなにかを見るときに、これはきゅっとちぢめてシンプルにいうとしたらなんということばになるだろう。といつもかんがてる
人の心を打つような本物の歌は譜面通りではなく、歌手本人によってあれんじされているからこそ人の心に訴えるものになるのかもしれない
私たちは究極の定義を見つけていきるのだ
まるまるはまるまると見つけたりという公式に当てはめる
ん。ものごとの本質をつかむには、何度も言っているように、「ギュッと縮めてシンプルに言ったら、どういう言葉になるだろう」と、つね日頃から考える習慣をつけるのが一番です。
結婚とは大いなる勘違いと見つけたり
ジェンドリンの本の中の例ですが、夫が会社で昇進して、妻もうれしいはずなのに、モヤモヤした感覚があったとします。その感覚をつきつめていって、嫉妬だったとわかった場合、「ああ、自分は夫をうらやましいと思っていたんだ」と言語化できると、モヤモヤした気持ちが楽になります。 誰でもモヤモヤしているうちは、苦しい。それが高じるとノイローゼになってしまいます。でもそのときに「これは嫉妬心だ」「競争心だ」「劣等感だ」というふうに言語化して要約できれば、「わかった。そうだったのか」と気持ちが楽になるのです。 自分の感覚が何かとズレていてモヤモヤするときに、このフェルトセンスに名前をつけてみるといいでしょう。うまく名前がつくと、モヤモヤが消えて、すっきりします。モヤモヤしたフェルトセンスに名前をつけるのも要約です。
そしてついに見つけ出したのが「自己本位(セルフィッシュ)」という四文字の言葉です。どうしようもなく悶々とする自分の精神状態。この状況を突き破るものは、「自己本位」という言葉だったのです。 「自己本位」とは、英国人の目を気にしないで、自分の思う通りに文学の研究をやっていい。それが今の自分の課題の根幹であり、これからの方向性である、という意味です。 コンプレックスを抱くことなく、自分を出発点にして「自己本位」でやっていいのだという確信が、この言葉にこめられています。 モヤモヤの正体は何か。それを解決する武器は何か。 自分の心の持ちようを要約してくれる言葉を手に入れたことで、漱石はノイローゼから立ち直ることができました。 漱石は、「この言葉で私はこんなに強くなりました」と『私の個人主義』という講演で語っています。四文字という短い言葉ですが、自分のフェルトセンスを手がかりに状況を要約して言語化することで、悩みを突破していく原動力になったのです。 なんだかわからないけれど、モヤモヤする。それが自分の足かせや悩みの原因となっているなら、そのモヤモヤを言語化するのが、要約するということです。要約しない限り、夏目漱石はずっとロンドンのアパートの一部屋で悶々としていなければなりませんでした。
私は「要約力」というと藤田嗣治の絵を思い出してしまいます。彼の絵はひじょうにシンプルな線で描かれています。 ひとつの線に命をかけるというか、もうこの線しかないという線を引いていきます。だから、際限なくシンプルですが、造形美が伝わってきます。その一本の線を描くために、藤田嗣治はひたすらデッサンで線を描く訓練を続けた��いいます。 絵画の場合は「要約力」とは言いませんが、凝縮された一本の線の背後には、気が遠くなるほどのデッサンや訓練の積み重ねがあります。 「要約力」を身につけたいなら、藤田嗣治のデッサンのように、つね日頃から「要約タイム」をもうけて、デッサンをくり返すように要約する準備を重ねることが大切です。
要約する前には「要約準備タイム」が必要という話をしましたが、そのさいには頭の中で一度話す内容を整理するのを心がけてください。 少なくとも、話すテーマ、キーワード、オチくらいはささっと頭の中で反芻できるくらいにしておくのが理想です。もし余裕がないときでも、結論(オチ)だけは決めておきましょう。これに向けて話すのだというゴールが決まっていれば、話が迷子にならなくてすみます。
たとえば「今、現状はこれこれこんなふうになっていて、課題はこうです」とか「今までお話しされていた内容はこれこれだと思いますが」というような共通認識を手短に冒頭でふれるのです。 ケースにもよりますが、時間にして五秒から一〇秒くらいで十分でしょう。それ以上長くやると、「そんなこと知っているのに、なぜまたわざわざくり返すんだ」とうっとうしく思われてしまうので、注意してください。
要約も同じです。全体を見わたして、重要なのはこの部分で、ここは枝葉末節であるということがわかれば、エネルギーを分散させて、必要なところを厚めにするめりはりのある要約ができます。
スタートとゴールを決め、その間に石を置く。話すときはスタートから始めて、順番に置き石を飛んでいけば、最後はゴールに着地します。これが要約の王道です。「要約力」のない人は、この王道からマスターしてください。
この中ではずせない要素を考えてみます。要約をコンパクトにするには、置き石は三つがおすすめです。人間は三つまではちゃんと覚えていられます。でも三つ以上になると、集中力がそがれ、五つ以上になると、もはや覚えようという気が起きなくなります。
私たちは脊椎動物ですので、背骨がなければ生きていけません。この話の背骨は何かと考えたときに、絶対にはずせないものを見つけていけば、少なくとも最低限の要約は可能になります。
三つの置き石、坂本先生三つまで
「要約して」と言われているのですから、長々と中身のないことを話すより、重要なひと言を短く述べたほうがポイントは高いでしょう。 「スタート置き石ゴール」が要約の王道ですが、それができないときは、いきなりゴールから始めてしまう。そして、「結論」「根拠」「理由」とおさえられれば、最低限の要約にはなっています。
裏技4 問いで見出しをつくっていく 「なぜ嗅覚がなくなるのか?」「重症化する人の特徴とは?」など、問いで見出しをつくっていくやり方は、相手の関心をひきたいときに重宝する方法です。 私はこの問いの形式が好きです。教員志望の学生たちに、「問いをつくって授業をしてほしい」といつも言っているくらいです。
この「左右対称方式」は要約をわかりやすくまとめるときに重宝しますので、覚えておくといいでしょう。 なお、この記事の場合は読者が登場して意見を述べていますが、一般の要約では、視点ごとに内容を比較するのが便利でしょう。 第一の視点で見ると、Aはこれ、Bはこれ、第二の視点ではAはこれ、Bはこれ、というように、視点を二つ、三つ出して、AとBを比較対照すると、要約に締まりが出て、わかりやすいものになります。
まず本の内容を三〇秒で要約するトレーニングです。A4の紙を一枚用意してください。紙には以下のことを書きます。 ・本の題名 ・一行説明(この本の内容)(三〇字以内) ・趣旨(この本で伝えたいこと)(一二〇字くらい) ・引用文三つ
読み終わったら、この本の結論は何か考えます。その結論を「趣旨」の冒頭に持ってきて、結論の根拠、あるいはポイントを三つにしぼって続けます。これで趣旨は完成です。
私は大学で学生に「近況報告を一五秒でやってみてください」としばしば要求します。すると一五秒で起承転結をしっかり入れて、さらには笑いまで取るという天才的な近況報告ができる人がいる一方で、専門分野では頭のいい学生でも、だらだら話が続いて、内容もよくわからないという人もいます。
肉はいい、骨はどこだ、というやり方です。骨だけを探していって、組み合わせると骨格がわかります。すなわち主旨がつかめるのです。
都会に住む男子高校生と山奥の田舎に住む女子高校生の間に何が起きるのか、というところで「意外な真実を知ることになる」と書かれています。たいていの映画は「意外な真実」が展開されるわけですから、この一文は汎用性があります。 ネタバレをさけるためや要約が面倒になったとき、「意外な真実を知ることになる」という文章で締めておくと、余韻を残して要約を終えることができます。 もっとも試験でこれをやってはいけません。試験は最後まで要約することが求められているので、途中でごまかしてはいけないのです。
「巨人の餌と化した人類」という説明も適切です。人類の一般的な修飾語として、「○○な人類」を考えたとき、「巨人の餌と化した」という修飾語がくるのは『進撃の巨人』だけでしょう。作品の特質がきわだっている素晴らしい修飾語です。 なお、この要約の学ぶべき点としてあげておきたいのは、「体言止め」を多用している点です。「○○の世界。」「○○の少年。」といった体言止めは要約では使いやすいので、試してみるといいと思います。
アニメやドラマを見たら、「今の話に自分だったらどんなタイトルをつけるだろうか」と考えてみましょう。タイトルを考えてつけるのは、「要約力」をつける上で基本的な練習になります。
タイトルは短い文字数で要約しなければなりませんので、何をそぎ落とせるのか、削って削って、どこが残るのかが勝負になります。 ちょうどジャコメッティの彫刻のようです。彼の彫刻はものすごく細いのが特徴です。針金のような人物は人間の実存の危うさと確かさをあらわしています。極限まで削られた、人間のあり方の要約がそこにはあります。
要約できない方は、「これも落せない」「あれも入れたい」と詰め込みすぎているからです。 その結果、何が言いたいのかわからなくなってしまう。 そうした心の癖を排除して、削り落としていく作業に集中してみましょう。積み上げた積み木をひ��つずつ抜いていって、倒れるギリギリまで取り除くジェンガというゲームのように、ここまで削っても話は通じるという限界まで削る作業をやってみると、「要約力」の訓練になります。 頭の中にジェンガをイメージする「ジェンガ要約」を試してみてください。
講談社文庫 最も親しい友人を死に追いやった罪の意識を抱きつつ、暗い思いで自滅への日々を送る主人公〝先生〟のこころの行方は?「彼岸過迄」「行人」に続く後期3部作の終作。近代知識人のエゴイズムと倫理観の葛藤を重厚な筆致で掘り下げた心理小説の名編。 集英社文庫 恋人を得るために親友を裏切り、自殺へと追いこんだ。その過去の罪悪感に苦しみ、自らもまた死を選ぶ「先生」……。愛と偽善、誠実の意味を追究した傑作。
出版社が発表している要約は、これを見た人に「この本を読んでみたい」と思わせないといけないので、たいてい誘うようなひと言が入っています。たとえば新潮文庫の『こころ』の要約は、冒頭に「友情と恋の、どちらかを選ばなければならなくなったら、どうしますか」とあります。 これは、小説のテーマを問いの形にして提示していて、ひじょうにうまいやり方です。ふつう、問いで始まる要約はあまりありませんが、このケースでは上手にはまっています。問いを最初に立てて「何々だったらどうしますか?」と投げかけるやり方は、ほかの小説でもうまくあてはまるものがあるでしょう。
なお講談社文庫の要約で「エゴイズムと倫理観の葛藤」という言葉は、いろいろな小説に使えそうです。読書感想文で使うと高い評価をもらえそうな気がします。
しかし、『源氏物語』とは何か、という解釈から迫っていけば、やりやすいのではないでしょうか。私の解釈では、『源氏物語』は光源氏が主人公と言われていますが、実はさまざまなタイプの女性たちの物語で、光源氏は女性一人一人を輝かせるために登場している脇役ではないか、というものです。 すなわち光源氏は女性たちを一人一人照らし出す〝光源〟である、という解釈にたどりついたとき、「光源氏は光源と見つけたり!」と思わず興奮してしまいました。
私は大人こそ、教科書をつかって大局的な「要約力」を身につけるべきだと思っています。実は大人にはその勉強が向いているのです。大人に事実の羅列を暗記せよ、といわれても耐えられません。 でも意味を考えよ、とか因果関係や影響を説明せよ、といわれるとがぜん「知りたい」「説明したい」という欲求がわいてきます。大人には、つながりを説明できるようになりたいという欲求があるのです。その意味でとくに世界史の教科書を読むと、「なんてよく歴史のつながりがわかるんだろう」と感激するでしょう。テストがない分、気楽に読めます。 「要約力」の基本はよくできている文章を「要約力があるね」とほめたたえることでも身につきます。教科書一冊の中に世界の歴史が入っているという、この素晴らしさを大人なら高く評価してほしいものです。
就職活動はもちろん、ブログやインスタなどでも自己紹介をする機会は多いと思います。自分自身のプロフィールは、言ってみれば〝自分の要約〟です。 三〇年生きてきたとすると、三〇年分の自分をキュッと要約して、魅力をアピールしなければなりません。まさに「要約力」が問われている場面といえます。 『57歳で婚活したらすごかった』(石神賢介著・新潮新書)を読むと、自分を印象づけるプロフィールの書き方が丁寧に記されています。まず文章は、
①長すぎず、短すぎず、20行くらいでまとめる。 ②一文は短く、読みやすいように頻繁に改行する。 ③テーマごとに1行空けるなどの工夫をすれば、30行くらいまでは読んでもらえる。 ④デスマス体で丁寧な言葉を心がける。 …… ポイントはよけないことを書かない、です。植木職人さんが枝をチョキチョキ剪定していくように、よけいなひと言は切っていく。文章でもおしゃべりでもそうですが、「そのひと言がなければいいのに」という人をよく見かけます。
「真剣に出会いを求めています。よろしくお願いします。 (1)仕事は家電メーカーの営業です。仕事の成果がわかりやすく、やりがいを感じています。 (2)趣味はスキューバダイビングです。一カ月に一度は海に行き、一年に一度は南の島に行きます。沖縄の慶良間諸島は最高です。 (3)餃子が大好物で、都内に3軒好きな餃子の店があります。仲良くなったらお付き合いください」 このプロフィールでは「真剣さ」「真面目さ」「スポーツマン」「旅が好き」「食べることが好き」など、少ない行数で多くのことが伝わる、と石神さんは述べています。 女性にぴったりはまる『食べて、祈って、恋をして』というアメリカの映画がありましたが、まさに女性受けする要素をコンパクトに盛り込んだ渾身のプロフィールといえましょう。
自己紹介は相手に自分を知ってもらうために書くものですから、相手のニーズをよく調べ、求められているものにそった言葉を選びましょう。言葉のセンスに自信がなかったら、友人や親など、第三者に見てもらうのもいいと思います。
紹介文を書くときは、欲望を刺激するような書き方を心がけてみましょう。もうひとつ食べ物の紹介文をあげてみます。
自己紹介は相手に自分を知ってもらうために書くものですから、相手のニーズをよく調べ、求められているものにそった言葉を選びましょう。言葉のセンスに自信がなかったら、友人や親など、第三者に見てもらうのもいいと思います。
本来の要約ですと、主観は入れてはいけません。しかし店の感想の場合、利用する人は実感を聞きたいわけですから、主観も必要な情報になります。といっても、すべて主観だと、「この人には合うけど、私にはどうかな」ということもあります。 つまりお店を紹介するときは、(1)客観的な要約と(2)主観的な感想のバランスが重要ということです。「壁と床がモノトーンで統一されていて、落ち着いた雰囲気だった」とか「食事のあとゆず茶が出てきた」というのは客観的な要約です。客観的な要約とは、「事実」のことです。こうした「事実の列挙」は情報として必須です。 お店の紹介では、そうした客観的な事実と主観的な感想の両方が必要です。たとえばカレーの店のこんな紹介が食べログにありました。 「カレー ボンディ 神保町本店」 〔神保町駅すぐ〕元祖「欧風カレー」のお店 ◇神田カレーグランプリ グランプリ受賞◇ 一度味わったら忘れられないと評判を呼ぶボンディのカレーです。秘蔵のスパイスブレンドがかもし出す絶妙な風味。豊富な乳製��と何種類もの野菜・フルーツをたくみにすり合わせひき出した、とろけるような旨み。不思議な甘さの中に辛さが秘められた、極めつきのおいしさ。ソースの本場、フランス仕込みのオリジナル手づくりソースが奏でる洗練された味のハーモニー。ボンディのカレーはお客様にご満足頂けるよう、シェフが心をこめて丁寧に作っております。 まず、「神田カレーグランプリ」でグランプリを受賞したという事実。グランプリをとっているという客観性に説得力があります。さらに「秘蔵のスパイスブレンド」「何種類もの野菜・フルーツをたくみにすり合わせた」「フランス仕込みのオリジナル手づくりソース」など、この店ならではの客観的な特徴が述べられていて、いい要約さらに「とろけるような旨み」「不思議な甘さの中に辛さが秘められた」といった主観的な感想も併記されていて、「一度味わったら忘れられないと評判を呼ぶ」とまとめているので、そんなに評判のお店なら行ってみようかという気にさせられます。 このように、お店の特徴など客観的な事実に加えて、味の感想といった主観も入れるのがお店を上手に要約するポイントです。だと思います。
そのトレーニングにうってつけなのが、「五七五」の俳句です。俳句はさまざまな情報を一七音の中に入れ込まなければならないので、究極の要約といえます。 私はある雑誌から「寅さん」と「イチロー」と「広瀬すず」をそれぞれ使った俳句を頼まれました。気軽に引き受けたものの、俳句は「五七五」の字数制限に加えて、季語も入れなくてはならない。余韻も残さなくてはならない。しかも指定された語句まである、ということで、縛りだらけの大変な作業になりました。
五七五は私たち日本人が昔から慣れ親しんだ形式です。いかにむだを削りながら、一七音に情報を集約させるか。その訓練を私たちの文化はずっとしてきたわけです。 お題という縛りに加えて、季語も入れなくてはいけない。そして音の数はたった一七。いやでも緊張感が高まります。その緊張感を持って、俳句をつくってみると、知らず知らずのうちに「要約力」がきたえられていくはずです。
俳句や短歌の抑制力が何かというと、松尾芭蕉の「いひおほせて何かある」という言葉にヒントがあります。「言い過ぎてはいけない。全部言い切って何かいいことがありますか」という意味です。 文字には全部をつめこまない。本質だけを要約して、あとは余白を残して、他の人が解釈するのにまかせるという、おそろしく抑制された要約の手法が俳句、和歌の神髄です。ここには解釈してくれる人への信頼関係も必要です。
こうして客観的な事実が抽出できたら、そこに個性が出る魅力的な主観を加えていきます。客観的事実という骨格だけだと無味乾燥な要約になるので、骨格プラス肉をつけていくのですが、肉の中でも最高ランクのシャトーブリアン的な肉をくっつけていくのが、高度な「要約力」を持つ人のセンスです。
ここまでが客観的事実だけを述べた『坊っちゃん』の要約です。ここにシャトーブリアン的な肉をつけていきます。キャッチーなところを自分でセレクトして、「こんな場面があります」「この場面が最高」というところを加えるのです。
ただの肉をくっつけるのではなく、���かにキラキラする最高位のシャトーブリアンを見つけてくるかに、高度な「要約力」の差があらわれます。
「要約力」+「コメント力」 これがあれば、どんな場面にでも対応できる人になれるでしょう。相手の人に「有意義なコミュニケーションだったな」と思ってもらうためには、的確な「要約力」と「そんな発想もあったか」と思わせるエッジの効いたコメントの二つがそろっていれば万全です。
主人公の竈門炭治郎は、鬼に家族を殺されてしまいます。一人生き残った妹も鬼にされ、その妹を元の人間に戻すために、炭治郎は鬼と戦う鬼滅隊に入ります。無限列車編は、列車の中で鬼と戦う炭治郎と鬼滅隊の仲間たち、そして「柱」と呼ばれる鬼滅隊のリーダーの一人煉獄杏寿郎の戦いを描いています。 無限列車の中では、鬼によってみんなが眠らされてしまいます。その中で煉獄杏寿郎がみんなの運命を背負って戦い続けます。
ここまでが要約だとします。あとはこれに感想をつければいいでしょう。 無限列車のテーマは煉獄杏寿郎の心意気です。弱い者を守るために戦うのが強く生まれた者の責務です、という杏寿郎のお母さんの言葉が泣かせます。 どこで自分が泣いたかというポイントをコメントにすると共感が得られます。このようにこれからはたんなる要約だけでなく、プラスアルファのコメントが加わったものが求められると思います。 今、世界で飛び交っているのが何かといったら、貨幣以上にコメントです。ユーチューブでアニメ『呪術廻戦』のテーマソングを見ますと、コメントの半分以上は英語です。世界中から英語でコメントが集まり、日本人も英語でコメントを返します。
†印象的な強い言葉で自分なりの名言をつくってみよう 前述したように、要約の究極は定義です。「○○は××と見つけたり」と定義できれば、かなりの「要約力」上級者といえるでしょう。定義とは本質そのものです。本質を短い言葉でキュッとまとめるのが、「要約力」のめざすところです。 そこで、もしみなさんがより高いレベルの「要約力」を目ざすのであれば、第一章でも説明しましたが、世の中のことを自分なりに定義する習慣を身につけるといいでしょう。普遍的な定義をめざそうとすると、ハードルが上がるので、自分流の名言をつくる気持ちで取り組むのがいいと思います。
[プロフェッショナルとは?] 黒柳徹子(女優) 「高度の知識と技術をもって、仕事を継続してやっていくことって思ったんですけど、情熱をもって熟練した仕事を継続してやっていける人」 萩本欽一(コメディアン) 「面白くない仕事に就いて、面白い仕事にしてしまう人」
本田秀夫(精神科医) 「とにかくそれを仕事にするとなったら、そのことをずっと考え続けている。それが飯食っているときも、遊んでいるときも、なにかのひょうしにあ、これって仕事にこういう風に使えるかもしれないとか、こういうヒントになるかもしれないとかそういうことに常に結び付けて考えられる人」 木村光希(納棺師) 「人をおくるということに、正解や完璧っていうのはないと思います。なので、もっとこうしてあげたいとか、もっと出来るとか、そういった思いを持ち続けられること」 宇多田ヒカル(シンガーソングライター) 「音楽に対して正直であること。かっこ悪いことも恥ずかしいことも認めたくないことも全部含めて自分と向き合うということ。自分の聖域を守るということ」 本田圭佑(プロサッカー選手) 「ケイスケ・ホンダ。プロフェッショナルを〝ケイスケ・ホンダ〟にしてしまえばいい。今、は?と思っている人が自然と言えるくらいの生き様を見せていきたいという抱負も込めてこの答えにする」 羽生義治(棋士) 「その人がその時点で持っているものを常に出し切れること」 山中伸弥(研究者) 「自分が何もわかってないことをわかっていること」 川上量生(経営者)
「誇りをもって仕事をしているかどうか。どんな仕事をしていても、それが下手くそであったとしても、それを自分の仕事だと思って、誇りを持って、自信を持ってやっている人って見てて尊敬するし、僕もそういう風になりたいですね」
もう一人、野球選手をあげますと、王貞治さんの言葉も深いものです。 「僕は人生は円だと思ってきました。朝があれば、昼があり、夜があって、朝がくる。季節でいえば冬がくれば、春、夏、秋がきて。これはもう止めようがありません」 この言葉を聞いて、私も人生が一年一年というよりは、春、夏、秋、冬でできているような気がしました。私は大学の教員ですので、三月に卒業式を終えて、すぐに入学式があってまた新しい人たちを迎えます。四月で始まって、三月で終わり、また四月で始まるというサイクルをくり返して、私の人生は終わっていくだろうな、としみじみ思います。
みなさんも自分に課していることや、マイルールを「一、これこれであること」「一、これこれであること」と書き出して、あえて家訓風にまとめてみるのも面白いかもしれません。 なお古典にはひと言で言い切る要約があふれています。たとえば『孫子の兵法』を読むと、「戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり」とあり、最高の勝ち方は戦わずに勝つことだと言っています。また「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」は有名な言葉です。 孫子の言葉はとても数学的、論理的にスパッと要約してくれているので、心にスッと届きます。戦いは複雑な状態であるはずなのに、こんなに短い要約ができるのです。 二〇歳の顔は自然の贈り物。 五〇歳の顔はあなたの功績。──シャネル 構えとは、起こり得るすべての状況に対応できる準備である。──ブルース・リー 帝国主義とは資本主義の独占段階である。──レーニン『帝国主義論』
このように要約に視点が入ると、個性が出ます。そして自分なりの視点を見つけるには、三つ並べるやり方がおすすめです。好きな映画ベスト3とか、好きな武将ベスト3、尊敬する人ベスト3など三つあげていくと、あげた人の個性が出ます。 ベスト1ではなくベスト3が重要です。ひとつだけだと、好きな武将ベスト1で織田信長をあげる人はたくさんいるでしょう。でも三人武将をあげてもらうと、その人の好みや生き方のスタイルが鮮明になります。それぞれがどうつながっているのかが視点です。 自分の視点がわからない人は、とりあえず自分のベスト3を出してみて、つながりを考えればいいでしょう。なぜ自分はこの三つをあげたのかと考えていくと、そこに視点の独自性が見えてくるでしょう。 それぞれがどうつながっているのかが���かれば、違いも鮮明になります。つながりと違いを含めて、高度な要約が展開できます。
元々ある要約力を更なる高みに
投稿元:
レビューを見る
読んだ本や映画などを要約してみようというモチベーションが生まれた。
冒頭、要約がなぜ大事かの説明はややこじつけ感がある気がするが…
投稿元:
レビューを見る
要約力はたしかに大事。要約しなさいという国語の問題は大嫌いだったけど、本や映画を限られた字数で要約するのは意外と面白そうだなと思った。
本を読んだら自分なりに要約したり、よく考えて感想を書きたいとは思っているものの、読み終わってそのとき何となく感じた感想しか書けてない、、反省
投稿元:
レビューを見る
話をまとめて伝えるのが苦手で、話す時にいつもとっ散らかってしまうので、話を伝えやすくするのに参考になればと思い読みました。
とても分かりやすかったです。他の齋藤孝さんの本も読んでみようと思いました。
投稿元:
レビューを見る
要約力は物事の本質を掴んでシンプルにする力。要約力を鍛えることで、コミュニケーションも円滑にできる。
特に印象に残ったところ
・あらすじを話すには、最初の説明は短く、大事なところを厚めにする。スタートとゴールを定めて、間に3つの置き石を置くイメージ。
・要約力があると、話の筋が明確になるため、話し上手にも聞き上手にもなれる。
・要約力はトレーニングで上達する。近況報告や、見た映画を起承転結に分けて話す練習などをする。要約準備タイムを1分もうけて、30秒程度で話せるようにする。
投稿元:
レビューを見る
今までもいくつかの要約の本を読んできたけれど、私の中では1番わかりやすい本だった。
私もこれからたくさんの本を読みながら一冊一冊読み終わったら要約の練習をしてみたいと思った。
私も要約は初心者中の初心者だが、本を読んでいく中で、スムーズに要約できるようになりたいと思った。
正解、不正解にこだわらず、まずは自分の感覚を信じて取り組んでいきたいと思う。
投稿元:
レビューを見る
そこまで目新しい知識は得られなかった。
コボちゃんを要約するとトレーニングは面白そうだと思ったが、コボちゃんを購入するまでは至らない。
思ったよりも基本的な内容が多く、言われてみれば確かにそうだなと感じる点が多かった。
本の要約が出版社ごとに違う事など。
投稿元:
レビューを見る
要約力とは本質を掴みとる力。
話を聞く時、映画や本の内容を伝えるとき、仕事の時、要約力があれば人の心を掴むことができる。
この能力に憧れがあり、初心者の私でもトレーニングを経て要約力を身につけていけそうと感じた一冊です。
投稿元:
レビューを見る
実践したい!と思ったこととしては
「スタートとゴールを決め、置き石を置く」
ということ。
つまり、重要なゴールをまず決めて
そこに行き着くまでの重要な部分を
置き石のようにトントンと繋げれば要約になる。