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井上荒野の本は恋愛がメインだと少し重いんだけど、この作品は60代のおばさん3人の友情を描いていて、しかも合間にたくさんの美味しそうな食べ物が出てきて、とてもほっこりします。ずっと独身でもこんな友達に恵まれたおばさんになれたら、幸せだなと思います。
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主人公は60代の3人の女性たち。
それぞれに複雑な過去があって、現在にはまさかの恋バナが絡んでくるのが意外だった。それも、爽やかなというより少し熱を持った恋愛。
料理の描写はどれもとても美味しそうで、コロッケ、豆ご飯、ひろうす、トウモロコシ、焼きアナゴなどなど。
個人的にとても食欲をそそられたのはあさりフライ。そんなに大きなあさりを目にすることはないから、「ここ家」に食べに行きたいと思った。さすが総菜屋さん、ふと現れた材料をもとに色んな料理に変身してしまう。そのアレンジを見ているのは楽しかった。
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2016.3.23(水)読了
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美味しい料理が詰まった、ほんの料理小説なんだろうなーと思ってましたが
総菜屋「ここ家」で働くおばちゃん3人のお話。
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美味しい料理ももちろん出てくるんだけど
なにより3人のお話に興味津々。
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それぞれ持っている過去が
可愛かったり、切なかったり、後悔だったり、今になってわかることだったり。
久々に読み終わってしまうのが淋しい小説でした。
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お惣菜屋さんに行きたい。
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60代女性ってこんな感じなんか…?酸いも甘いも…といった女性という感じではあるけど、ちょっと若々しさが強いような…いくつになっても変わらない感じなんだろうか。同年代になってからまた読んでみるといいのかも
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60代女性・一人暮らし・惣菜屋(弁当屋?)で働く3人組のおはなし。
「3匹のおっさん」の女バージョンみたいなものかな?と思ったのだけれど、全然違いました。
女性だからかな?「食」「色」「情(友情も含めて)」がメインになります。
惣菜屋オーナー・江子の笑い声と、元夫とのかかわりがカンに障るというか、ちょっとイラっときてしまったのだけれど、こういう人もいるのかな・・・と、自分のキャパの狭さを見せつけられた気がしました。
読み終わって 「ああ面白かった」と思えたので、総じて良い読書時間でした。
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それぞれが事情を抱えている3人の素敵なおばさま達が営む総菜屋さんの物語。
世の中こういうものかな?という感じで進んでいく。
食べ物はおいしそう。
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3人のお惣菜屋のおばちゃん達のお話。
とても美味しそうで、家でこんなご飯を食べたいな~と思ってしまう。
テレビドラマになっても面白い気がする!
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「首尾よくない事情ならなおさら。」
本からいい匂いがしてくるような、そんな話。
飯テロだよ、これ。
夜寝る前に読んだら空腹で寝れなくなるよ。
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食欲をそそるお惣菜が沢山!
しかし、魅力はそれだけでなく
ここ家のおばちゃん3人が抱える個々の問題に向かって、支えあったり突き放したり、何だかんだ助け合っているほっこり話がいい。
人はひとりでは生きていけないんだなぁ。
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私鉄沿線にある惣菜屋 ここ家。
オーナーの江子と従業員の麻津子に郁子。
60代の酸いも甘いも噛み分けてきた3人の群像劇。
とにかく出てくるお惣菜がみんなおいしそうで読んでいておなかがすく作品。
お惣菜の描写が秀逸で、においが立ち上ってくる感じがします。
3人とも色々と抱えているものがあり、それぞれの事情は切ないけど、それぞれが少なからずお惣菜に癒されて、前に進もうとしてる。
食べることって大事だなと思う。
活力に直結する。
単純だけど
おいしいものを食べれば元気になるし。
ここ家のお惣菜はそんなパワーに満ちてる。
底抜けに明るい江子だって、実は元夫に未練があってつい連絡してしまうんだけど、それでも江子の明るさとかポジティブな感じがお惣菜に反映してるんじゃないかなと思うし。
最終章は本当に幸せに満ちていて
あーよかったなあってしみじみと思える結末でした。
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井上荒野さんの作品によくあるヒリヒリする感じは少なく、井上さんの作品初心者の方はこの本から始めるといいかも
この本は3人のそれぞれの日常と料理を絡めて、語り部が交代しながら進んでいきます
全員独身でそれぞれに事情を抱えているけれど、毎日おいしい料理を作り、孫くらいの若者に好意を抱いてちょっかいを出し、他愛もない話をしながら仕事をする、そんな毎日も悪くないなって思いました
出てくる料理がどれもおいしそうで、私ももっと手をかけた料理をしたいな、そんな料理を食べさせたいなって思いました
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連作短編集。
舞台はお惣菜屋さん。主人公は初老の3人の女性。
だからといって、老人の孤独や介護やそういった話はまったく出てこず、離婚、未亡人、独身の恋心を軽いタッチで描いていく。 自分よりも年上の彼女たちが元気よく働き、恋をし、過去を懐かしみ、振り返り、そして過去をふっきり。 長生きも悪くないなと思う。にしても前夫は、今も江子に愛されてる自分と思っているんじゃないだろうか。
各章のタイトルはお惣菜。 色々とレシピも入ってるし、近所にあったら覗くとは思う。自分で作ろうと思ったのは、キャベツ炒めとアサリのフライ。
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読む本が無くてなんとなく手に取りました。
一番衝撃を受けたのは作中、登場人物の一人(60歳)が自分を中年と称した事。60って…私の感覚から言うと初老ぐらいでは…と思いつつ、自分が50、60になった時はそう言う感覚になるのかもなぁとぼんやり思いました。(とは言え、もしかしたら家を借りるときに中年だった、という意味かもしれないので今現在の彼女の年齢を称して言ってた訳では無かったのかもしれないけれども)
人間、40になろうが60になろうが、まあ90になっても変わらないものだろうなぁ…なんて読んでいて思いました。ちょっと言い方は悪いかもしれないけれども成長しないというか… まあ確かに年齢を重ねて丸くなるよりはとがったり自己主張が激しくなることの方が多いのは確かだけれども… 20代、30代のような感覚で60、70を生きるのは大変そう…とちょっとなんだろう、未来も大変そうと思うとため息吐きたくなるというか(笑)他人の創作小説読んで何言ってんだって感じですが。
個人的には60過ぎても落ち着きが無くて恋に恋していて人間関係も微妙という辺りため息でしたが、3人の微妙な関係は良いなと思いました。根掘り葉掘りべったり付き合うのではなくそれぞれの距離感を持っている感じが。
お惣菜は家庭の味に飢えている人が読んだらうわぁ~ってなる感じの家庭の味みたいなお料理でした。確かに一人暮らしだと作らなそうなメニューばかりなのでナルホド、こういう惣菜屋って今後受けそうかも、なんて思いました。(自分は市販の甘い味付けの煮物が苦手なので作れるウチは自分の味付けで食べたいなぁなんて思いながら読みましたが)
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美味しそうなお惣菜がたくさん出てきます。
一番食べたくなったのはあさりフライ。
最初の方は寂しい気持ちになり、読むのをやめようかと思ってしまったのですが、最後は少しほっこりできてよかったです。
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ひろうす、あさりのフライ、穴子のちらし寿司、サツマイモと鰤のあら炊き、ロール白菜、出てくる食べ物が美味しそう。お惣菜屋さんの60代の女性3人がほろ苦い過去を持ちつつ、毎日楽しく前向きに働いているのを読んで、心が温かくなった。