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「は」と「が」の戦い。ぺらぺらなのにじっくり考えてみたことなかったから目から鱗。
私は・・・。
私が・・・。の違いって。
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余談はとても面白いのに、肝心の文法論になると途端に睡魔に襲われて……(^_^;)すいません、眠れない夜に活用させてもらってますっ。
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文章を書くことに意識的になった頃読んだ文章についてのエッセイ。
分かりやすくて面白くて役に立った。
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何となく使っている日本語の「ああ、そういえば!」という点を突かれる面白い本である。愉快な例文が分かりやすい。ここに取り上げられている本や著者を芋づる式にたどり、身近にある母語を見直そう。
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語学ゼミで教授が絶賛して薦めていた本です。
読んで納得。確かに言語学を専攻している人にはたまらない面白さ。
取り上げられている題材が平易で親しみやすいので
するっと頭に入ります。
文法の授業がこんな風に面白かったならなぁ。
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右の農業白書の記述がなんとなく無責任に見えるのはなぜであろうか。傍線の部分が、
…と考えられる
…成行が注目される
…と思われる
…とみられる
…が思い出される
などと同じ、あの悪名高い「自然可能的な受身」になっているせいである。「なすがまま」「なされるがまま」「自然になるようになる」といった調子で書かれているから無責任な印象を受けるのである。
(中略)
自然可能的な受け身が日本語に定着することで、つまりことばで、ある態度を表現することが可能になると、そういった態度をとる人間が多くなることはわかる。ことばが人間の生き方を逆につくりだすのである。
52ページ
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日本語との付き合い方として、僕がかくありたいと思うのは、文法を体系的に学んだりはしないけど、使ってるうちに、あるいはたまに学者の書いたものを読んで、ああこれってこういうふうに出来てきた言葉なんだなとか、これってこんなわけでこういう文法になってるんだなとか、ちょっとずつ気づいていく感じ。この本も、そんな風にして出来上がってきたのではないか、と勝手に思った。しかし、ユーモラスで読みやすいですな。(2010.4.15)
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井上ひさしさんが、新潮社のPR誌「波」に連載した日本語文法エッセイであります。もう30年くらゐ前の作ですが、内容は古さを感じさせません。「波」とは、本屋さんが無料でくれるものです。なにしろPR誌ですからね、他にも「図書」(岩波書店)・「青春と読書」(集英社)・「本の旅人」(角川書店)・「ちくま」(筑摩書房)などは、よくもらつてゐました。本屋に就職してからは急速に興味を失つてしまひました。不思議なものです。
それはともかく、その「波」に34回、まる3年間に渡つて書かれたものなのに、まるで書き下ろしのやうな統一感があります。本来無味乾燥な文法の話ですが、本書は全く違ひます。それどころか、抱腹絶倒と言つてもいいでせう。
こんな文法講義ならば、毎回欠かさず出席して拝聴したいと思はせます。
日本語の正書法が存在しないとの指摘はここでもあります。そもそもそれを認めず、日本中津津浦浦同じ言語を駆使してゐるといふ前提に立つのが従来の国文法ではないでせうか。
本書で感じるのが、形容詞や副詞などの、「飾る」言葉へのこだはり。紋切り型の文章を避けやうとすれば、日本語ではたちまち修飾語に行き詰ります。劇作家兼小説家の作者としては、常にもどかしい思ひをしてゐたのではないでせうか。
ほかに、漢字の問題や、仮名遣ひ、句読点、擬音、外来語など、論は広範にわたります。引用する文章も、いはゆる名文ばかりではなく、新聞のチラシ・市民憲章・落語・歌謡曲の歌詞・少しエッチな本など身近なものを取上げるのです。
文句の付けやうがない快作でございますが、一点だけ訂正したい箇所があります。「擬声語」の章にて、
「ゴルゴ13は本名を東研作という国際的な殺し屋で」とありますが、東研作はもう死亡してゐることが劇画中で明らかにされてゐますね。その後も「この人物が現在のゴルゴ13ではないか?」といふエピソードは繰り返し出てきますが、どれも否定されたり、真相は闇の中だつたりして、現在に至るまで彼の正体は分からないのであります。
ま、どうでも良いことですがね...
http://genjigawakusin.blog10.fc2.com/blog-entry-127.html
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食わず嫌いで、ホント後悔した。井上ひさし先生がエスペランティストということも知らなかった。ごめんなさい。すごく勉強になる本です。
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各章が10頁足らずと短く、衒わない平易な文体のため取っ付きやすい。自宅でじっくり腰を据えてというよりは、移動中のバスや電車で読むに適した軽やかな文庫である。
中でも「振仮名損得勘定(ルビはそんかとくかをかんがえる)」の章が面白い。他章は「もとよりこれは筆者の偏見にちがいないと思われるのであるが。」「めったなことはいえぬ。」「こういう先達にはつくづく頭が下がる。」といった、筆者の立場を断言しない中立寄りの濁しで締めたものがほとんどであるが、この章は「大衆化だの、合理化だのという言葉に浮かれていてはならないと思う。」というはっきりした意見が述べられており、それがたいそう印象的だった。
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以前読んだ「日本語教室」に紹介されていたので読んでみました。
1981年の作品のため、少し内容は古いですが、
日本語の文法について、過去の研究者の言葉を引用したり、
当時の雑誌より言葉を抜粋して、現在の日本語の使い方について
様々な観点から分析しています。
その当時の日本語文法の進化について悲観的というよりは、
従来の歴史ある日本語の使い方を整理した政治に
文句を言っている感じを受けます。
まあその整理された日本語を勉強してしまった自分には
現在の使い方の方がしっくりきますが、
助詞や形容詞等の文法から敬語や外来語、漢字や、
句読点などについて筆者の分析を交えて色々書き綴られています。
筆者の会話調な文体が、本書を非常に読みやすくしています。
非常に勉強になります。
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(1994.08.29読了)(1984.09.29購入)
内容紹介 amazon
一家に一冊話題は無限、あの退屈だった文法いまいずこ。日本語の豊かな魅力を爆笑と驚愕のうちに体得できる空前絶後の言葉の教室。
☆関連図書(既読)
「井上ひさしのコメ講座」井上ひさし著、岩波ブックレット、1989.05.22
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すこし硬い本のタイトルですが、内容はいたってやわらかく読みやすい。
主題に応じて引用してくる引き出しの多さに圧倒されるが、一つ一つの章も短くクスクス笑える。
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読みやすい日本語文法エッセイ。引用文が古文、文学、野球のヤジと多種多様。なんとなく使っている日本語の意味を考えさせる一冊。
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小説家井上ひさし氏による最近(昭和50年代後半)の日本語文法に関する考察。
こむずかしい文法の話もこの人の手にかかると面白い。下世話なワイドショーのように興味本位で楽しめる。
文法は面白い。
自分自身も含めて誰もが文法という法則の中に生きている事に気付いておらず、先に知った人がまだ知らない人に大きな顔ができるからだ。
社会の裏側を覗くのはノンフィクション作家の専売特許ではない。
こういう本でも世界観は変わる。