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この人、本当に本が好きなんだなあとずっと感じながら読んだ。文章の良し悪しでもなんでもなく、本が好きなんだなぁ、と全編感じさせてくれる珍しい本だった。
読み終わって、とりあえずしようと思ったのはこの本を誰かにあげること。本は旅をするのだ。
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本にちなんだ話ばかり。その中で「人は記憶で構成されている」という言葉 はっとした。角田さんの本はどれも等身大だし、読んでいて「うん そうそう」って思うことばかり。「星の王子様」を小学生で読んだときはなんだ、つまらない と思ってぽいっとしたのが、大人になると「うわぁすごい」と思う。この感覚。時期が違えば見方も違うんだよね。本も人と同じでつまらないものはない と書いてあったが、そのとおりだなぁ。自分がその本、その人のよさに気づいていないだけかもしれない。それなのに「これはだめ」「つまらない」「あたしに合わない」なんて言うのはなしだよね。
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本にまつわる短編集。
「彼と私の本棚」で泣き
「ミツザワ書店」でしみじみした。
何年か後、また読んでみたい。
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角田さんってどっかで聞いた名前だなー誰だったっけか・・と思ったら
「対岸の彼女」(これも直木賞とかだっけ?)のひとかあなるほど!読んだことないけど!
これもO君が読んでて「つまんなかった」って言ってたから読んでみたんだけどなるほどつまんないわあはは
つまんない、っていうか読む世代がジョセイで割と年配の人向けなのかなあなんて思っちゃいました
10代男性にはなるほどつまんなそう。笑
みんな本にまつわるお話で、
好きになった人と本棚の本がすごいかぶってた、とか
旅行先の古本屋でいつも自分が前に売った本を見つける(本が追いかけてくる?)とか
不幸を呼ぶ本とか古本屋街をめぐる伝説の本とか
どれも面白いけどやりすぎというかそれはないよーみたいな
でも本がすきだったり、本が好きな自分がすきだったりな人にはいいかも
またそのうち読んだら評価も変わるかな〜わからん!
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自分では絶対選ばなかったと思う作品。
新潮の100冊にあったから読んでみた!
本が人を呼ぶ。
この時期に読んだ本は、まさにそんな本ばかりだった。
堕落論、痴人の愛、君のともだち、とか。
同じ本を数年たって読むだけで、全然感じ方が違う。
それは自分が成長してるからなんだって。
小学生のときに読んで理解できなかった本も、今なら心に響いて理解できるのかも。
できごとより考えの方が怖い
この言葉めっちゃ好き!
どの短編も好きだけど、
彼と私の本棚、さがしものがやっぱ一番好きかも。
高校生の頃に読んだら、こんなに心に響かなかったでしょう。
本に呼ばれる。
この言葉を本当に信じてます。
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なんとなくエッセイのつもりで買っていて、そのつもりで読み始めて、この人は、いったいどういう経験をしたの人なのかしらと、文庫本の最初に納められている「旅する本」を読んで思ったのです。
そして、二つ目の作品「だれか」でも、まだ、エッセイだと思っていたわけで、三つ目の「手紙」のときに、あれ、もしかして、これって短編小説集なのね・・・とはっきり意識いたしました。だって、そうでなければ、非常に得意な経験の持ち主になってしまうと思ったから。
どの作品を読んでいるときでも共通していたのは、主人公たちが読んでいた本は、具体的に何なのだろう・・・主人公たちが追い続けている作品を読んでみたい・・・と思ったこと。誰かに薦められて、どこかで書評を読んで、その作品を紹介するキャッチコピー(ああ、今どき、こんな言葉は使わないよね。)に惹かれて本を手に取るので、主人公たちがこんなに惚れ込んでいる作品は、きっと面白い、興味深いに違いないと思ったわけです。
こんな本屋さんが自分が住む町の商店街にあったら面白いのになと思ったところは、作品「ミツザワ書店」でした。
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読んだ期間*2009年10月26日~10月29日
“おなかが空いたってまずしくたって、人は本を必要とする。”
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本がとてもすきになった。
彼と私の本棚がいちばんすき。
人を好きになるってそっかそういうことかってすごくすっきり納得できた。わたしもそんなふうに好きな人とつながっていたいと思った。好きな人に裏切られるのではなく本にうらぎられたとかんじた主人公の気持ちなぜかわからなくもなくてそういう気持ち味わったことある気がした。
私も私を呼ぶ本を読もうと思う
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本をめぐるお話集。大好きな本屋さんでこれ!という本に出会った時のワクワク、そわそわする気持ちがよみがえる一冊。
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本に関連する物語を詰めた一冊。本に対して深く考え得る事ができ、本の中にもっとすいこまれていきそうな感情になるトテモ素敵な本でした。
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「自分ちの本棚みたい」
私はこの行を読んで、この本を読んでよかったと思った。
私が思い描く恋人の理想というのは、こういうような物事を偶然に共有してしまうものだと思っていたし、実際にこういった共有に至極感激した経験がある。
本との相性だって、恋人との相性と同じで、共有できるものがあればこそで、共有感を共感できたこの本との相性は良いということだと思う。
一方でこの物語のふたりはハッピーエンドではない。共有した時間も、共有した本の物語も、混ぜこぜになっているのに、別れる時が来る。そういう仮体験ができるのも、本の世界こそなわけで。
「さがしもの」に収められている物語それぞれに出て来る本は、その内容の細部には言及していない。その本に出会った人・出会ったタイミング・出会った意味が描かれている。その本を介して繋ぎ止められた関係や手繰り寄せられる記憶が描かれている。
そしてこの「さがしもの」は私という主人公の物語の中に出てくる本ということになる。
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学生の頃は、宿題なので・・・試験のために、そんな理由でしか本を読むことがなかった。社会に出て一息ついた頃、自ら本を手に取るようになった私なので、若い自分に改めて「もったいない」という後悔を感じた。それと同時に、これからもずーっと本を楽しんでいられる自分でいたいという期待を抱いた。
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本を題材にした物語の短編集。
実際に普段本を読むときに自分が感じること、考えることが綴られていて、本って良いなと改めて感じました。特に古本を題材にした物語は本の良さが滲み出ていて益々本が好きになった。
あとがきエッセイからは共感することばかり。
型にはめて安心したり、こうだからと決めつけたり、人間って他人より優位に立ちたかったり認めてもらいたかったりそんな部分がある生き物だと思います。
それを辞めてみると、合わないと思っていた本や人がある時好きになったり。決め付けないでいると好きや発見が増える気がします。決め付けないでいると、今周りにいる人や出来事に感謝の気持ちが出てきて大切にできる気がします。
でも、人と関わって生まれてくる気持ちはどれも大事な気が(笑)
結局は柔軟性とバランスなのかな。
…考えだすとキリがないので(笑)
自分に正直に、でも決めつけない事も大事なんだと念頭において、日々過ごしたいと思いましたヾ(@~▽~@)ノ
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「旅する本」、「手紙」、「彼と私の本棚」、「引き出しの奥」、そしてあとがきの「私の交際履歴」と、
面白い話が多かったので値段の割に楽しめる。
『白いお別れ』のレビューでも書いたけど、本との出逢いは一瞬で勝負が決まる。
そんなことを、本書を読んで改めて感じました。
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本にまつわる短編小説集。本を読むのがもっともっと好きになった。本は広い世界への扉。本を読める幸せを噛み締めながら読んだ。
本との出会いは人との出会いと同じだな。