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紙の本
吉原と聞いて鼻の下を伸ばしている場合ではない
2002/02/23 22:19
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投稿者:ばんばん - この投稿者のレビュー一覧を見る
吉原というだけで、男は鼻の下を伸ばしたりしがちだが、この話はそういう期待には答えてくれない。いや、女遊びの難しさ、深さを学ぶことはできるかもしれない。
宮本武蔵に育てられた青年、松永誠一郎を主人公に描く本作品は、神君御免状と呼ばれる徳川家康の残した吉原の営業許可証に隠された秘密をめぐっての話である。そこには、自由の民が魅力的に描かれ、男の生きかた、格好よさというものを側面から表現してくれている。設定は複雑で、さまざまな仮定に満ちているが、その話の真偽などどうでもいいのである。
登場人物が魅力的で、ストーリーが面白い。
それだけでいいのではないか。
紙の本
妄想だとか決めつける前に
2002/01/18 00:51
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投稿者:すの - この投稿者のレビュー一覧を見る
好みの分かれる作品だろうと思う。吉原の成り立ちについて、大和朝廷の流れとは相容れなかった民族を上手く取り入れて説明している。傀儡族や山窩などの話は、調べれば調べるほど奥が深く思う。日本のファンタジーと言っても差し支えないだろう。
この感想欄で「吉原の描写は作者の妄想である」と言い切っている人がいるが、そう言いきる根拠を示して欲しいと思った。もちろん、吉原は政治的に隔離された人を保護するための郭だった、と言うのが100%本当とも言い切れないが、そう言う考えがあっても良いのではないだろうか? 女性が風俗に働くときは、男性によって監視されて無理矢理働かされていないと不自然だ、ありえない、と言うことであろうか? それは偏見を持ち過ぎであろう。
この作者が描く女性の人物像は変に理想的であったりして、不満ではあるがプライド高き花魁や情にあふれる女などは、女性が社会に進出しようと必死になった後に当たる、今の時代に必要なことも思い出させてくれていると思う。行って金を払えば、初対面だろうとなんだろうと、何をしても許される(と思い込める)お遊びしか出来ない殿方にはわからないであろうか?
紙の本
江戸時代の吉原風俗
2000/08/21 08:02
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投稿者:伊藤克 - この投稿者のレビュー一覧を見る
[伊賀忍者が、柳生一族から身を守る為に吉原に(ひっそり)こもっている]といった内容である。物語は峰慶一郎の娯楽本らしいテンポで進んでいきなかなかおもしろい。
この本で注意をひかれるのは、物語よりも、“郭”のしきたり、生活の様子である。今現在では、落語か、“はとバス”の東京の夜コースくらいででしかお目にかかれない“太夫”、“遊女”等の解説が細かくされている。
江戸時代の風俗をしのびつつ峰慶一郎の剣劇の世界にはまるのも良いと思う。