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グレートジャーニーの関野吉晴さんが、昔の日本人のルーツが海上を東南アジアから黒潮にのってやってきたルートを辿る為に、舟をつくる。その行程を写真と文章で表しています。出来るだけ古代の製法そのままに、海岸の砂鉄を集め、「たたら」という製鉄をおこなって刃物をつくり、スラウェシ島の船大工達に手伝ってもらいながら、作ります。その規模の大きい事!砂鉄は50人で3日がかり。炭焼きは3トン。たたら製鉄は100人で一晩中火に風を送り、この作業を4回とか。始めから壮大ですが、スラウェシ島へ行ってもそう容易く作業は進みません。それでも地元の人達は歌を歌い、冗談を言って乗り越えていくのです。スタッフとなった大学生達も日本の大学で関野氏に呼びかけられた時は何一つ自分で材料から作ったものなど身につけていなかった若者達です。今はもっと便利な工具もあるけれど、あえて遠回りをしたという舟つくりに、新しい土地を求めて旅した日本の祖先に思いを馳せます。すごいという事は中学年でもわかるでしょうが、縄文時代を学ぶ高学年からでしょうか。