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技術的な解説が皆無なので、全体的にふわっとした話に終始している。現在そして将来、技術的に何ができて何ができないのかをきちんと整理しないことには何を語っても絵に描いた餅以上の何かにはならないんじゃないか。
結局のところ、Web3だのDeFiだのDAOだの概念をあれこれしてもあまり意味はなくて、そこに含まれる要素技術(つまるところはブロックチェーンなのだが)で何ができるのかというユースケースを積み上げるしかないように思う。
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Web1.0=企業などが発信した情報を、一方的に閲覧するだけ
Web2.0=企業などが提供するサービスを使って、誰もが情報を発信でき、双方向のアクションができる
Web3.0=ブロックチェーン技術を使った、分散化されたオンラインエコシステム
GAFAMのような一部のテック企業などのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)などを活用し、消費者も情報の発信者となるのがWeb2.0の世界です。
これに対して、一部の企業に頼らずに、ブロックチェーンをAPIのように組み込み、認証や決済、各種手続きなどを実装した状態への移行を目指しているのがWeb3の世界といえるでしょう。
Web1.0からWeb3の枠組みを極端に簡略化して、「地図サービス」に置き換えて捉えてみましょう。
Web1.0は、単に地図の画像をそのまま載せたものでした。続くWeb2.0は、グーグルマップのように、全地球測位システム(GPS)や消費者の口コミ、様々な予約サービスなどが使える地図サービスです。
Web3では、それらに加えてブロックチェーンを活用することで、決済や土地の登記までも管理者不在でできるようになった地図サービス、とイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。
多くのDAOはブロックチェーンのスマートコントラクトと呼ばれる機能を使っています。参加者には、目的達成への貢献度に応じて、対価としてトークンが発行されます。トークンは法定通貨に換金して引き出すことも可能です。
■新しい組織形態であるDAOの5つのメリット
①フラットな組織運営
「ガバナンストークン」という権利が付与されたトークンを保有すれば、投票システムなどを通じて誰であっても平等に意思決定に参加できます。また、オーナーシップと報酬が分散される工夫をすれば、特定の上位層のみに権力や意思決定が偏る事態を少なくできます。かたよ
②オープンアクセス
制限なくインターネットに接続できる環境であれば、誰でもDAOのガバナンストークンを保有して意思決定に関わることができます。試験や面接の必要もなく、世界中の人々が参加できます。物理的な場所に縛られないため、世界中から人を集めることもできます。自分の専門性を生かして活動できることもメリットでしょう。
③透明性
DAOの取引はブロックチェーン上に設定された「スマートコントラクト」という機能によって自動的に実行されます。また、意思決定や投票はすべてオープンな場で行われ、履歴が記録されます。そのため、運営における透明性の高さ、それによる不正が起こりづらい仕組みは、DAOの大きな特色です。
④匿名性
一見すると「透明性」と矛盾するようですが、DAOでは匿名性も認められているため、実名、性別、年齢、国籍を明かさずとも、匿名のまま参加することができます。身元を明らかにすることが大前提である株式会社ではありえないでしょう。外から見えるのは「ウォレット」(トークンを取引するための仮想の財布だけです。
⑤ スピーディーで身軽に活動できる
会社やプロジェクトを立ち上げようと思ったら、様々な手続きとコストが発生します。しかし、DAOであれば部署間の根回���などは考える必要がありません。思い立ったらスピーディーに新規事業を立ち上げることができ、設立コストも非常に低く抑えられます。資金調達もスピーディーに行えるため、スタートアップ企業が外部も巻き込んだプロジェクトを立ち上げる際にも活用できます。また、一つのDAOだけではなく、様々なDAOプロジェクトやコミュニティに複数参加するほうが多数派です。
もう一つ、私の同僚で、日本でも『侵食される民主主義』(勁草書房)という本が翻訳されたラリー・ダイアモンドという政治学者がいます。彼のグループが行った研究によると、支持政党の違う人々であっても、10~15人ほどの規模で同じ部屋でじっくり話し合えば、お互いの意見をある程度理解し合えるし、相手の背景や立場も見えて落としどころが見つかるそうなんですね。ところが、ネット空間だと、顔も知らない同士が極端な主張をして攻撃し合うだけ、ということがわかったんです。
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Web3の大まかなところを易しめに勉強できるのでデジタル関連が得意ではない人にとってはは入りやすい本です。
ブロックチェーン技術を使い政治改革を行うことは非常に興味深いところです。
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この本を手に取る人が知りたいことは、タイトルにもあるようにweb3の入門的な情報だと思いますが、本書の前半部分にのみ書かれています。nftやdefi、daoの利用例、その今後の展望について触れられ、ブロックチェーン技術がトレーサビリティに大きな利用価値があることが書かれています。
後半は政治や社会にとってブロックチェーン技術がどのような影響を及ぼす可能性があるのか、私たちの行動や思想にどのような変化をもたらす可能性があるのかといったマクロな視点を「人権と国家」の著者の筒井清輝氏との対談形式で論じられています。
タイトルの内容としては少し物足りなかったですが、読みやすく、web3に対して、マネーゲームのような誤解を抱いていたり、過度に未来的なものを求めている層にとっては、ちゃんとした理解をするきっかけになる良書だと思います。
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簡単にまとめられている
初心者向け
限られた部分のみ
ブロックチェーン
DAO
DeFi
NFT
くらいかな
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We3という概念の発生プロセス・背景、技術的な側面、具体的な利用状況と今後の可能性や課題等のアウトラインを、平易な言葉で解説してくれている、タイトル通りの入門書。短時間で概要を掴みたい人には良いかも。
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<目次>
はじめに
第1章WEB3.0で世界は激変する
第2章NFTがデジタルデータに新たな価値を生んだ
第3章個人の貢献を可視化するDAOがシビアな実力主義を
第4章すべての企業が避けて通れないトレーサビリティも変革する
特別対談政治や社会までも変えるWEB3.0の可能性
山本X筒井清輝
おわりに
2022/7/29発行本
THE212022/4-7の連載ベースに加筆・修正したもの
WEB3.0
ブロックチェーンによる、非中央集権のインターネットの在り方・概念
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入門、という言葉の通り分かりやすかった。
用語の解説から今現在どのように使われているのか
この多元的な国際社会で新技術を使うことによる「効率」「透明性」の獲得
新しいテクノロジーが人々の暮らしや価値観、社会に与える影響にはどのようなものがあるのか
メリット、デメリット
この技術にどんな特性がありそれを活かすには〜
みたいな話が書かれている。
ブロックチェーン技術を使った例として色々挙げられててそのどれもに「話題になりました」って書かれていたけどそのどれ一つとして知らなかったわ。
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本書の特別対談、社会学者の方との話がとても興味深かったです。
ブロックチェーンの鍵である中央政府などに頼らないトレーサビリティであると述べられていました。
人権についての話が格別おもしろかったです。
移民や難民が行われなければいけない煩雑な手続きがブロックチェーンによって情報がたどりやすくなることや武器の輸出入•販売の履歴追跡が容易になれば紛争に使われる武器の流通を減らせる、服のコットンはどこの国で栽培されたものかを管理できるなど。
本書を読んであたらしいことにどんどん目を向けて行動していくことが求めらる世界線に来ているのだなとしみじみ感じました。