紙の本
アリバイ崩しの秀作
2019/01/31 13:02
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よっち - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作品は、松本清張の処女長編です。時代は、昭和32年当時、担当刑事の執念により、ほんの小さな疑問から地道な捜査を進め、一歩一歩真実に近づいていく物語に引き込まれます。
文章も平易で、長編とはいってもそんなに長くはないので、誰にでも読みやすい、お勧めの1冊です。
ベテラン刑事のいう「人間には先入主観が気づかぬうちに働いて、そんなことはわかりきったことだと素通りすることがある。これがこわいのだ。この慢性になった常識が盲点を作ることがたびたびある」ということばが印象的でした。
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私が生まれた時に書かれた作品で、トリックに使う内容はさすがに今ならありえない話が多いですけど、社会派ミステリーの原点と言う作品であることには違いがないです。一番の違和感はよく出てくる電報、、今ならFAXや携帯電話でしょう。アリバイが作りにくくなった現代かもしれないです(笑)。一度読んだ作品でも内容は記憶になく、今回新鮮に読めたけど、トリックは新鮮でもなんでもなかったです。それよりも最大の驚きは、この時代から官僚の汚職があって、最後に甘い汁を吸う高級官僚とその犠牲となる下っ端役人、、、トリックの古さを感じるのに、官僚の話は45年経っても新鮮って言うのが大いに笑えます。2002.7.29
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名作です。
親の薦めで読みました。
普通におもしろかったです。
地元の本屋が生まれ故郷という噂が・・・
でも、出身地は九州だとか・・・
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清張さんにハマルきっかけになった本☆どんどん読めちゃいます!そして、最後にはすごーぃと思ってしまいます☆まさに清張マジック!!ww
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松本清張の代表作を読んでみた。
私は推理小説は疲れるのであまり読まないのだが、やはり今回も疲れた(笑)
しかし面白かった。
苦しみつつ、だが確実に真実に近づいていく三原刑事。
練り込まれた犯行計画。
もしかしたら既に古い部類のトリックなのかもしれないが、推理小説素人の私としては、とても楽しめた作品だった。
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松本清張の作品てこんなに読ませるものだったのね…。もっと早く出会えていれば(この作品と)
ぜひほかの清張作品も読んでみたい。
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うーん・・・。思ったほどおもしろくなかったです(すごく期待して読んだからかもしれませんが)。
トリック重視で、技巧に走るあまり人物にリアリティがありません。文章はとても読みやすいのですが、内容はちょっと古い気がします。
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事件の動機から、成立過程、その事件の解体はとても巧妙に考えられており、その解体作業も探偵役の私生活のふとしたきっかけから始まる。ある意味お手本的な作品だなぁ、と感じました。
昨今の探偵小説を読みなれた人からすると、何故これが分からんのだろうと思うところもあるかもしれないけど、それは作者がそこまで考えてかきあげた結果と言うこともできる。非常に好感をもって読み終えることが出来ました。
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内容はというと、実はそれほど大したものではないような気がするのが正直な感想で、文体が面白いわけでもなく、ストーリーが有り余るほど面白いわけではない。昔の映画を見ているかのようといったところでしょうか。当時ならば、当然面白く読んでいたでしょうし、今となっても、推理小説界の流れを知ったうえでの方の読み方だったら、また違う感慨があるような気もします。個人的には、今となっては古臭い時代背景が好きだったりします。
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マイミクに薦められて読んでみた。
まさにあれだね、探偵小説の元というか、オーソドックスな探偵小説みたいな感じだね。紛らわしいトリックとかなく、正統派のトリックみたいな(意味プ
しかも、探り当てるのが「密室殺人」とかではなくて「情死かどうか」という、殺人かどうかもわからないところから始まるところが、古典的っぽいw悪い意味ではなく。
松本さん、これを東京駅で思いついたらしいね。40年近く昔のダイヤを元に書いてるから今はもうこのトリックは使えないだろうけど、面白かったです。
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時刻表を駆使したトリックにゾクゾクする。交通網が発達した現在では作りえないミステリーであり、時代を見事に反映している部分が、今読んでも逆に新鮮味を与えてくれる。トリックも見事だが、推理小説にしては短い尺ながら、冒頭から結末まで緻密に構成されていて、無駄が完全に排除されているのも驚く。長尺で伏線を組み立てて行くより、簡素ながら緊張感を切らさないことの方が難しいだろう。素直に「すげぇ面白い」と感じられる一篇だった。
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社会派ミステリーの御大、松本清張をまだ一度も読んだ事が無かったので読んでみた。
トリックや動機などは非常にオーソドックスで普通のミステリだという印象を受けた。時刻表使ったトリックにしても、西村京太郎という御大がいるので、
それ程すごいという印象を受けなかったが、これが刊行された昭和33年はとても斬新なものに映ったのだろうなと思った。
他の長編も読んでみようと思う。
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めっちゃ面白い☆★
松本清張始めて読むので、どれにしようか迷い、本屋さんであれこれ悩んでいた時、「秀作」とあったので、これにした。
これからは松本清張のファンになりそうです!!
絶対崩せないと思えたアリバイが崩れていくシーンがたまらない!!
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松本清張の「点と線」。あまりにも有名だったので読んでみました。現代版に置き換えることは可能なのかな?
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昭和中期の日本なので描写は古いが、主人公のトリックを解こうとする姿勢は西村京太郎作品より積極的に感じた。