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「クオリティを求めないアウトプット」という概念が新鮮だった。
たしかに、書籍、新聞、テレビ、映画、音楽、舞台などなどインプットは常日頃から雑多に行っているけれど、アウトプットとなると質の伴ったものでないといけないような気がしてしまう。雑多なインプットと雑多なアウトプットでバランスを取り、自分の中の循環をつくれれば単純に気分がいいだろうなと思った。
血液も空気も思考も流れが滞らないというのが健やかさの決め手なのかもしれない。気持ちが軽くなった。
また、アウトプットに関しては受け取り手の存在がかなり大きな意味を持つのだと感じた。
「自分ひとりで悶々とせず、想いを思うままの形でアウトプットしてみましょう」という筆者の言葉はある意味どこでも聞いたことがあるような話。
しかし坂口さんが特別なのは「じゃあでき上がったら僕にメールで送ってください」と、受け取り手の設定まで最初に済ませてしまうところだ。
どんなものをつくっても質に関わらず受け取り手がいる、というのは安心感につながるのだと思う。
特に意味のないことを呟くだけのTwitterにもフォロワーがほしいと思うのも、どこかにこういう気持ちがあるのだろうか?
会話を文章だけで追っているので、筆者があまりに人の話を聞いていないように見えてハラハラする場面も多かったが、全体的に飾らない言葉と考えで読後すっきりする本だった。
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コロナ直前のライブ&トークショーで、いのっちの電話対応をしている坂口さんを少し見かけて、びっくりしました。
改めて対応をみて(読んで) 面白いなと思いました。
いのっちの電話にかけてくる人は、命が危ないんですが、いろんなものを生み出す前でもあるのかも。
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不思議な本である。
しかし、なんだか覗いてみたくなる世界。
人間はみんなそれぞれ・・・おこがましいが出来れば理解してみたいと思う。
著者のきちんとした日課に憧れる。
こんな生活をしながら、他者を知る、耳を傾けるとはある意味、超人なのである。
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自分に何がしたいか聞いて、それをすること。やりたくないことを丁寧に見分けて、それをやらないようにすること。思いついたことは紙に書いて企画書を作ること。自分を否定する人とは付き合わずに、理解してくれる人を見つけること。
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図書館で借りて読んだけれど、買って手元に置きたいと思えた作品。
「やりたくないことをすべてしないでいる」。
子どもたちにも読んでもらいたいと思ったけれど、気付いたら子どもたちは自然とそれが出来いて、我が子ながら素晴らしいと思った。
筆者が何年もかけてたどり着いた方法を生まれて15年だったり9年で自ら気付き実践しているなんて、何て生命力に溢れているのだろう。
これからの子どもたちがどうなっていくかとても楽しみだ。
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『人生は解決すべき問題ではなく、味わうべき神秘なのだ』
とにかくアウトプットの薦めである。入れた分は消化して外に出さないとねという話。そして、自分の内側になる声は、誰もが抱えているのに誰もが自分だけと思い、口にだしていないこと。そういう声に言葉を持たせてること、それが自分だけの薬になる。→薬を飲むことで新しい習慣が生まれる。
アウトプットはう●こ。なすがままでいい。よいう●こもあれは調子悪いう●この日もある。とにかく出すことが大事。
『自分に深刻になるな作品に真剣になれ』
物語は自分の外の物語としてかく。もうひとつの現実をかく。目に見えるものをそのもまま書いてみる。それが「別の現実」となる。
作る上では自己否定が大事。「こうじゃない、こうじゃない」の積み重ねで次の作品を作る。
「そんなことを考えてるなんて馬鹿なんじゃないの?ってことを考えられていることを喜んだ方がいい。哲学者や芸術家が考えているようなことを考えているようなことで悩めることが幸せ。」あー素敵だな~
作ることを続けたら違う風景になる。それはつまり悩みがつきないことでもあるけどペダルをこげば違う悩みにぶつかるとわかると、悩みが風景に変わってくる。
『多彩に多様に中途半端に充実させましょう』
いいな、こういう考え方いい。
哲学者のヘーゲル『自由とは意識がみずからの裡(うら・うち)につくりだす現実のことだ』
貯金が10万円切ったら、生活保護申請しよう→はい、心に留めておこう。
私はこの本を読んで意外と、しんどくなったり、ずしんときたのだけど、それは共感だったり、自分は違うのかも、全く違う理由でも同じような感情になるのかも、身体が重くなるのかも…みたいな。すっきりどころかもやりもやりのもやもやになってしまって、結構疲れたのですが、このいのっちの電話は坂口さんにとっては必要なもので、坂口さんにとっての薬の一つなんだろうなと思った。私の薬ではなく、坂口さん用の薬なのだと思った。
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「自分の特効薬」とは体も脳もいつでも稼働している状態を作ること。非日常的なことに常に好奇心を持ち続け、行動してみることだと思う。
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インプットとかアウトプットだとか、まるでビジネス本。しかし、ビジネス感のないあくまで人間の感覚。それが息苦しくなくとても良い。アウトプットしていないのは便秘。便秘だから苦しいの。なるほど。一生懸命になりすぎないのが坂口さんだからなのか。これは人生の発見本です。ビジネス本より役に立つよ。
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坂口さんのアドバイスは理解できる部分とついていけない部分と両方あって、なかなか評価が難しかったです。
とはいえ、悩んでいるときは体がアウトプットしたがっているとき、アウトプットにあたり変にかしこまったりしないほうがよい、なんでもよいから思い付くままアウトプットしていまったほうがよい、と理解いたしました。
世の中、在宅勤務で職場内の会話が減ってちょっとしたアウトプットができなくなり苦しんでいる人がいるかもしれないと思うと、このようなアドバイスは有用かもしれませんね。
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とにかくフィット感というか、しっくりくる感じがあった。
双極性障害と診断されてすぐの頃、ネットや本で体験談だったり医学的な解説本を読んでみたりもした。
どれも病院やカウンセリングで言われるのと同じように、元気なときに行動しすぎないようにとか、些細な躁・鬱のサインを見逃さず対処するといった言葉が並んでいた。
たしかに、気分をフラットに安定させるのには役立ったけど、「これから一生、調子よく感じても必死にブレーキかけて、なんか晴れない気持ちも低めで安定してるほうがいいんだって言い聞かせていくの...?なんか、物足りなくない?」という気持ちが拭えなかった。
坂口さんの言葉を借りれば、とっても「窮屈」に感じていた。
いままで見てきたものとは全然違った双極性障害、いや、この体質との付き合い方に目から鱗といった感覚だった。
わたしにとって坂口さんの存在は、希望だ。
それから、この本や坂口さんのツイートなんかを見ていると、「創る」ということに対するハードルが自分の中でものすごく下がった。
わたしは芸術的なものとか創作というものはどこか、根っからのアーティスト気質な人たちのものだとか、うまくやれないといけない、みたいに思っていた節がある。
「下手でもなんでもいい。ご飯を食べて排泄するのと同じように、アウトプットする。とにかく創る。」
不思議とわたしもなにかやってみようかなという気持ちがむくむくと湧き上がってくる。
わたしにとって1番手を伸ばしやすいアウトプットが文章を書くこと。
ほかに興味があるのは、ピアノ、ギター、写真、金継ぎ、陶芸、苔玉の山野草盆栽、パステル、書道、製本。
電子ピアノを買って、報道ステーションのOP「I am」とかSPECのメインテーマとか、久石譲の曲とか弾いてみたい。大好きなサカナクションとかいろんな歌手のカバーもやってできるようになったら嬉しい。
金継ぎは西荻窪6次元のナカムラクニオさんの講座を受けてみたい。陶芸で一輪挿しをつくりたい。
こうやって考えているだけでもワクワクしてくる。
これまでの人生は「やるべきこと」にほぼ10割の力を使っちゃってたから、これからは余白をつくって楽しむようにしていきたい。
ほんの1ヶ月前まで、本気でこれから先の人生に希望なんて見出せない気がして、生きていくのが嫌だと思っていた。あのとき、何かの間違いで衝動的に死を選んでいたらと思うと、ゾッとする。
衝動にどう対処するかが、自殺予防では重要なように思える。
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一人ひとりの薬(日課)を作ることが薬になる、実はみんな同じことで悩んでいる(自己否定)、「声を出す」ことの大切さ、人が聞いているところで悩みを出すことがもたらす効果。鬱っぽい時はアウトプットの時、などなどとても示唆に富んでいて試したくなることがたくさんだった。
「いのっちの電話」もこんな感じなのかー。面白いな。「一生反省禁止」とかさ。小説家というのは管である、管である自分を通ってアウトプットするだけ、てのもこないだ読んだ新月譚の「蛇口」理論と通じて興味深い。
なるほど「他の人の悩みを聞く」ことが通常は無いから、ていうのも目の付け所がいいな。
否定する力! ほほー。
自分ではなく作品に向けて、否定の力を使うということ。
「作るってことは、ただ自分の作品を作るだけでなく、そういう他者を自分で作り出すってことでもある」…他者を作り出す、ていいな…なるほどなーー
「声になっていなかったものを声にする」
「心の問題はすべて心臓の問題じゃないか」
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薬=「毎日」飲む=風呂や歯磨きや睡眠=日課
なるほど。そして、自分のしおりを作ってその通りに動く。希死念慮に苦しむ人々に「いのっちの電話」と言って、自らの携帯電話090-3106-4666を公開してるというのに驚き。
今回は、ワークショップ形式でいろんな人の悩みをみんなが聞いていくと言うものだが、坂口さんの回答が、とにかくよどみなくてポンポン出てきて面白い。元は、「そんな簡単にできるわけないじゃん」と思っていても、「(力を抜いて考えれば)できるかも〜」と思えるから面白い。
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「死にたい時は作りたい時、何かが生まれるアウトプットの時」という言葉で、そういえば出産の時って母親は(死にたくはないが)死と隣り合わせというか、死にそうになることも珍しくないよなと思い当たった。
身体がアウトプットしようとする時は普段と精神状態も違うのも無理はないか。
今度から好奇心が無くなったりもうダメだと感じる時こそ、何か手を動かして声を出してみよう。
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2019年に実際に行われたワークショップを誌上体験。
「いのっちの電話」では、なぜ電話をかけた人たちが楽になり、元気になれるのか?いったい何がそこで起こっているのか?その秘密とは。全部教えます。
▼こんな方にぜひ読んでほしい‼️
・漠然とした不安がある ・やりたいことが見つからない
・やめられないことがある ・仕事がつらい
・人間関係で悩んでいる ・何をやってもうまくいかない
・人生に絶望 ・好奇心がない ・日々に関心がなくなった ・悩みで頭がいっぱいになっている
・何かやってみたいんだけど一歩が踏み出せない
・作りたいけど作れない創作家
・アイディアが枯れてしまったプランナー
▼コロナ禍が蔓延している現代日本に向けて、
「非日常につける薬――あとがきにかえて」 【目次】
0:「自分の薬をつくる」ワークショップのための準備
1:オリエンテーション
(1)はじめに
(2)薬=日課
(3)しおり
(4)自分の薬をつくる――実例:私の場合
(5)つくるということ
(6)みんなアウトプットの方法を知らない
2:ワークショップ「診察」
▼企画書を書くという薬 ▼「否定する力」の使い方
▼相談してみる ▼将来の夢は今すぐ叶えてみる
▼職業の枠を取っ払っていく
▼気持ちを深く汲み取れるのは特殊能力
▼やりたくないことをしない
▼声になっていなかったものを声にする
▼個人の悩み、なんてものはない ▼研究する ▼健康の証
▼適当なアウトプット ▼アウトプットについて、もう少し
▼自分にダメ出しをするということ ▼「自閉」という方法
▼書けないとき、つくれないとき
▼聞いてくれるひと、見てくれるひと
まとめ――私たちにとって最良の「薬」とは
非日常につける薬――あとがきにかえて
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やっと読めた…!
疲れているときは"自閉する"という方法が、何度か出てきており、気持ちが軽くなった。