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人間の悪意が作用する、よくあるデスゲーム系の小説で、スイッチを巡る人間の心理を事細かに記しているのだと思っていた。
しかし実際にはスイッチがメインではなく、明確な理由のある単なる殺人事件が、スイッチによって複雑化しただけのものであった。スイッチを利用して、人間の心の機微を追えるだろうと思っていただけに少し残念だ。
そのように考える私も、作中の「純粋な悪」に含まれるだろうか。
推理小説としては伏線や図もあり、自分で犯人を導き出すことも可能であると思う。また真相にたどり着くまでの感情が膨らんでいく様子を楽しむことも出来た。これらの点においては良い推理小説だと思う。
読後感が良いとは言い切れないが、面白い作品だと思う。読みやすく、話もまとまっている。期待値が高かっただけにあまり高い評価は付けないでおく。
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人の心に潜む闇や悪を上手く表現してある作品でしたが、癖の強いキャラが登場したな、と思ったら何もしないでお話が終わってしまったので、何故登場したのか気になりました。
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序盤は面白かったです。
純粋な悪が知りたくて読むのが止まらなかったのに、途中から失速してスイッチを押した人、犯人、にがっかり。動機を知って更にがっかり…
最初が好きだったからこその期待外れ感が強かったです。
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ちょっと予想と違った。
参加者それぞれがスイッチ押して、いろんな家庭が破滅する様を描くオムニバス的な物語を想像してましたが。
まあ、面白かったとは思いますが、展開的に犯人が予想できて、それが当たるのでその辺りは驚きはなかった。
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第63回メフィスト賞受賞作&「あらゆる薔薇のために」を既に読んでいたので、こちらも読んでみました。久しぶりの読書でした。
結論から言うと、潮谷験の他の本も読みたくなりました。「あらゆる薔薇のために」の後半で見た現実離れした事象が、今作にもありました。というか、「スイッチ」の方が先なんだから、そのテイストが「あらゆる薔薇のために」にも踏襲されていただけかもしれません。でも、「これぞ潮谷験ワールド!」と思わせるには十分でした。あ、今作も「手」による感情表現はたくさん出てきましたね。
主人公と心理コンサルタントを見る目が後半になるに連れて変わりましたね。ちゃんと人間臭い心理コンサルタントで良かった。あと、思ったより宗教の話になったのは予想外だった。でも心理学やってた頃の自分は宗教学とか現象学とかも気になってはいたし、繋がってても何らおかしなことではないか。
パスワード打つ順番には正直疑問が残ったかな、小雪だとして直感的じゃなさすぎる。なんで日付の若い順に連打しなかったんだ……?とか。史学の人間だとそこも変に気を使うんだろうか……?
宗教繋がりで、次は村田沙耶香の「信仰」に手を出したくなった。
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思っていた内容と違った
スイッチが押されるのが早かったのと宗教のシーンが読むのが辛かった
犯人探しは面白かった
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この本読むのに半月かかった…読書欲が失せた
スイッチを押さず月日が経つのを待つだけの高額バイト。出だしは面白い!と読み始めましたが、誰かが押して、パン屋の支援が断ち切られ家族が崩壊。宗教絡みになってきてからはつまらなすぎて…話がグダグダした感じで読むのしんどくて…
ハヤブサ消防団もそうやけど宗教団体になると全ての出来事が怪しいで辻褄合うのが否めなめない。嫌っ!
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大学生の小雪は、ある実験に参加する。
期間は約一ヶ月、報酬は一日1万円と終了後に100万円。
実験内容は、スイッチを押すか押さないか。
押すとある家族が崩壊するというもの。
徐々に明らかになっていく背景。
本当の悪意とは何か。
感情があるから人なのかな。
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始めは謎が多くどんどん続きを知りたくて、読み進められた。しかし登場人物の心理描写や犯人が分かってからの説明などがなかなか理解し難く、あまり頭にすんなり入ってこなかった。
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思ったより展開が早い段階で進んでびっくりしました。人間の心理とか難しいことは言いませんが、こうやって複雑に絡み合うんだろうなって思いました。
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読みやすく面白かったのです。
個人的には主人公箱川が自分を大事にしようと変わったきっかけ(友人の言葉)が薄っぺらいと感じ、そこが気になってもやもやしてしまいました。
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序盤のワクワク感とは裏腹に、中盤以降は頭でっかちな展開だったように感じました。
全体的にキャラクターの掘り下げが少なく、結局誰が何をしたかったのか?が分かりにくかったような気がします。
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前半のスイッチが押されるまでの展開が、いつ押されるかと緊迫感がありドキドキして面白かったです。
謎解きの部分も、種明かしまで犯人がわからないようになっていて楽しめました。
欲を言えば、わたし自身は小説でしか味わえない“非現実感”を楽しみたい派なので、自分の想像に及ばない本物の純粋な悪を話の中に登場させて欲しかったなあと思いました。
総じて文章は読みやすく、テンポよく読み進められました。幅広い世代の方に読まれる作品だと思います。
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大学生の箱川小雪は他の学生たちと一緒に、スイッチを押したら支援するパン屋の家族が不幸になるという悪意の実験に参加するというストーリー
宗教によって人が悲しんだり、悩んたりするのはいつの時代も変わらないのかなと思います。勿論、純粋に人を幸せにはしたいという人もいたのかもしれない。
根拠もないのに人を傷つけるのは、同じく一番恐ろしい悪
結局の所、自分を大切にできない人は他人も大切にできないということですかね。正論ですが。
コインで決める人生が悪いように見えるけど、それを振って行動を決めるのは自分自身と思えば、どうしようもなくなった時は、ありかなと思います。
就職浪人の香川さんの、無敵の行動が好きです。
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スイッチを押したら他人が破滅する。
押すか押さないか。
それ自体は面白いと思った。
でも後半はなんだかなぁ、宗教なんか出てくるともうなんでもありでつまらないよね。
こねくり回したような文章で、半ば理解を放棄してなんとか読み終えた。