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野生のウォンバットが疥癬に苦しんでるなんて知らなかったな…
まず「知る」こと ほんとにそうだな
動物とのふれあいは楽しいけれど、やっぱりほどほどに
距離は保たなければ
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高野光太郎「ウォンバットのうんちはなぜ、四角いか?」読了。シドニーの動物園で観て以来、ずんぐりむっくりのウォンバットが好きだ。本屋で本書を見かけて思わず手に取った。若き日本人研究者の探究心が籠った内容に好感を抱きながら、その生態を楽しく知る事ができた。また彼らが抱える感染症の問題を通じて自然環境の将来を考えさせられた。良書。
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四角いうんちと言うタイトルは字面の強さからの採用かなと思うけれども読み易さと惹き込まれる面白さはタイトルのインパクトに引けを取らない。
ウォンバットのみならず野生動物との距離感の大切さや感染症対策への弛まぬ努力など、かわいいだけでは済まない共に生きて行く道の模索。
胸を熱くさせられた。
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いろいろ勉強になった
ウォンバットは有袋類だったんだ
そして、疥癬で絶滅の危機に瀕したこともあるとは
ヒゼンダニが原因であるとは知っているが、人間や飼い犬が持ち込んだとは
要するに、自然環境の破壊には必ず人間が関わっているということなんだ
題名の四角いウンチは謎が解けたが
環境破壊と在来種の関係を改めて考えてしまった
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表題の答えというよりは、個体数が減っているウォンバットを感染症から守る活動記録。薬の与え方次第でより悪化してしまったり、耐性菌が出てきたり、人間と共通する点も。
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筆者の大学進学のタイミングから今までを辿る形で、ウォンバットを中心にオーストラリアの大自然中で出会った動物たち、気付き、学びが綴られた本。
ユーモアもあり、次々と出てくる動物に関する内容が面白くて一気読みした。
最後の環境問題への問題提起の中でも「人間と動物が距離をとること」の大切さになるほどと思った。
独特の進化を遂げた動物たちが豊富なオーストラリア、近いうちに行きたい
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〇敵の頭を粉砕するウォンバット。ギャップ萌え…??
〇物理か生物かを悩む生徒たちに就職を考えての進路を迫る教師。勿論、そういった情報も必要やろうけど、そもそも大学ってさ…学問のための…。就職のための進学を考えている人へと、学問のための進学を考えている人へとは助言の仕方は変えて欲しい。
〇ウォンバットは子どもが激しい思春期で親を攻撃して、親離れする
もしかしたら人間の子どもの思春期も似たようなものかしらねえ
〇人間と野生動物の間に絆と友情は必要ではない。←これ大切に覚えておこう。
〇ヤングな研究者のブログを読んでいるような。悩みも喜びも、そのまま書かれている。
◎旅のはじめに_フィールドワークから
「ウォンバットの巣穴内外の24時間の温度変化を調べ、それを季節ごとに比較していく」
タスマニア大学22歳だった著者のはじめての研究テーマ。はじめてのフィールドワーク
ウォンバットを襲った危機
◎はじめに
いざ、オーストラリアの森林へ!秘密のウォンバット
ウォンバット
有袋類
穴を掘る地球上最大の生物
体温調節が苦手
一定の温度を保つ巣穴で暮らす
時速40㎞で走る(短距離)
鋼鉄のお尻(巣穴に蓋をして敵から逃れる)
妊娠期間30日、育児嚢は後ろ向き
中国語で袋熊
大阪府五月山動物園のウォンバット、長寿世界一
本書をきっかけに環境や生物の保全への興味や関心を持ってもらえたら
フィールドワークの魅力
1:さらば故郷。少年はオーストラリア大陸を目指す
ぜんそく持ちで生物沼にはまった少年が、高校で先生の口車に乗って興味の無い学科を選択して苦労し、海外の大学進学を考える
2:留学生活は甘くない?!
タスマニア大学理学部動物学科、奮闘の日々
ホストファミリーとの生活、英語との格闘、大学の学生生活、一教科につき3時間の試験
海洋生物学のフィールドワークで、サイコロ形のフンと出会う
ウォンバット、タスマニアデビル、ポッサムなど動物だらけの島
リサーチプロジェクト
※異文化交流あるある
オーストラリアは多民族国家
ランチタイムで異文化交流
3:ウォンバットのうんちはなぜ、四角いのか?
四角いうんちは生物でウォンバットだけのもの
主食は草や根、6~9㍍の腸で14日ほどかけて水分と養分を消化吸収する
腸壁の硬さが場所により異なる
なぜ四角いのか?…オーストラリアの天気、縄張
イグ・ノーベル賞受賞!スコット博士
3種のウォンバット
ヒメウォンバット、ミナミケウォンバット、キタケバウォンバット
ウォンバットを苦しめる恐怖の感染症との戦い
疥癬:巣穴を共有して生活する習性が蔓延の原因
疥癬で毛が抜けると体温保持が難しくなる
…多量の食事が必要になるが痒みや痛みのため、十分に接種出来ない
治療薬サイデクチン…野生のウォンバットへの複数投薬の難易度と再感染の危険
←Burrow flap:薬を仕込んだアイスクリームの蓋を巣穴に設置
ナラウンタプ国立公園で長期の臨床試験
←四カ月目に感染個体0に
←しかし五カ月か疥癬症状の見られる個体が再び増加・2017年、ナラウンタプからウォンバットは姿を消す
←原因は、
サイデクチンの効果持続期間、再感染、投薬成功率の低さ、蓋のある巣穴への警戒、分厚い体毛
希望の光
ブラベクト…三カ月の駆除効果
5頭のウォンバットに投薬協力してもらう
健康状態、薬物動態調査…ポジティブ!
ウォンバット保全の現状
サイン
企業での二年間の社会人生活に埋もれていく中で、ウォンバット疥癬の撲滅の博士生募集の情報を見る
分子生物学(ミクロ)の世界へ。
実験室での研究の日々
ウォンバット研究者、再びフィールドへ
大手電力会社の支援によるウォンバット保護プロジェクト
困難・有刺鉄線、電線、毒ヘビ、巨大クモ
疥癬のウォンバット保護と治療
ダニの採取
「ウォンバットを守りたい!」その強い想いが裏目に
一般の人のウォンバット保護、科学的裏づけのない方法を取ることがある
神経毒性(薬の量)、環境汚染、抗寄生虫薬への抗体
専門家と一般ケアラーが手を取り合えるために
※海外での研究室あるある
オーストラリアの飲み会文化
4:驚き!オーストラリアの動物たち
コアラ:ウォンバットの親戚、生存戦略で脳の大きさ最小・ツルツル、クラジミア、山火事
カモノハシとハリモグラ:単孔類(総排出口)、卵を産む、カモノハシは毒爪、ハリモグラは四股ペニス、爬虫類ぽい、恐竜時代からの生きた化石、真菌症(カモノハシ)、ネコ問題
タスマニアデビル:有袋類最大の肉食動物、狩りをしないスカベンジャー、尻尾がラクダのコブの働き、ガン
タスマニアデビル本土再導入作戦
ガンに感染していない健康な個体群の確立
オーストラリアの小型哺乳類を守るため
←ネコ対策
タスマニアタイガー:絶滅種
5:野生を守る
失われていく自然。その先に待ち受けるもの
絶滅のスピードが加速していっている
人間と野生動物の距離感
…野生動物とは、通常人間から独立した自然の中に生きる動物を指す(ケンブリッジ辞書)
ロードキルの問題
動物たちが活動的な時間帯の運転を避ける・ 早朝と夕方
ロードキルを見つけたら…車を安全な場所に止めてから、死体を端へ移動させる(ゴム手袋)←有袋類の場合、赤ちゃんや子どもがいないか※自分の命を一番に考える
感染症の問題
人獣共通感染症…スピルオーバー
コウモリは最強の免疫能力を持つウイルス貯蔵タンク
…突然変異ウイルス
宿主に発症させないまま寄生する
普通は人への感染は無い
…接触がない。
コウモリの免疫が弱まり���症している
日本人に無関係ではない 世界の環境
野生動物への餌付けは絶対にしない
ネコ問題
※キタケバウォンバット
絶滅の淵から帰還した
保護区の設立、病気対策
「知る」ことの大切さ
◎おわりに
「自分は落ちこぼれ」という意識を持ちながら、目の前の「夢中になれること」をコツコツ積み上げていく
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ウォンバットさんのファンになりました!
オーストラリア固有種のウォンバットさん♪
キャッチーなタイトルに惹かれ、手に取りました。
著者のウォンバット愛と、文章の面白さから、気がつけばウォンバットファンへw
うんちが四角になる腸のメカニズムと、なぜ四角なのか、という論理的アプローチが興味深く、頭も気持ちもスッキリ納得です。
おもしろかった!
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ウォンバットの凄さや魅力が存分に書かれていた。また筆者のエピソードなどとてもが面白く、オーストラリアに行ってみたくなるような内容だった。