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『マンガでわかる!”発達っ子”が見ている世界』
著者 南友介
監修茂木健一郎
マンガ アキワシンヤ
この本は発達障害の子どもに関して子ども自身の観点からどのような対応を取ればいいのかさらには、そもそも発達障害の子にとって本当に必要なことはなんなのかそう言ったことが書かれている本です。
著者の南さんはADHDをお持ちの方であり、現在は「ネイスプラス」という発達支援の教室を経営しているかたです。このような方が、発達障害のお子さんに関してどのような対応を取っていけばいいのかをケース別に解説しています。
この本では、そもそも発達障害は大きく3つに分かれます
1ASD(自閉スペクトラム症)
2ADHD(注意欠如/多動性障害)
3LD(学習障害)
この3つによって、脳の中でも、どこに偏りがあるかが違うそうなのですが、
例えば、自閉症の子は内側前頭前野の活動が弱く、そのため、顔や声の表情より言葉の内容を重視するようになり、ADHDでは眼窩前頭全皮質と言われる自己抑制や共感する力のような感情抑制の機能が弱く、LDではニューロンの中の髄鞘と言われる部分が弱く、そのため神経伝達がうまく行かないことが学習障害に関係があるとされています。
このような脳の偏りにより、いろいろな社会生活を歩む上での不都合が出てくるようです。
そのため、接し方の基本前提として、安心感を持ってもらうこと。これが一番重要であると書いています。
この箇所を少し引用します
そう、発達っ子には「やりなさい」「やればできる」と言ったプレッシャーやストレスではなく、「できたね」「見守っているよ」という安心感やリラックスできる環境が脳機能の発達を促すうえでもより必要なのです
最後に個人的にイイなと思った箇所を引用します
ですから、保護者の方が考えるべきは、育て方がどうだとか、治すためにはどうするかではなく、発達のデコボコに寄り添いながら、苦手部分はサポートし、良い部分を引き出し、伸ばしていくこと。そのために同サポートしていくなのか、これが重要になってくるでしょう。