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満州事変前のきな臭い雰囲気が漂う大連を舞台に、一族の復讐を企てるルカと(多分筋ジストロフィー症の)絵描きの小夜のロマンスを、ミステリー・サスペンス・ファンタジーの要素を上手く配合した小説に落とし込んでいる。この融合具合はまさに名人芸。ファンタジー嫌いの私でもすんなりとストーリに入っていけた。
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昭和初期の満州を舞台にした警察ミステリ……と思ったら、実はホラーサスペンスでした。起こった殺人事件で目撃された、犯人と思える人物の奇妙な目撃情報。被害者たちの繋がり。少しずつ明らかになる犯人の姿がどうも人間離れしている気がする、と思ったら、やはりそういう物語でしたか。
そして難病に悩む若い画家の小夜と、謎のロシア人青年の淡いロマンスも読みどころです。おそらく彼女の病気は今でも難病とされているものなのだろうけれど、この時代ならさらに望みがありません。そのことに絶望しないわけではないけれど、冷静に事態を受け止め覚悟を決めている小夜の姿は、とても強いのですよね。印象としてはか弱そうに思える彼女だからこそ、その強さに胸を打たれる気持ちでした。
殺人事件の動機となる部分が実はあまり語られていないのだけれど。語られていない分、どれほどに惨いことだったのかを想像させられる気がします。本当に、怪物というべきなのはどちらなのでしょう。
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煎じ詰めると吸血鬼(とは明示されない)の復讐譚に巻き込まれた刑事たちと若く障害を抱えた女性画家の話。
時代にしろ舞台にしろ必然性があるか不明。
結末はまあそう来るだろうと思う。
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家族の復讐とそれを解決する犯罪捜査が恋愛とバンパイヤのストーリーに飲み込まれた感じ。小夜が幸せに生きていけるならひとまずはハッピーエンドだ。
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昭和初期、満州での猟奇殺人が東京での殺人事件との類似に気づいた河村修平。
捜査を進めるうちに大連に着く船に乗っていた男と画家の小夜子の存在が浮かび上がる。
単なる猟奇殺人と片づけていいものではないように思えた。
摩訶不思議な要素もあり、復讐というのもあり、そして気になるのは偶然に会ったこのルカと小夜子の2人の行く末。
まるで映画を観ているような感覚になる描写。
一冊読んだというより観たという気持ちが残った。
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ロシアシリーズ、ナント狼男に吸血鬼?非道な陸軍将校への復讐劇?なんで革命後の大陸が舞台なの?もっと別の展開予想していたが…ラブロマンスなのか…。
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81ロシア物は2冊読んでたけど、まだ筋と主張が読み取れたが、これは結局ドラキュラ一族の話しか?憲兵隊がクソやということはモノの本で知ってるが、結局何のためのお話だったのか?あまりにも不明すぎる。