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目下の国際情勢の中で、日本では賃金が上がらない、社会保険料は上がる、物価は上がる、後期高齢者は増える、子供は減るという状況が続く。世論は、政府の失策だというが、他責ばかり言い募って給付やバラマキばかり求めることが、賢明な行動であるとはいえない。自分の首をますます締めることになるのは自明。俯瞰でみれば、年齢別人口ピラミッドの宿痾、国家戦略として活用できるような有望な資源を国内に産しないこと、歴史的、地政学的に、米中露の間で絶妙なバランスを要求され、ときに忖度を余儀なくされるがゆえに、一貫した合理的な政策をなかなか維持できないことなど、境界条件として厳しいものがもともとある。政府部門だけの責任とは言えない。
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2022年を振り返り、これからの世の中について、4つのテーマに絞り、各論者が語られています。世界、日本、企業、アジア・欧州の今後はどうなるのか。変化の激しい激動の様相の中、なかなか1年後を語るというのは難しく、せいぜい近視眼的にならざるを得ない状況にあると思います。2023年の論点というよりは、現状何が起きているのかを整理するための1冊と読んだほうが良いと思います。本当に先の読めない時代になったなということを再認識することができる内容だったと思います。
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2022年12月5日読了。業界の悪い癖で、23年の論点なのに、刊行は10月28日。指摘はもっともだと頷ける部分が多いが、刊行が早すぎて、23年の1年間を見通しているとはいえない。せいぜい上半期まで。題名と内容の不一致が不満。
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いつも三菱UFJリサーチ&コンサルティングの『20??年日本はこうなる』を読んでいたけど今年は日経の方を読んでみた。
こちらの方が掘り下げている感じがする。テーマは絞られていてページ数は同じくらいだから当然と言える。
ただし「日経大予測」というほど来年の日本の予想をしているわけではなく、今年どうだったかという内容だ。これは誇大広告だろう。
昨年の今頃、ウクライナ戦争も円安も予測できなかったわけで、来年もきっと全く予想されていない何かがおこることだろう。楽しみにしておこう。
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年の瀬に、来年に向けて世間の論点を確認しようとざっと読み。
悪くはないのだが、発売が10/28であり、この手の本はその時に読まないとすぐ陳腐化することを学んだ。アメリカは中間選挙前だし、日銀の金融政策も大きく転換したし、岸田政権の支持率もこの頃からめっちゃ下がった。これなら、「東洋経済」やら「ダイヤモンド」やらの新年特集の方が良かったかな。反省。
ただ、自分の興味がどこにあるのかの確認にはなった。自分の場合はやはり「日本的雇用」。これからどうしていこうか考える機会になった。
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専門用語が多くて分からないところも多かったが、このままじゃ世界やべえぞってことはよく伝わってきた。
このままじゃ第三次世界大戦は不可避だと思う。
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取り扱ってる内容が幅広い分、個人的に知りたい情報は少なかった。また、知りたい情報があっても、内容が物足りなかった。
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日経新聞社編なので、やはり経済を軸に、政治や国際情勢及び社会問題に切り込んでいる。
既に2023年も、最後のコーナーを回っているが、こうして見ると、1年前の出版時に対して、大きく情勢が変化している訳ではないようだ。(と言うか、予測の範囲のブレ)
新聞や経済紙に目を通していても、改めて「そうなのか」と思わせるポイントがあり、現状把握と今後の方向性の再確認になった。
1章 世界はこれからどうなる
1.長引くインフレ退治、世界同時不況の恐れも
2.第3次世界大戦、起きるリスクは?
3.貿易・投資の枠組みをめぐる米中対立
4.経済安全保障でグローバリゼーションが終わる
5.民主主義の後退は止まるのか 米国、中間選挙で岐路に
2章 日本はこれからどうなる
6.日本の株式相場 3重苦乗り越え、堅調な展開か
7.日銀に及ぶか? 緩和修正の波
8.「貯蓄から投資へ」は実現できるのか
9.子育てを支援する社会保障は本当につくれるのか
10.揺らぐ電力供給、脱炭素と安定供給を両立できるか
11.岸田首相が描く総裁再選への道
3章 企業はこれからどうなる
12.文化は戦略にまさる VUCA時代の企業経営
13.「指数関数」で伸びる企業をつくれ
14.日本企業は「危機」を「機会」にできるか
15.賃上げ阻む日本的雇用
16.3メガバンク、金利上昇は追い風か逆風か
17.スタートアップ立国へ 正念場の日本
18.「Z世代の消費」と「インフレ」にどう向かい合うか
4章 アジア、欧州はこれからどうなる
19.習近平長期政権がもたらす巨大なリスク
20.緊迫する朝鮮半島、金正恩戦略と誤算の果て
21.ウクライナ侵略、ロシアの行方
22.「新・冷戦」誕生 欧州は再び対立の最前線に