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「きつねの窓」が収録されていると 知り、アマゾンでオーダー。
静かで、どこか物悲しい青い世界を とても懐かしく読みました。
巻末に安房直子さんご本人のエッセイも載ってます。
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この世に早すぎる別れを告げた、安房直子さん。
残念に思われた方も多かったのではないでしょうか。
もう読めなくなった作品もあるようで、そちらの方も大変残念でしたが、
クラフト・エヴィング商會の美しい装丁による、安房さんの作品集全7巻が刊行。
それぞれに付けられたタイトルも素敵です。
こちらの「安房直子コレクション 1」には、よく知られている「きつねの窓」の他、
初期の短編集から11編を収録。
単行本未収録のエッセイも含まれています。
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安房さんの世界を改めて知ったのはこの本を読んだのがきっかけでした。とても大きく心に残り、影響を与えてくれたと思います。
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ゆっくり、ゆっくりと流れていく文章。
文章が、頭(あるいは心)に、少しずつ染み渡っていくような感覚を覚えました。
まさに、魔法の時間。素晴らしい時間でした。
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「さんしょっ子」「きつねの窓」「空色のゆりいす」「鳥」「夕日の国」「だれも知らない時間」「雪窓」「てまり」「赤いばらの橋」など初期の短編集から11編と、作品理解の助けになる単行本未収録のエッセイを巻末に収録。
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大好きな童話作家です。絵がないのに、読後、鮮烈な色の印象となって心に残る。
安房さんの書くものはすべてやさしく淡いのに、かならず強い印象を残してくれます。
これには「さんしょっ子」、「きつねの窓」などが収録されてます。
安房さんにしてはよく知られている作品なのでは。
個人的にはロマンチック、そしてちょっとだけこわい「鳥」という話と、
「小さいやさしい右手」にでてくる「魔物」がすきかな。
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[ 内容 ]
安房直子初期の短編集から11編。
独自の幻想世界をつくりあげ、数々の賞を受けながらも、早世して十年になる作家・安房直子。
その主要作品71点とエッセイ40点余を7巻に分けて収録した、初めての本格的作品集。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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童話だけれど小さな毒や切ないお話が胸をチクリと刺します。
蟲師や村上春樹好きな大人にもお勧めです。
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「ゲイルズバークの春を愛す」で、結構、味をしめたので、読んですぐの感想を書いています。
といっても、大好きな安房直子の作品集ですから、それがなくても、しっかりと1つずつ書いているかもしれません。
安房直子の作品を意識したのは、中1のときに廊下に飾られていた中3の人の描いた絵でした。
多分、その頃、中3の最後には、ポスターカラーで、「課題なし」の絵が描けたんだと思います。
「課題なし」。なにを描いたって自由なんです。
もー、アイドルの顔から、マンガのキャラクターまで、メタクタの無法地帯です(笑)
特に、わたしたちが中1の時の3年生というのは、もう、本当にワルい人たちばっかりですから、すごい出来(笑)さすがに、ヌードはなかったけれど、けっこう、きわどい水着とかは、あった記憶があります。
まあ、放課後の3年生の廊下を歩いて、
「いいなー。俺らも、好き勝手に絵を描きたいよな~」
なんて言いながら、絵を見て回っていたわけです。
その中に、1つ。
忘れられない絵がありました。
それは、縦長のキャンパスに描かれた作品でした。
青紫色の霧のような不思議なひしがたの窓。
その窓のむこう側には、花束を抱えた1人の髪の長い女の子。顔は、大きな麦わら帽子の影になって見えません。
扉の横には、詩のような言葉。
桔梗の花で 指を染めて
その指で 窓をつくると……
絵の題名は、「きつねの窓」でした。
そのとき、なにか記憶の底から、
「このお話、知ってる…」
と訴えかけるものがあったのです。
それから、毎日、3年生がいなくなるのを見計らって(1年生が3年生の教室のある廊下を歩くなんて、怖くて出来ないような中学校でした)、その絵を眺めに行っていました。
どこで、「きつねの窓」なんて話をしったのか?
多分、小学校時代の教科書だと思います。
ただし、わたしの教科書ではなくて、おそらく兄貴がもっていた教科書に載っていたようです。
子どもの頃にすり込まれた好みと、大人になってから出来上がった好みとがあると思うのですが、安房直子は、こうやって、子どもの頃にすり込まれた好みです。
心にトゲとしてひっかかっていた、「きつねの窓」、「夕日の国」、「小さい優しい右手」、「北風の忘れたハンカチ」といった話が、実は同じ作者の作品だと知ったのは、なんと大学の時に、児童文学の講義をうけたときでした。
好みの話っていうのは、確かにあるのですが、ここまでひっかかっていた話全部が、同じ作者だとは思ってもいませんでした。
しかも、話自体は、よく覚えているのに、いつ読んだのか?どうやって読んだのか?だれかに話して聞かされたのか?ということは、まったく覚えていないんですね。
大学になって、安房直子の名前を知って、作品を読みあさりました。
でも、そのころには、そろそろ絶版になり始めていたりして、なかなか、読めない作品も多かったです。
ずっと、安房直子の全集���出ないかなぁと思っていたのですが、偶然、復刊ドットコムで、この安房直子コレクションが、出ていることをしりました。
けっこう、経済的に苦しいときでしたが、購入を決めるのは、速かったです。
日本のなかで1番好きな作家。
わたしにとって、安房直子は、そんな作家さんです。
さんしょっ子
「さんしょっ子」は、ストーリーだけ追って読むと、実は、ちょっとかみ合っていない話だと思います。
でも、安房直子のなかで、大好きな人に読んで欲しいなぁとわたしがオススメするのは、この文句なしに「さんしょっ子」です。
すずなの心の中に秘められた想い。三太郎のすずなへの想い。そして、さんしょっ子の三太郎への想い。
秘められた悲しみは、透明な朝の空気のように綺麗です。
思わず、すべての文章を声に出して朗読してしまいたくなります。
ひとりでさびし ふたりでまいりましょう
見わぁたすかぎり よめ菜にたんぽ
妹のすきな むらさきすみれ
菜の花さいた やさしいちょうちょ
九つ米屋 十までまねく
本当に、欲しいと想っているものは、手に入らないもの。
子どもの頃にわたしに刺さった、安房直子作品のトゲは、多分、この作品の頃から、その物語の底に流れ続けているのだと思います。
きつねの窓
最初にも書いたように、「きつねの窓」は、安房直子という作家の印象を強烈にわたしにすり込んだ作品でした。
あとで、大学の課題として自分たちで紙芝居をつくったりした記憶もあります。
あの紙芝居は、結局、わたしの元に返ってこなかったなぁ……。
むかしは、このラストを読んで、過去ばっかりを見つめる「きつねの窓」が消えてしまったことは、主人公にとっては、しあわせなことだったんじゃないかなぁ……とか、思っていました。
でも、今の年になると、自分がこんな窓を持っていたら、やっぱり手放すことは出来ないのだろうなぁと思ったりもします。
空色のゆりいす
目の見えない女の子と「色」のお話。
これは、この本で始めて読みました。と思ったら、講談社文庫の「ハンカチの上の花畑」に載っていますか?
あれ、読んでるはずですね。
でも、新鮮な気持ちで読めました。
目の見えない子と「色」のお話は、「マスク」というライオン症の男の子の話にもあって、あれも大好きでした。
女の子が、ばら色のいすにこしかけるところ。「赤」を感じるところ。
それから、だんだんうすれていくゆりいすにすわって、ため息をつくところ。
思わず、涙が出てしまいました。
実は、その2つの場面をここに書き写そうと思ったのですが、もう1回読み返してみて、もったいなすぎるので、やめることにしました。
ここで、その短い言葉だけを読むよりも、やっぱり、物語全体を味わって欲しいと思います。
「赤」を感じるところは、生き生きとはねるような描写です。
これも、もったいなすぎるので、ここには引用しませんね。
そして、ため息をつくところは…。
けっこう切ないシーンなんです。
でも��れは、幸福な記憶というものは、どんなに薄れてしまっても人の心に残るのだというメッセージも含んでいる気がします。
そして、最後の1行まで大好きでした。
鳥
これは、わたしにとっては、あんまり印象に残らない小品という感じですね。
でも、「耳のなかにある秘密」とか、「耳のなかをのぞくと海岸が見えて」というのは、けっこう好きです。
夕日の国
この話も、作者知らないまま、いつ読んだかもわからないまま、ずっと気になっていた話です。
「きつねの窓」を探す過程で、このお話にもたどり着いて、
「同じ作者だったんだ!!」
とびっくりした覚えがあります。
まあ、ある程度、好みに一貫性があるということでしょうね。
咲子は、ルビではちゃんと「さきこ」って書いてあるのですが、自分のなかでは勝手になぜか、「さっこ」と変換されています。
このモジャモジャ頭の女の子は、けっこうわたしのタイプの女の子の原型かもしけない……。と書いて、神坂知子のシルクロードシリーズの金目のツヴィとか、大島弓子の「たそがれは逢魔の時間」の邪夢とかのことを思い出して、自分が思っている以上に本当にそうだと気づきました……。
これが、もしかしたら、原点かも(笑)
でも、今回、イラストを書いている北見葉胡さんの絵の女の子よりは、ちょっとバタくさいイメージがあります。
でも、北見葉胡さんのイラストも、ちょっと大人ぶったところがでていて好きです。
これは、子ども心になんというか、女の子の魅力を感じさせてくれた物語です。
印象に残る物語で、感動タイプとトラウマタイプがあるとしたら、これは、完全にトラウマタイプ。
最後も、けっこう「どうしようもない現実」を子どもの前に見せてくれます。
だって、作者自身がそう信じているのなら、あの描写はしないだろう~。
でも、たとえ「夕日の国」が、女の子のついた嘘であっても、その世界があって、その世界が本当に見えたことは、主人公の男の子にも、読者にも残るわけです。
作り話をしてしまう人に惹かれるのは、実は、その人のなかに「孤独感」を感じるからかもしれません。
だれも知らない時間
太鼓の練習の時間をもらうことと、壺のなかの女の子のことは覚えていたのですが、結末をなんにも覚えいませんでした。
というか、安房直子さんの作品は、パーンと印象に残るシーンが、1枚の絵みたいにあって、それ以外の部分は、けっこう残っていないこともありますね。
この話のでは、それは、壺のなかの女の子の姿です。
ときに、このカメは、すごく怖くも見えるし、すごく優しくも見えます。
「時間」そのものなのかもしれません。
雪窓
なんとなく、話としては通っていない気がします。
全部を見通してお話を作っていく人と、書きながらお話を生み出していく人とがいるのですが、多分、安房直子さんは、後者なのだと思います。
だから、ときに自分でも思っていない方に物語が転がっていく。
でも、転がっていく先をとてみ信じているのだなぁとも感じます。
雪窓の屋台のなかの手袋をした女の子。
歌うようなセリフ。
多分、何年かたてば、ストーリーは全部忘れて、そんなシーンだけが残るのです。
どうも、わたしは、フレームのなかの女の子のイメージに弱いようです。
そして、安房直子さんは、初期の作品では、小さなものの中に世界を写し取るということに、情熱があるみたいです。
てまり
これも、「小さなものの中の世界」の話だ。
そして、夢がつながっている話。
今読んだところなのに、最後の印象が残っていなくて、今、どんなだったっけと読み返しました。
ファンタジーであるのに、どこか現実と通じている。
現実と通じているからこそ、ファンタジーの部分が、ものすごく切ないです。
赤いばらの橋
小学校の時、部屋に兄貴のお古の子ども向けの世界文学全集みたいなのが並んでいました。
それから、従姉の家からもらってきた本も。
ただし、本は、新しい方が魅力がある。
ということで、自分の選んだ本は、けっこう読んでいたのですが、この手のお古の本には、全然、興味がなくて、普段は並んでいるだけでした。
子どもの頃、朝、不思議と休みの日曜日には、早く目が覚めました。6時ぐらい。
親は、休みの日は、ゆっくりと寝ていたので、起きてくるのは8時ぐらい。
で、その2時間というのは、なんというか、不思議な「秘密の時間」だったわけです。
外に散歩にいったりもしていた記憶もあるのですが、そんなときは、普段あんまり読まない本棚のお古な本を引っ張り出して、読んだものです。
今にして思うと、「小さい魔女」や、「巣立つ日まで」とか、ルナールの「にんじん」など、おもしろい話は、自分の選んだ本よりも、こっちの方にたくさんあったような気がします。
そのなかの1冊。従姉の家からもらった本の中に、「北風のわすれたハンカチ」というのがありました。
このころはまだ、作者を意識して読むということはしていなくて、これが、安房直子さんの作品であることを知ったのは、やっぱり大人になってからでした。
この「北風のわすれたハンカチ」のなかに入っていた1編です。
たしか、3編のお話が入っていたのですが、これが1番印象の薄い話です。
もう1つの「小さいやさしい右手」の印象が強すぎるということもあるのですが。
でも、この話も、「小さいやさしい右手」も、なんか、なんでお母さんがあんなにいじわるなのかが、よくわからないんですねぇ。
無条件な悪意?
昔話なら、ままははであったとか、いろいろ意地悪な理由がつけられているのですが、いっさい説明なしで、抑圧するものとしての母親が描かれています。
このあたりは、けっこう子ども心に怖かったようです。
小さいやさしい右手
これも、「北風のわすれたハンカチ」のなかに入っていました。
子どもの頃の印象は、怖い話(笑)
よく切れるカマで、右手を落としてしまうシーンが、やっぱり、強烈に焼き付いています。
だから、ラストはほっこりと暖かい「北風のわすれたハンカチ」の作者とは���違う人なのだと思っていたようです。
今読み返してみても、やっぱり、怖いです。
でも、怖いのは、魔物ではなくて、人間なのかもしれません。
「ぼくには、とってもできないな。」
そう言う魔物の心は、自分の心とやっぱり重なります。
だれにとっても、多分、そうであるように。
そして、このお話は、大人に向かってではなく、子どもに向かってこそ語られるべきお話なのだと、そう感じました。
子どものなかに、小さなトゲを残します。
そして、いつか、そのトゲのことを思い出し、深く考えるときがあるのです。
北風のわすれたハンカチ
素敵な青い馬に乗ったお客さんがたちが、メチャクチャ迷惑な人たちなので、ビックリした思い出があります。
「これは、ひどい……」
と子ども心に思ったものです。
そのころ読んでいたファンタジーは、けっこうほのぼの系が多かったのでしょう。
だから、女の子のお客さんが来たときには、とってもホッとしたものです。
ハンカチをテーブルに載せて、魔法がかかるかどうか、試してみたと思います。
もちろん、北風のわすれたハンカチではなかったので、ホットケーキは、出てこなかったのですが。
あと、きっと、このお話を読んだ後、
「ホットケーキが食べたい」
なんて、言っていたんだろうなと思います。
大人になった今は、クマの孤独がとても心にしみて理解できます。
多分、わたしは、こういうヤツです。
ここまで、穏やかではないのが残念ですが。
エッセイ
エッセイを読む機会は、本当にすくないので、こんな風にいっぱい集まっているのは、とってもうれしいです。
そして、エッセイの言葉が、ファンタジーを作ってるときの言葉と、本当に同じだということを知るととても安心します。
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心が落ち着く話が詰まった短編集。作者は「ねずみのつくったあさごはん」の人。安房直子コレクションは全7巻。
読んだの小学生の頃なので思い出の中で美化されて★4.5くらい。でもきっと今読んだら★3なんだろうなあ。今度読もう。
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こんなにも大事なものを、どうして私は忘れていたのだろう。
とてもとても好きだった、安房直子さん。
鳥、山、海、風、花、木、そして人々。私を取り囲む世界がどれだけたくさんのやさしさに満ち溢れているのか。そしてその裏に少しだけ残酷さを隠しているのか。
私は安房さんの童話から教えてもらったのに。
大人になった今だからこそ、大切に、ひとつの読み飛ばしもないように、読みたい本。
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安房直子さんの童話集
いや~すごいなあ
面白い話ばっかり
けっこうすごく好き
「さんしょっ子」さんしょの木の精の女の子のちょっぴり切ないさみしい片思いな話。
「空色のゆりいす」盲目の少女のために色を集める風の子の話。いい話だな~
「鳥」ああこれちょう好き!寺山修司っぽい
耳のお医者さんのところに駆け込んできた少女。耳に入った秘密を取り出してほしいとのこと。少女が好きになった少年は実は鳥で、日没までに忘れないと鳥に戻って去ってしまうという・・
「夕日の国」魔法の水をたらすと夕日の国が見えるなわとびを売る少年の話・なんとなくさみしくていい感じ
「だれも知らない時間」あーーこれもいいな
あと百年も生きなくちゃいけなくてうんざりしてるカメに、毎日1時間時間をもらって太鼓の練習をする男の子と
昔カメに時間をもらったけど1時間で帰ってこれなくてカメの夢にとじこめられた少女の話
「雪窓」ああこれもいいな~すごいないい話ばっかり
奥さんも子どもも亡くしたおでん屋さんのおじさんとおでん好きのたぬきのお話。娘さんに会いに峠越えをする
「てまり」ああこれも・・
遊び相手がはしかでいないお姫様とてまりを持ってる下層な少女がこっそり遊ぶ話。
「赤いばらの橋」みどりの子鬼が、崖の向こうからとんできた帽子をかわいい女の子(想像)に返しに綱を渡っていく話。少女はこわい魔女の子どもで、仲良くなって逃がしてくれる
「小さいやさしい右手」魔物のこどもが、お母さんにいじわるされてる女の子を助けてあげてたけど、お母さんにだまされて片手を落とされる。20年かかって復讐をたくらむけど、大人になった少女に許すことのすばらしさや、涙を教えられる
いい話だな~
魔物の子が純粋でじーんとする
「北風のわすれたハンカチ」
家族みんな殺された(・・・)さみしいくまが、音楽を教えてっていう張り紙をする。そこにあらわれる北風のお父さんお母さん娘。音楽を教えてもくれずおいしいものまで持ってってしまうけど、最後に来た娘はすてきな忘れ物をしてったので、きっとまた来るでしょう。って話
くま・・
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安房 直子さんは、「春の窓」に収録されている「日暮れの海の物語」くらい毒っけのあるものが好きです。そういう意味ではやや物足りないけど、「鳥」「だれも知らない時間」「きつねの窓」「北風のわすれたハンカチ」、、好きです。
装丁がクラフト・エヴィング商會というのも嬉しい。
安房 直子さんのお話は、ファンシーな挿絵ではなくて、毒々しい挿絵で読みたいな。
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この本は小学5年生くらいのときに図書室で見つけました。
幻想的な物語が収録されたもので、その中でも私は「空色のゆりいす」「鳥」「夕日の国」「小さいやさしい右手」が好きです。
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どのお話にも透き通った色を感じる。好きな人を失ったときに「堪える」姿が心に残る。ほんわりとこころがあたたかくなるのもあるけど、泣きたくなるのもある。