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分厚いものの非常に読みやすい。
ルールデザインが失敗するケースもわかりやすく分類して事例で説明している。
ただ、「数理モデル思考で紐解く」というタイトルでそこに期待をしていたのですが、数理モデルの話が出てくるのはほとんど最後の章だけで、そこが残念でした。「失敗するルール」ではなく「成功するルール」に比重がおいてあると良かったなあと思います。
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数理最適化の本かと思いきや行動経済学の本だった
江崎さんのカラー本の切れ味とわかりやすさの同居と比べると本書はわかりやすいものの切れ味は今ひとつ
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事前にルールを更新することも見越してルールを設計しておき、データに基づいて必要に応じて対策を打てるようにしておくことが、理想のルールデザインを意識していきたい。
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うまくいかなかった規制やルールを集めて考察した本。
内容的には社会科学系の話が多く、たぶん、ほとんど再現性がない話だろうし考察も正しくないものが多いんじゃないかとは思うがたくさんの例を集めており、眺めるだけでも楽しかった。個人的にはコブラの話がよかった。
デザインが素晴らしく、挿絵の威力を思い知らされた一冊でもあった。流行のフラットイラストレーションですごく理解が進むような気になった。
・植民地時代のインドで、コブラによる被害を減らすためにコブラ駆除を目的としてコブラの死骸を買い取るようにしたところ、コブラを飼育して繁殖させる人が多くなった。飼育の途中で逃げ出すコブラも多く、かえってコブラが増えてしまった
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身近なところで言えば業務マニュアルとか就業規則などもルールにあたると思うが、ルールを取り巻く前提条件、技術、人、設備、etc...は変化する、ということを見越してルールをデザインしなければ、そもそも秩序を保つためのルールが逆に秩序を乱すことになるなだな、ということを再確認出来る本。
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①ルールに明らかな欠陥がある
・正しいエビデンスや目的に基づいて設定する
・ルールに従う障害を取り除く
・内容や目的を誰でも理解できる
②
コブラ効果
心理的リアクタンス
やるなと言われたやりたくなる
やれと言われるとやりたくなくなる
希少性バイアス
制限されているものは希少で良いものだと感じてしまう
グッドハートの法則
指標が管理のために使われると、その指標自体が当てにならないものになること
ナッジを利用する
③
社会的ジレンマ
個人のレベルで見るとルールに従わない方がメリットが大きい人々がルールを破り、全体としての目標が達成できない状況
集合知効果
知らない人の選択は分散し、知っている人の選択が積み重なることで、正しい答えになる
売り手買い手の情報の非対称性をなくす
④時代の経過や、社会や環境の変化でルールは見直す必要がある。
リープフロッグ現象
技術の導入やインフラ整備が遅れたせいで、規制や既得権益グループがいない地域において一気に最新の技術が普及すること
⑤
緑の卵とハム
自由は逆に難しく制約があることで良くなること
考える問題に対して適度に近いトピックを与える(プライミング)と効率よくアイディアがでる
あえて突拍子もない制約が面白いアイディアになることも
ただ、環境に制約を与えると逆効果になる
サンクコスト(埋没費用)
人間はしばしば既に支払った金額を価値判断に含めて誤った決断をしがち=コンコルド効果
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会社や社会をより良くするための重要なツールとしてのルールに関して、様々な事例をもとに体型的に述べられている。事例に関してはその他のビジネス書で見かけるようなものが多いが、ルールデザインという視点でよくまとまっている。
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自分が知らなかった事例などが豊富に挙げられていて、サクサク読み進めることができた。どのようにルールをデザインしても、完璧に機能することはないことは様々な事例からもよくわかるようにありえない。失敗に対して対応策に動き出せるルール設定を必ずしておくことが大事であり、そのような姿勢が大事である。何事においてもそうであるが、慢心して立ち止まらないことが大事である。時代に合わせて、状況に合わせてを肝に銘じたい。
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行動経済学や認知科学関連の書籍で読んだことがある事例や社会実験、実際あったことが豊富に記載されているので、そういったものを多く知りたい場合は役に立つと思う。
実際にどうすれば良いのかという点においては、やはり自分で考えルールをデザインをしないといけないので、こういった事例から学ぶことは良いことだと思う。
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すぐに直接活用できるものではないが,「ルールは何故破綻するのか?」と言う疑問についてとてもよく答えてくれる一冊だった.
何より,理路整然として分かりやすい!
すぐにでも実践できそうな事も実はちらほらあって,途中から未来を想像してワクワクしてしまった.よし,がんばろう!
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自社のマネージャー読書会の題材として読んだ。
まず、内容の良し悪しとは別に、この書籍は読書会の題材としてはあまり向かないな、という印象。
特に前半の章は「ふむふむ」「だよね」的な話が多く、皆でのディスカッションポイントとなりにくい感じだった。
内容としては決して悪くないのだけれど。
あと、最後まで「数理モデル思考」の成分がやや不明だった。
学びとして、最初からルールの変更を意識しておくという部分は素直に心がけたいと感じた由。
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人間の心理などによって想定していた結果とは異なったことがある。
それを減らすにはどうするか。
給付金の不正取得の変換はよいケース
ペナルティが強いと保守的になる など
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企業の管理部門経験が長く、小さな範囲ではあるが、ルールメーカー側であることが多いという自覚から購読。ルール設計失敗のあるあるをきちんと実験データで整理してくれており、分かりやすく、だよねーと思う点は多い。それなだけに新しい発見が少なかった印象。
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各組織に一冊ほしい。ルール設定は多くの場合業務ではなく「土台」みたいな位置づけになってしまうからか、見直しやフィードバックがされづらい、受け付けてもらえないような面がある。全員がこの本の前提に立つと、この本で述べられたことを依り代として全員でコミットする雰囲気も醸成できそう。
あと集合知の話は面白かった。相談しない、一人の権力者の判断に委ねないって大事なんだなと。
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ルール作りについて個人、組織、社会と階層分けしてデザインの指向と具体的な失敗事例を挙げている。ルール作りの失敗事例集として秀逸だと思う。