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少年院から退院した18歳の水井ハノは、更生を誓いながらも上手く現実に馴染めず、再び犯罪に手を染めようとしていた。そんな時、SNSで「ティンカーベル」と名乗る人物から、ある仮想共有空間(メタバース)への招待状が届き――。
空間に集う顔も本名も知らない子供たちとの交流を通し、暗闇にいたハノは居場所を見つけていく。だが、事情を抱える子供たちのある“共通点”に気づいた時――、謎の管理人ティンカーベルが姿を消した。予想もつかない事態へ、ハノたちも巻き込まれていく。
子供たちを集める謎の管理人ティンカーベルの目的とは。更生を願い、もがく少女が見つけた光は、希望かそれとも――?
鳴りやまない反響に20万部突破 『15歳のテロリスト』の著者が放つ、新たな衝撃ミステリー!!
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おおざっぱにまとめると,はみ出してしまった子達が「更正すること」にあがく物語かな?
ちゃんとしようと思っているのだけれども,そうできない自分を持てあましているハノは,禁じられていたブル前にまたたむろするようになるのだが,あるきっかけで仮想空間のネバーランドに行く.そこには,後悔から贖罪を続けていた信二や,カノンこと衝動的に取り返しのつかないことをしてしまった三春などがつどっていた.ハノ達はネバーランドに自分達の居場所を見つけていくのだが,主催者のティンカーベルが,続いて古株の鐘倉もいなくなってしまい・・・.
贖罪と更正をごっちゃにして自己満足で切って捨てることがよくあるけど,良い行いをすることは良いことなので,「それは,しょせん自己満足だ」って非難されるいわれはないよね.ただ謝罪の場合は,謝罪相手からの「お前の謝罪は自己満足に過ぎない」との非難は甘んじて受け入れるしかないのだろう(つらいけど).
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見事に社会問題を突いてくるのが松村先生作品の特徴ですが、今回も社会問題を突いてきますね!
個人的に、今作はキャラクターの印象が逆転することがかなり多かったです。良い人と思っていたキャラクターが悪い人だったり、その逆も然り。そういう意味では作者の意図にまんまと嵌ってしまったように感じます笑
キャラクターも個性的で愛着の持てるキャラが多かったのでそこも良かった!
ただ、最後に向けて勢いがなくなっていく感じがしました。ティンカーベルの謎が思ったよりあっさり解決してしまったように感じて、そこは少し残念だったかも、、、。
しかし、やはり松村先生作品は面白い!!
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少年院を出た18歳の水井ハノは、孤独を抱え生きていた。
あるとき手にした「仮想共有空間」への招待状は
その後の彼女に大きな影響を与える。
管理人ティンカーベルの正体などわからないことは多い。
でも「ネバーランド」に集まれば仲間に会える。
そして孤独からも解放される。
何度も犯罪に手を染める者たち。
その道しか知らない彼らのために
ティンカーベルは救いの手を差し伸べる。
初読み作家さん。
地方紙(中日新聞)の記事を読み本書を手にした。
若い読者が多いらしい。
〈もうちょっと上の世代向けの小説を書いてみたい〉と。
(好書好日より)
どのような作品が届けられるだろうか。
楽しみに待ちたい。
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暗闇の中で生きる少年少年たち。そんな中、仮想共有空間で出会う。
オンラインの世界が好きだから、どこか登場人物に共感できる所もある。
読んでよかった。
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非行を行う者は根っからの悪人じゃなく、そうするしかない人たちが多い。だからこそ少年法とか少年院って大事なんだなっておもう。
罪を背負って生きていくって相当大変なことなんだなって。
そういう時に逃げ場所を与えることができる人ってめちゃくちゃすごい。
ほんとどの小説も心が突き動かされる小説。