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三連作の最後の1冊。
三連作の中では一番まとまっていて無理がなく、面白かった。どちらかと言うとミステリというよりは、人間ドラマの趣が強いです。
今回の主人公は樋口ではなく別の科の刑事で、そこがよりストーリーを奥深いものにしている気がしました。
樋口は人間的には全く面白みのない人なので、別に主人公を立てるこういう進め方の方が読んでいて飽きませんでした。
娘と一緒にパラパラのクラブに行くところは笑えました。
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今野敏の「警視庁強行犯係・樋口顕」シリーズ、第三弾。一応これが三部作の完結編らしい。
前作に続いて家族愛をテーマにしているが、前作以上の感動作に仕上がっている。前作では樋口家の夫婦愛が作品テーマになっていたが、今回は樋口の同僚、島崎の親子愛に焦点が当てられている。
冒頭1/3くらいまでは島崎に関する話ばかりで樋口が全く出て来ないため、樋口シリーズだということをすっかり忘れてしまった。
ま、三部作の中では間違いなく一番の傑作かと。樋口も前2作で感じたような嫌味さがすっかり消えていたのが良かった。それにこれまでのように樋口自身が暴走するんじゃなく、同僚の暴走を樋口が助けるといった流れも良かったのかも。
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読み始めてあまりに主人公が八方ふさがりになっていくので
しばらくほっておいた本。
共感しやすい方なので暗い方を読むと落ち込みます。
だから、どっちかというとハッピーエンドが好き。
主人公の刑事が中心となり「飛ばし」をしている銀行に踏み込む前に
ある事情から知人である銀行内部の人間に捜査情報を漏らしてしまう。
今度はそれを元に次々に脅され、刑事として苦しい立場に追い込まれて行くのですが。
警察小説ということで事件の謎よりも人間関係にスポットを当てた作品。
主人公は自分の息子が殺人犯ではないかと疑うのですが
そう思った時点で「たぶんそうじゃないよね」と思ってしまいました。
さて、真実はどうだったのでしょうか。
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図書館で借りて読む。
どうしても、隠蔽捜査と比較してしまう。
主人公のキャラが隠蔽捜査の主人公ほどハッキリしていない。
事件自体も小さく、結末が見えてしまい、途中よりはしょって読む。結末に厳しさも無く、安易な展開に少々残念。
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読み終わって泣きそうになりました。
親子、また家族の絆についていろいろ考えさせられました。
物語の終盤は緊迫、もう続きが気になりすぎて一気に読めてしまいます。
私は電車の中で読んでたんですが、最寄り駅についてもホームのベンチに座って読んでました。笑
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[★★★☆☆]樋口さんのシリーズは安定して面白い…。ダンスや銀行、様々な描写があるけれど通底してあるのは、この樋口さんの几帳面な眼差し。思わずさん付けしたくなるこの主人公の造詣が最大の成功じゃないかな。
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一作目、二作目と階段を駆け上るように完成度が上がり、三作目できれいに落ち着いた感があります。
シリーズを通してのテーマである「家族」の形を、それぞれの人物が見つけたようなラストは心地いいです。
ダンスの描写は青春小説のような爽やかさでした。
シリーズ三作を順によんでこそ、おもしろさがあるように思います。
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なかなか面白かった。
テンポがいいので一気に読破!
最後はまあ、こんなもんだろうとはおもったけど。
子供の成長・教育に戸惑う親。
優秀な刑事でも例外ではない
金融機関の不正、なんとか会社のために情報を捜査当局から聞き出そうとする人
それぞれの立場で思惑が交錯。
途中からビートという題名がしっくりしたかな。
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ベテラン刑事の息子が殺人容疑者に――。
この警察小説に酔え!
警視庁捜査二課・島崎洋平は震えていた。自分と長男を脅していた銀行員の富岡を殺したのは、次男の英次ではないか、という疑惑を抱いたからだ。ダンスに熱中し、家族と折り合いの悪い息子ではあったが、富岡と接触していたのは事実だ。捜査本部で共にこの事件を追っていた樋口顕は、やがて島崎の覗く深淵に気付く。
捜査官と家庭人の狭間で苦悩する男たちを描いた、本格警察小説。
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捜査対象に情報も漏らさざるを得なくなった刑事・島崎洋平。
その刑事の息子・島崎英次と殺人事件の容疑者の一人が重なっていく。
ちょっと意外な展開で話は終わっていくが、警察小説というよりも家族小説の部分が強かった。
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内容
大手銀行の粉飾決済を捜査する
警視庁捜査二課の警部補が脅迫され、
捜査情報を漏らしてしまう。
事件は、やがて家族を巻き込み、
思いもよらない殺人事件に発展する。
警視庁強行犯係・樋口顕の第3弾。
感想
シリーズ物は、登場人物のキャラが学習済みなので
読みやすく、没入しやすい。
が、
第3弾では、主人公の班長・樋口の活躍は
やや抑え気味。
事件の主役は、島崎警部補とその家族という仕立て。
今回のテーマは、
父親と息子の葛藤、現代の若者の考察、
てな感じのことであ~る。
ウラ表紙の内容説明には、
「本格警察小説」
とあるが、ワタクシ的には、
「?」
だった。
タイトルの「ビート」は、ダンスビートのこと。
ダンスに関するくだりがやや長いようにも感じた。
好みがわかれるところか!?
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まあまあでした。
でも、ちょっとこの手の刑事ものは苦手でした。
ダンスやリズムに対する厚い思いは伝わりましたが、
ミステリー的なものはあまり感じられませんでした。
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樋口顕シリーズ第3弾。
なかなか樋口さんが活躍しなくてやきもきしますが、
抑え目な感じも、またよし。です。
あいかわらず、ちょっとうじうじ家族関係について悩んでいますが・・。
樋口サンといい安積サンといい、もっと!もっと自信を持って!
とハラハラします。
そこが人間臭くて素敵なんですけど・・。
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樋口顕シリーズ第三弾。
テンポよく、読め
あっという間に読み終わりました。
今回は、親子の絆が主。
心が温まりました。
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樋口顕シリーズ第三弾。相変わらず面白かった。今回は樋口さんを客観的に描いてあって、さらに味わい深い人物になっている。
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リオ-朱夏-ビート と続いた今野 敏さんの3部作シリーズのラスト。
1月にはいって、「隠蔽捜査」という彼の著作が面白かったから、ブックオフへいって
今野さんの本を6冊ほど購入したうちの3冊。
だいたい2時間かからずに1冊が読めてしまう・・・というか、面白いので
集中して一気に読んでしまいました。
主人公の樋口刑事は、自分には自信もないし、遠慮がちの性格であるのに、周囲から信頼されているという不思議なキャラクター。コンプレックスが表面化せずに、一定の地位までいっているということや、他人と視点が違うために、犯人を捕まえてしまうなど、不思議だし、ある意味ラッキーな人ですw
自信まんまんの主人公が卓越した推理力で事件を解決するというありきたりのパターンと違うところが秀逸。どちらかというと、周囲の助け・・・同僚・家族の協力があって解決している感じが良いのです。
やっぱ、自信に満ちた人より、どこか、おどおどしている生き方というのが、一般的な人だからかなぁ?
ところで、この小説にでてきた言葉で「朱夏(しゅか)」という言葉がある。
これは、人の一生は「青春-朱夏-白秋-玄冬」であらわせるという例え。
燃えるような夏の時代・・・若い青春から一歩進んだ時代だそうだ。
ワタシはいくつになっても青春でいたいのだが、燃えるような夏の時代が続くなら
それはそれでよいかも~と思ったのでありました^^