紙の本
幼なじみ同士の恋愛関係
2008/07/19 19:09
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投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミタカ君と私 銀色夏生 新潮文庫
主人公は岡田並子さん(高校生?)、ミタカ君(並子さんの同級生?)そして、並子さんの弟ミサオ君(中学2年生)なのですが、「ミサオ」が女性名のため読みながらミサオさんは妹と何度も勘違いをしました。わたしは、頭がぼけ始めた中高年です。
二十歳(はたち)そこそこの頃の自分の出来事を思い出してしまいました。何年間も好きだった女性に好きだと言えずにいたら、流れるような会話の途中で、彼女から先に「好きだと」言われてしまった。唐突な言葉だったので、すぐに「好きだ」と言い返せなかった。その結果、彼女は他の男性と結婚してしまいました。相手が身近すぎる存在だと恋愛は成立しにくいものです。
そのようなミタカ君と私の関係には、退廃を感じるし物悲しいものもあります。ふたりをとりまく環境と展開は、ありえないものであり、その点で幻想的でもあります。
紙の本
隣の芝生は青い?
2004/01/23 12:11
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投稿者:遊子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この小説は隣に住んでるちょっと風変わりな家族を覗き見しているような
小説だ。取り立てた事件は起こらないけど、見てるとプッと笑いがこぼれる
面白ろ家族。そして思う。「ああ、私もこんな生活してみたいなあ」
主人公のナミコと幼馴染のミタカくんは自分時間を生きている。
朝7時の電車に乗って、今日は宿題出さなきゃ! ああ、テストがある!!
なんてあわただしい生活を送る私たち。すると庭にゴザを敷いてぽや〜んと
している彼らがなんだかとっても幸福そうに見えてくる。
実際天気のいい日曜日に庭にゴザを敷いて座ったところで、私たちは
あっという間に退屈してしまうのだけど。
それがわかっていても、ナミコとミタカ君がうらやましい。
隣の芝生は青いのだ。
また、彼らは自分時間を生きていても、学校に行くし、アルバイトもするし
私たちと同じような世界を生きている。そこに日常が感じられる。
それなのに、彼らに流れる時間は緩やかだ。
そのリアリティと時間のゆとりが微妙なバランスを保って描かれていて
私たちの胸をくすぐる。小説ながらに癒し系。
めくるめく日常に疲れたら、ページを開きたくなる小説だ。
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小説?作者の行き当たりばったりな感じがプンプンします。
最後の、告白のシーンにはビックリしました。いいなあ。
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詩集しか出さないと思っていただけに、驚いて思わず買ってしまいました。
詩にしても感覚的で唐突で、絵本みたいだったり散文的だったりと掴みどころの無い作家さんだけど、
初めての小説は、これまたある意味期待通りな空気感で嬉しかった。
ん〜と、私は将来コドモを持つ事があったら、このお話のおかーさんみたぃな人になりたい。
むしろ目標?
なんか飄々としてて、いつも自分のしたいことをしてて、それでいて憎めない、そんな人。
う〜ん、憧れる。
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ふわふわしててかわいい感じの本でした。なかにいろいろイラストがのっててかわいい。登場人物のはなしのやりとりがおもしろくて、かわいかった。
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ミタカくんと私の少し微妙な仲良し関係。
挿絵がたくさん入っていて結構読みやすかった。妙な発展具合がツボ。
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すらすらと読みやすい。変わり者の母、浮気して家を出たパパ、名前通り平凡な並子、生意気な弟、格好いいけれど変わっている幼馴染み、ミタカ君。日常の中での出逢い。
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なんでも話ができる、とてもいい関係。あぁ、こんな幼馴染が欲しかった…。昔仲良しだったタカちゃんを思い出しながらも、年頃になって気恥ずかしくなって疎遠になったあの頃を思い出しつつ胸キュン…。
全体の雰囲気はとてもほのぼの、とてもあったか。本当に普通の高校生ぐらいの少年、少女の日常の話なんだけど、実は、ところどころに“あ、この作家ちゃんといろいろ考えてるな”って。
なんとなく過ぎていく毎日といいながらも、それぞれが自由奔放でありきたりなようでありきたりでない家族がまた魅力的。
暗くしている問題を解決しなくっちゃ。一瞬、これまで避けてきた問題に正面から向き合ってみようと思わされた。
実は、別の本が目当てで本屋に行った。3冊ぐらい候補があったのだが、その1冊も置いてなかったから、“どうしよう?何読もう…”と本屋で2時間ぐらい買う本を物色していた。うちの近くのその本屋ではときどき不定期に店員が読んだお勧めの本を紹介しているコーナーが設けられる。私は、そういうところを探すのが案外新しい作家との出会いになったり目立たないけどいい作品に出会ったりして好きなのだが、今回はあんまり、ピンとこないな〜なんて最初思っていた。帰り際にすでに選んで持っていた2冊に合わせて手にとりレジへ向かった。ミスドへ行った。コーヒーをおかわりしながら一気に読んだ。読んでよかった。
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どこにでもありそうで、なさそうな、そんな日常を、独特な文章と可愛いイラストで綴っている作品です。「面白い」とか「笑ってしまう」というよりは、「和む」「微笑んでしまう」という言葉がピッタリかなと思います。
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のんびりゆったりすごす中に、恋があったり家族のことがあったり。
うまくいかない歯がゆさや、作品の中に、うっすらと漂い続ける悲壮感…。
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なにげなく立ち読みしてて、気に入って買ってしまった。
私もミタカくんみたいな存在がほしい。彼氏じゃない、あのミタカくんとナミコちゃんの関係にあこがれる。
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とてもおだやかな時間を、ささやかな日常を掬い取ったような作品だと思います。私にはあまりにもおだやすぎるかなという感じがしました。
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大好きなほのぼのした物語です。家出したお父さんを気にすることもなく創作料理を楽しむお母さん。夏生さんのママしげちゃんを思い出しました。ミタカくんのクールだけど面白いとこもスキ☆
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高3の時みんなで銀色夏生にはまった。愛しいあの日々。詩集よりも小説にこの人の果てしなさを感じる。これはほんとにいい。夏に読みたい。
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ほのぼのして、なんとなくよかったかなーーーって感じ。何がどーしたってわけでもなく、それがどーしたってわけでもなく・・・
ページの合間合間にある絵がすごくかわいい。