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一人称単数"I"(わたし)ということから、村上春樹のエッセイのような感じで読んだ。
「ちょっとした寄り道のようなエピソード」が書かれていて、軽く読めるので私は好きです。
p137
小学生の頃は当然ながら「阪神タイガース友の会」に入っていた(入っていないと学校でいじめられる)。
関西の阪神に対する情熱はすごいよね、笑いました(笑)
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~23.03.03
久しぶりに村上作品を読んだ。
なんか、以前と違う気がした。
こんなんだったけ?村上作品って。
そっか、あの頃と年齢が違うんだ。主人公も、私も。
過去の現実を追想して、今の自分と重ねて・・・
でも、それはやはり過去完了だから、現在進行形ではないから、なんとなく違和感を覚えたんだね。
「絶対にあり得ないこと、でも、あったら楽しいよね。いや、困惑するか。」
その感覚は、変わらず、あった。
なんだかんだ言っても、やっぱり凄いです。
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どうしてもこの人の文体や自己陶酔気味な感じが気持ち悪くて読むのが辛くなりました
内容はほぼ著者自身の話って感じでエッセイみたい
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「街とその不確かな壁」で世間が騒がしい昨今だからこそ、読んでみた。
これくらいの時間差でちょうどいい。
合計8短編。
前の短編集「女のいない男たち」で、随分薄味になったなーと思っていたら、本書はますます薄味。
一作ごとに詳細な感想を持つこともちょっと難しいくらいに。
ざっくりと書いてみる。
音楽。詩(しかも自作!)。
人生論≒創作論。
記憶、記憶違い。数十年の経過。認識のズレ。時間を置いたからこそ書ける(本日いまこの時ではない)ゆったりとした語り。ソファにゆったり腰掛けたような語り口。
摩訶不思議。仄めかし。しゃらくささ。
以上だけだとちょっと足りないので、やはり一作ごとメモしてみる。
口が悪いのはご容赦。
■「石のまくらに」
・短歌を引用するのはいいけど、示す際に、スラッシュを用いた分かち書き、上の句と下の句を改行するのって、散文しか読まない「馬鹿な読者」のための配慮? 読者舐めすぎじゃない?
・木下龍也さんがnoteにて「作中の短歌を勝手に推敲してみた」という記事をupしていて、面白い。
・オッサンハルキストが憧れたハルキ的青春を自らリメイクするような露悪癖が、タオルという小道具に現れているようで、一周回って面白い。
■「クリーム」
・「中心がいくつもある円や」……ハァ??
・いまは年配になった「僕」が若い友人に語るという、とってつけたような枠物語になっているが、ハルキさんに創作論を聞いてみたらこんな仄めかししか言われなかったんだけど、年下の我々は有難がって拝受した上で考えなければならない、みたいな、作品外の構図がキモチワルイ。
■「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」
・本書を通じて「堂々と嘘を書く」というシーンが多いが、これって「風の歌を聴け」におけるデレク・ハートフィールドのギミックを「自覚的に再利用」しているのではないか。
・さすがに即刻検索可能な現代において、堂々と偽書を提出するわけがない。というかインターネット当初から自覚的だった春樹が、無自覚にこういうギミックを繰り返すはずがない。
・が、夢の記述が多めなので、作家の自己満足的創作論に付き合わされている感まんまん。
■「ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles」★
・本書中では最も小説っぽい。
・とはいえ、仄めかしに次ぐ仄めかしの多用で、何が何やら。
・が、彼女の兄の記憶障害の件(一家殺害の後かと邪推したわ……)や、芥川龍之介「歯車」朗読や、結構印象深いシーンがある。
■「『ヤクルト・スワローズ詩集』」
・ど、どーでもええー、エッセイかよっ。
・「猫を棄てる 父親について語るとき」に通じる記述があるのは見逃せないが。
■「謝肉祭(Carnaval)」
・ヤりたくなる顔じゃないがゆえにカルチャー友達になった女性、について、春樹と思しき男性と、その妻のやりとり。
・ちょうど先日来読んでいた川端康成の戦後の作品にも、夫の不倫を諦めている妻との会話があったように思うが、お爺さん作家のこういう記述って、なんかヤだね。
・春樹って昔から、所謂美人ではないが僕にしか知り得ない美点がある女性、みたいな存在を書いてきたが、結局は美人か不美人かみたいな構図があって、マジヘド出そうだわ。
・「スノッブ」の言葉本来の意味。
■「品川猿の告白」
・往年の、動物ネタ、都市風俗ネタ、を、放り込んだらテキトーに組み合わせて出力してくれるブラックボックスに放り込んでみたら、できましたよー、みたいな短編。
■「一人称単数」★
・要は「別の人生があったかもしれない」式諦念を描いているので、いつもの春樹節で想定を超えるものではないが、それを「糾弾」というニュアンスで書いている。
・〈「恥を知りなさい」とその女は言った〉というラスト一文から、
・夏目漱石「夢十夜」の「第三夜」。
・内田百閒の「花火」における「浮気者浮気者浮気者」、「尽頭子」における「あなたは私を忘れてはいないでしょうね」。
・を思い出した。
・なんかわからんが凄みのある一篇。
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久々の村上春樹さんを読む。
この感覚久々。
??から始まり、引き込まれる感じ。
ただ引き込まれない話もあり。
やはり、村上春樹ワールド
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この世界で僕の存在と彼女の存在とを結びつけているものなんて、実際には何ひとつないというのに。たとえどこかの通りですれ違った時しても、あるいは食堂のテーブルで隣り合わせたとしても、互いの顔を認める可能性なんて(おそらくは)まったくないというのに。僕らは二本の直線が交わり合うように、ある地点でいっときの出会いを持ち、そのまま離れていったのだ。
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「石のまくらに」というタイトルに綴られてるこ"ある地点で〜"の一文がとても好き。時々読み返したくなる。
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久しぶりの村上春樹作品。一人称単数で書かれた8つの短篇。どの作品も、どこを切っても村上春樹エッセンスが詰まっている。自伝的な要素が強く、『ヤクルト・スワローズ詩集』は完全にエッセイとして読んだ。
文章はもうべらぼうに巧く、村上春樹節全開で、にやにやしながら読めてしまう。ただ、短編集全体として、ざらりとした読後感、ネガティヴな、何かスッキリしないものが残る感じがあって、あんまり再読したくない気分になった。(個人的には癒しの読後感残る作品が多い『神の子どもたちは皆踊る』が好きなので)
『石のまくらに』はいかにも村上春樹っぽい男女の関係だけど、短歌が取り上げられているのはちょっと珍しい。あまり村上作品で短歌や俳句は扱われてこなかったような? 『品川猿の告白』は日常の中にすぅっとあり得ない存在が忍び込んできて、それでいて普通にやり取りが進む感じがいかにも村上春樹。騎士団長登場シーンを彷彿させる。この2篇が自分的にはベスト。
チャーリー・パーカー、ビートルズ、シューマンの謝肉祭、ブルックナーといった音楽、ヤクルト・スワローズへの愛、村上春樹氏が大好きなものと自分自身の大好きなものがいつもダイレクトにリンクしないのが、最後のところで村上春樹作品にのめり込み切れない要因なのかもと思った。あ、でも巨人に対するアンチ感情は100%共感できた。(自分は中日ドラゴンズファンなので)
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村上春樹の短編小説はあまり面白くないのが多いのだが、これは面白かった。村上春樹は長編小説で不思議な世界を描くことが多いのだが、品川猿なんていうのは騎士団長並みに面白いと思いました。
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うーんよくわからなかったです。
村上春樹の作品は初めて読みましたが
これを初めに読むべきではなかったですね。
何冊か読んでからまた読み直すと
評価が変わりそうな作品でした。
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人生のいちばん大事なエッセンス、それ以外はみんなしょうもないつまらんことばっかりや。
ぼくらの人生にはときとしてそういうことが持ち上がる。説明もつかないし筋も通らない、しかし心だけは深くかき乱されるような出来事が。そんなときは何も思わず何も考えず、ただ目を閉じてやり過ごしていくしかないんじゃないかな。大きな波の下をくぐり抜けるときのように。
人生の本当の知恵は「どのように相手に勝つか」よりはむしろ、「どのようにうまく負けるか」というところから育っていく。
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2023.02.18 読了。
面白かった。
感想はブログにて。
https://newblushingviolet.com/ichininsho-tansu-8/
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日常の情感をいろいろな言葉で上手く表現できるのはさすが。チャーリー・パーカー プレイズボサノバは大好き。
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若い時、よく村上春樹を読んでいた。
当時はただ単純に「面白い小説」というだけで読んでいたが、歳をとると、特に村上春樹の描く男と女の間が、超軟水のようにスゥっと身に入ってくる。
本に登場する音楽を聴きながらどうぞ。
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過去に起こったことを大人になって振り返る短編シリーズってかんじなんかな
「クリーム」なんて地元神戸の話やったし、村上春樹が育った場所やしなんか親近感あったわ。(西宮在住、神戸高校卒)
ヤクルト詩集なんて作者の趣味やし、作家になるきっかけになった神宮球場とか聖地やん。野球ファン兼読書家からすればますます神宮球場行きたくなってきたわ。くそ弱くて(自虐)芝生で寝転んでビール飲みながらヤクルトのボロ負けする姿みるとか自身も認めるくらいの自虐含みまくってるやん。
オトンが阪神ファンやからって理由であんまり親しくなかったとか野球あるある。
万年Bクラスいわれてた時代から初優勝したタイミングで小説書いてデビューして、その先も神宮球場行きたいがために徒歩圏内で家探すとかガチのヤクルトファン。そりゃヤクルト名誉会員なりますわ(村上春樹なんて世界レベルで有名な作家やし)
個人的には品川猿のストーリー好きかな
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学生時代姉の本棚で見つけた「風の歌を聴け」が村上春樹との出会いだった。
クールだけど親密さも持ち合わせた独特な雰囲気の小説は勿論、軽妙洒脱なエッセイから滲み出る人柄にも魅了され「それがどうした」「だからなんだ」を座右の銘にしたり「中国行きのスロウ・ボート」を携えて家出をしたりと今から思えば黒歴史な日々を過ごしたことも...。
現在は価値観の変化もあって読み逃しているものもぽろぽろある、まあほどほどのファンとして村上作品と付き合っている。
本書は冒頭の作品の余りのnot for meさに愕然としたが二作目で持ち直し結果的には楽しく読んだ最新短編集。
良い意味でも悪い意味でもとても村上春樹らしい一冊なので初心者の人も入門編として是非。