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皓と青児のコミカルなやり取りとか兄弟や幼馴染の繋がりとか、絆の温かみを感じる一方で、人の悪意の残酷さもきっちり描写してくるので、毎度怖いな恐ろしいなという震え方をしてしまう。結局、肝心な『彼女は誰?目的は何?』に関しては一歩前に進んだ程度の展開だったけれど、その一歩分の足下を固めるための一冊だったのかな、という印象を受けた。青児が皓を信じるから、皓もまた青児を信じる。という二人三脚がとても良いので、次巻も地獄だったとしても、悪い結果にはならないだろうと思ってる。
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中編2つ。凜堂兄弟の過去話と、西條・遠野バディの百物語潜入話。どちらも面白かったです。
凜堂兄弟の過去話は、舞台が昭和十年なのでたいへん好みでした。カーチェイスシーンも楽しい。北小路子爵は兄弟が人間じゃないの気づいてたし実はそんなにダメじゃないのでは。荊と棘、この頃からややこしかったんだな。
百物語の方は、皓くんどんどんゲラになってしまって、青児がちょっとずつしっかりしてきた気がします。
どれほど長く一緒にいても、考えても考えても、それでもわからないのが人。「他人でいることの覚悟が足りなかったのかもしれません」。
篁さんとの間のわだかまりが解消しないまま時間切れ。西條溟登場で…本編は終了してたのでは?第二部?篁さん大丈夫なのかな。江戸川乱歩「双生児」で凜堂兄弟の話とエピローグを繋ぐのびっくりです。
犬神の作り方、前者のは知ってたけど、後者の、蠱毒みたいな作り方するのもあるんだなぁ。生活に必要ない知識が増えます。
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メインは若かりし棘&荊兄弟編と、皓と青児編からなる。
この2編を挟むように書かれたプロローグとエピローグが今後の展開の恐ろしさがヒシヒシ。
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二章は荊と棘兄弟の少年時代と探偵業の始まりの短編。
二人の少年時代(昭和初期)で反抗期っぽい棘さんに萌え。
そして以前から続く謎に絡んだ皓と青児の変化と絆、篁さんと衝撃の事実。
断片的に明かされていく真相に、一気に全巻再読したくなりました。
青児くんの動作描写が初期に比べると漫画ちっくになってるかなって気がする?
『人の心なくしすぎ皓さん』に笑います(*´艸`)
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中編二つ。
一つは、少年時代の荊と棘兄弟が新鮮で、同時にこの頃からこの兄弟はこんな感じだったのか〜と感慨深く読みました。機会があればまたこの頃の二人のエピソード読みたいくらい。
もう一つは、皓と青児の百物語回。どんどん青児が頼もしくなっていくのが嬉しくて、けれど相変わらず青児だな〜と感じるところもあっていい塩梅。二人が互いを支え合い、信頼し合っているのがわかってほっこり。
最後の篁さんにはびっくりさせられたし、続きが気になる。早く読みたい。
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二篇構成の短編ということもあり、今回は本筋のチョット過去とスッゴイ過去のお話でした。
次回からの展開が長編になりそうな予感に期待大!
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いきなり昭和十年の帝都東京~!
少年時代の棘&荊登場。とても新鮮でした。シリーズできそうなふたり。
そしていつものふたり、皓&青児。こっちもいいな~。
…でもでも。篁さんどうなっちゃったんですか〜!!
西條溟ちゃん、怖いんですけど〜!!
263ページからの〈主要参考文献〉を眺めているだけでも怖い(笑)
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双子の互いへの執着?愛?が堪らない。棘があんな感じなのに荊を失うことを怖れていることも、荊があんな感じなのに棘を慈しんでいるのも……
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前作の続きで始まるかと思いきや、いきなり舞台は昭和10年へ。一応10代の凜堂兄弟が探偵助手をしていた時に遭遇した被害者と加害者が同一と見なされた謎の「ドッペルゲンガー事件」と、現代へ戻り魔王老害から依頼されて皓と青児が出席した怪談会で密室状態での蔵の中で起きた「百物語事件」の2編が語られる。凛堂兄弟編は少年探偵団の様な雰囲気がいい。(しかし私は江戸川乱歩も横溝正史も少年探偵団物は苦手。なんか邪魔に感じる)どちらもお互いへの信頼度が深くなっているのが良き。凛堂兄弟は過去だから明かされたと言うべきか。皓と青児は真っ直ぐに進んでいるけど、荊兄貴、面倒臭いなぁ。初めは憎まれ役だった棘が可哀想可愛い。と気を抜いていたらラスト!どうなるんだー。
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8巻と言いつつ、雰囲気は番外編な感じ。
時間軸は前巻より前の話、何だったらシリーズ本編より前の話も。
内心で悪態つきまくっていた棘少年に笑った。
前半は凛堂兄弟の少年探偵時代の話。
江戸川乱歩な雰囲気の昭和ミステリという感じでトリック込みで面白かった。
後半は前巻の直前の時間軸での番外編といった感じ。
実はこんなこともあったんだよという。
それでいて、次巻の伏線もあるという隙のなさ。
登場人物たちの「こんなキャラかと思ったら実は」な展開も良かったし、シリーズ初期の短編な感じもして懐かしさも感じた。
一番びっくりしたのは、いつものことながら最後の展開。
篁さーん!?と思わず叫んでしまった。
こんなところで話終わらんといてー!という。
どうなってしまうんだろう、これから。
いつも以上にそう感じた。
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「女あるいはプロローグ」
ポケットの中にあった電話から。
実態がどうなのか知らない人たちからしてみれば、どうにか生還した状況であったとしても妄想から噂話になり勝手な言葉が飛び交うのだろうな。
どうにか呼び戻そうと考えたとしても、生きていたという形跡が消えてしまっていたら無理なのではないか。
「分身あるいはドッペルゲンガー」
自分と見間違えた存在たちとは。
目の前にあるはずのないものに映り込んだものを見た時、それが衝撃的な出来事だったからこそ余計に現実離れしたことを言ってしまったのだろ。
相手の身体を蝕むものばかり気にしていたからこそ、少しずつおかしくなっていると気付けなかったのだろ。
「青行灯あるいは百物語」
殺すには準備時間が足りなくて。
一つだけ要求を出しただけなのに大金が簡単に手に入ったからこそ味を占めてしまい、次も出来るだろうと最低な考えに至ってしまったのだろう。
命を奪うつもりはなかったのだろうが、後遺症が残ったりしてしまった時はどうするつもりだったのだろう。
「蟲あるいはエピローグ」
奪われた首に纏わる動物たちは。
いつどこで何をされたのか全く分からないが、呪いが身体を蝕んでいくのが分かっていたのであれば普通ならば恐怖に気が狂ってしまうだろうな。
最後の一人になるまで続けるのであれば、これは序章に過ぎず独りになるまで終わることはないのだろうな。
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地獄くらやみ花もなきシリーズ 第8弾
ホラーで和な雰囲気のミステリーとキャラクターみんなが愛おしい大好きなシリーズ
『第ニ怪 分身あるいはドッペルゲンガー』
今回は、荊と棘が2人で探偵社を始めた経緯の話。時代は昭和へ‥
2人の元に依頼書が届いた。調査を依頼された事件は、不可解な殺人事件。
犯人は事件を起こす前、自分そっくりの分身が被害者を殺している様子を見たと言うのだ。ドッペルゲンガーによる殺人を見たがゆえに、模倣するかのように殺人を起こしてしまったのか?
‥‥
皓と青児の真っ直ぐな信頼関係に対し、荊と棘のつんっとした感じの、仲が悪いだか良いだか素直じゃない兄弟関係も独特でいい。
荊さん圧倒的敵なしって感じ。
『第三怪 青行灯あるいは百物語』
皓と青児に届いた依頼は「怪談会」への参加。
怪談会が始まる前、罪のある人の姿が妖怪に見える"青児"の目に、とある参加者の姿が妖怪の姿に。
暗闇の密室の中、怪談を語り終えたら別室に置いてある青行燈の灯を一つずつ消していく‥
1人1人と語っていく中、事件が起こる。
‥‥
鳥栖青年に護身術を稽古してもらっている青児だが、まず真っ先に救命措置を叩き込んだってところが鳥栖さん〜〜ってなる。
皓がこれまで疑い続けてきた篁さんとやっと向き合う矢先‥‥篁さんどうなるのか、、
皓の強さを疑ったことはないと信じた結果のこれまでの行動だったのか、、
とにかく続きが気になります。
(次は葬式で会いましょうって返しで笑ってしまった)
2024年2月18日