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イスラエルというか歴史を振り返るのに役立つ一冊…分かり易い解説だけど難しい…『現状はあまりにひどい』…
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大変よくわかりました。まだ途中なんだけど、和平と戦争を繰り返し。イスラエルも建国当時から左派だったけど、今は右派。だから、その前政権のアンチテーゼのために戦争をする。誰と、第四次中東戦争後はエジプトと和解。ヨルダンと交渉。でもそもそもパレスチナ側は国にもなってないし、イスラエルは認めるわけにはいかない。だから戦争継続、パレスチナもそもそもPLOの後は、ヒズボラだハマスだといろいろ権力闘争して、その時にチカラのあるやつをイスラエルは叩くだけ、根本解決出来ない。読んでるだけで、疲れて来た。ここに住む人はたまったもんじゃないね。
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中東戦争、イスラエルパレスチナ問題はニュースで長年流れていますが、お恥ずかしながらどことどこが戦って、敵で、味方で、そもそもなんでこんな争いになっているのか、よく聞く人名や組織名がなんなのかが理解できず…。
そんなイスラエルパレスチ問題をユダヤ系アメリカ人で、イスラエルを真の民主主義国家達成を目指すNGO代表でもある著者が語る。
こちらの本は聖書時代に遡る歴史問題に、周辺諸国や欧米各国の思惑が絡み合い手出し口出しされ、「人類史上最も厄介な問題」になっているイスラエル・パレスチナのことをわかりやすく書かれている。…のだが、込み入りすぎている上に、それぞれの国や組織がその都度方針を変えるのでややこしすぎてやっぱり理解できず(ーー;)
この本は2021年までに纏めたことを2023年に刊行した。しかしさらにこのレビューを書いている2024年ですでに情況が変わりまくってるし(ー_ー;)
(本書現在では、ネタニヤフは議席を減らし、トランプ大統領も退陣した。しかし2023年10月にハマスのイスラエル攻撃、2024年現在はネタニヤフが政権に復権、アメリカ大統領選の結果により情勢はまた変わるだろう(-_-;))
2023年のハマスに襲撃されたイスラエルだが、その後の「反撃やり過ぎ」感もあり見通しは不安定だ。1920年代から50年代初頭にかけては世界中で大量強制追放と人口移動が起こっていた。多くの民族や人々が「正しい国」に行くことを強いられた。そんな中でもユダヤ人は世界中で差別され攻撃されてきたユダヤ人には「世界には自分たちが安寧できる場所がないのだから作るしか無い」という切実な思いがあった。さらにイスラエル建国後も「譲歩」したらその分攻撃されて奪われるという実体験もある、そこで引くことできないのだ。
それでも、イスラエルでは政権が変わるとアラブ系との対し方もガラリと変わる。お互いの譲歩による戦争回避を目指す首相たちもいたのだ。
イスラエル以外で力のあるユダヤコミュニティはアメリカにある。アメリカの大統領(元大統領)がイスラエルとアラブを握手させたこともある。だがドナルド・トランプとネタニヤフの組み合わせは非常に悪い意味で皮肉的な意味で合致してしまった。
もうすぐアメリカ大統領選だよ、どうすんのこれ…。
そしてアメリカのユダヤ人コミュニティと、イスラエルのユダヤ人の目指す方向もズレが生じている。
イスラエルにおけるアラブ系民族の非道な差別は「今、現在」のこととは思われないほどだ。だがイスラエルのユダヤ人たちも一枚岩ではない。東欧を中心としたヨーロッパ出身ユダヤ人のアシュケナージ系、スペインに滞在していたアジア出身ユダヤ人のスファラディ系、アラブ・イスラム圏出身のミズラヒ系などの系統がある。アシュケナージ系が世界的にも人数が多く、イスラエルでも重要な地位を占めているということだ。それでもともに暮らし交じるうちに、ユダヤ人とアラブ人の混じった料理や文化を生み出してもいる。
歴史、宗教、戦争、あらゆることが絡み合い、情況が次々に変わる「人類史上最も厄介」となってしまったイスラエル・パレスチナ問題。著者はユダヤ系だが実に冷静に問題を語る。
終盤には用語集もあるので、それだけでもわかりやすい。