投稿元:
レビューを見る
朝井リョウさんの文庫…スター‼️やっぱり面白い。
時代が変わり、さまざまなツールがあり多様性がうたわれる時代。情報も多い分、何か残さないとと焦ることもあれど、自分の価値観
大切なものはブレずに持つことの難しさもこの小説は的確に表していて、これからの時代読むべき本の一つ!
投稿元:
レビューを見る
どうにも上手く言葉にできない葛藤や息苦しさが綺麗に表現されていて、朝井リョウらしいさすがの1冊でした。やっぱり朝井リョウ好きだなぁ…
追記:まるで新作のように読んでたけど、既に単行本として出ていたんですね〜
投稿元:
レビューを見る
物事の価値は何で決まるのか。どこで決まるのか。
判断基準なんてどこにもないから、どちらが良いかなんて「心」の問題なんだろうなあ。
私はこれ、と判断ができる「心」を持ちたい。他の人の「心」も受け入れられる自分でいたい。
でもそれが1番難しいんだよなぁ。道標がない時代ですね。
投稿元:
レビューを見る
今だからこその物語
10年前なら刺さらないし、
10年後は今更何をと言われそう。
映画から動画配信の間にはTVもあるけれど
TVドラマの監督になりたいでは
物語が成立しないよね。
本書は、受け手側としては成程と面白かったが
実際に映画に携わっている人も刺さるのかな?
投稿元:
レビューを見る
誰もが発信者になれて、見つかり、見つけやすくなった今の時代。その中で自分なりの物差しを持って世の中と向き合うことを、尚吾と絋が持つ様々な葛藤から学んだ。
中盤の浅沼さんの言葉、絋と鐘ヶ江が発した同じ言葉、終盤の登場人物の一言一言に鳥肌が立った。
SNSやメディアの見方が変わる1冊だと思います。これからの世の中と自分の人生についても考えさせられました。
読んでいてゾクゾクが止まらなかった。
まだ4月だけど2023年読んだ本でベスト10に入る可能性は限りなく高いです。
投稿元:
レビューを見る
いまの自分と照らし合わせて読む、心に突き刺さる本だった。特に心に残ったのは、待つということがどんどん下手になっていくということ。すぐ結果に出ないことに不安になって、最終的に自分を待てなくなる。評価されない自分に自信がなくなる。これは特に社会人になってからそうなった気がする。なぜだろう、明確に上下関係が存在するからだろうか、自分のプライドがいつのまにか肥大化していたのだろうか。ちょっと考えようと思った。
あとyoutubeの仕組みとボクシングを重ね合わせた表現はすばらしかった。すごいしっくりきた、まさにその通り。
投稿元:
レビューを見る
価値観や信念を貫き通す事ってかっこいいけど、日々変化する環境や社会規範の中で、どうしたって揺らいだり挫折したりするよなと思います。
その方が生きやすいですし。
登場人物たちは、大切なもの、守りたい場所があって、それは経験として得てきた感情だから、純度が高いんですよねきっと。
こうゆう人は強いし、クリエイターに必要な要素なのかもと思いました。
投稿元:
レビューを見る
朝井リョウの書き方、文章表現が本当にすごいと思う。
人間観察をしているがゆえに、言語化できる能力、見習いたいw
投稿元:
レビューを見る
こんなに怒りながら読んだ本はたぶん初めてです。
「良い物に触れろ」という祖父の、一種呪いのようなもののせいで、権威や名声を良い物としている尚吾にずっと私は怒っていました。
自分は何もできないくせに、才能のある絋に口出しをする大樹にも怒っていました。
ただ、最後には「時間をかけて手にしたものは記憶に残りやすい」ということもなんとなく伝わりました。
ただ大樹、お前は本当に無理。
目の前の被写体、もしくは自分の強さだけをまっすぐに見つめている絋と要がずっとカッコよかったです。
自分は本当に、余計なフィルターなしに物事を見ることができているかな?
そう考えさせられる物語でした。
個人的には、監督の進退がどうなったのかすごく気になるところではあるので、描いて欲しかったですが、無粋なのかもしれません。
ボリュームがあって、細切れの時間しかとれない私には読むのが少し大変でしたが、読み終わった時の達成感が半端ないです。
投稿元:
レビューを見る
色んな答えが目の前に差し出されていて、
一瞬瞬きをすると、答えがなにかわからなくなる。
答えを教えるんじゃなくて、
問いを与えてくれるような。
これこそ、朝井リョウの作品の良さだと思う。
なにかを提供する側にある人は、その人の価値観というフィールドの中で戦っている。勿論人がやっている事だから、私のほうがすごい、あれは低レベルだとか、他の人の価値観と比べて、色んなことを思うのだけれど、
どんなものや価値であっても、存在することで救われる人がいる。その事実だけは変わらない。
多様性はその人が多様性に満ちてるんじゃなくて、
大勢のそれぞれ違う人がたくさんいる、そういう状態を多様性という事。
多様性が受け入れられる、自由の中の時代に生きるがんじがらめな不自由さもあるのだと思った。
投稿元:
レビューを見る
多様性が世の中で認知されるようになって、どんどん細分化していくことが可視化され私達の日常に入り込んでくる。その時に自分の軸(どう生きていくのか)を持っていないと簡単に崩れてしまう世界に今生きているんだなと実感する。この本を読んで自分の価値観が、周りに影響されて見失いそうになる時に読み返したい1冊だなと思った。
自分の知らないことについてあれこれ批判をするのは、そのことを低俗に見ているから。上も下もない横に並んでいるだけ。そのことを忘れないようにしていきたい。
「誰かにとっての質と価値は、もう、その人以外には判断できないんだよ。」
こうした、これからを生きていく上での葛藤を書いてくださった朝井リョウさんは天才!
投稿元:
レビューを見る
久々に浅井リョウさんらしい作品読めました。
SNSを素材にして物語リを作るの作品は浅井リョウの作風なのでしょうか?私はあまりSNSを使わないので、世の中のネット環境が読む事で得られる事がとても自分に役立ちます。
いつの世の中も変わらない大切な生きてく上での指針見たいのがありますよね。それが改めて考えることが出来て嬉しいです。
投稿元:
レビューを見る
何かを生み出して世の中に自分の創造物を発信するという立場とは程遠いところにいる私には、途中の尚吾や絋の葛藤の部分に共感することが難しく、文字を消化しながら読んでいくのに時間がかかったし、完全には理解できなかった。けれど、終盤にかけて二人がふたりなりの感性を大事にするところに行き着くシーンには心動かされたし、自分に完全に投影できなくても、人それぞれの物差しを持って自分の感性を信じることは現代に生きる私たち全員に必要なことだと実感しました。
最後の千紗の言葉にも心を掴まれました。
自分が普段言葉にできないようなモヤモヤとした悩みとか葛藤を掬い出してくれる朝井リョウさんの本がやっぱり好きです!読んでよかった!
投稿元:
レビューを見る
天才!星5!
世に出ること、はたまた世に出てしまうことが容易くなった世の中において、何を大切に生きるかはもう自分で決めるしかない。
誰かのせいにして、誰かのお陰にして決めていたらもう立っていられなくなってしまってるかも。立っていられてもそこで渦巻き続けるのは絶望でしょうか。
これからもっともっといろんなたくさんの人間が、自分が触れるものの中に図らずも出てきてしまうことになるわけだ。楽しく愉快な側面と、恐れるべき側面があるわけだ。ちゃんと立ってられるかな自分。
自分が信じるものにしっかり光を当てていこうと思える物語でした。
朝井リョウ大好きすぎる!!!
投稿元:
レビューを見る
「多様性とは」「スターとは」「良いものとは」といった大きなテーマを様々な登場人物の観点で描き出した作品という印象で内容は難しかったですが、本書がまさに作中浅沼さんが言っていたような「自分自身で答えを考える物語」で読み応えがありました。
一昔前の物語ならおそらく懲悪の対象になっていたであろう大樹さんや岩角さんも、
「紘(や読んでいる自分)には受け入れ難いけれど、こういう考え方の人もいる」という立ち位置で描かれていたのが、世の多様性を描き出しているなと感じました。