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重い…
特に 『コンクリート・ガーデン』 は (書き下ろし部分も含めて) 短編だけどガツン、と来た。
ジェフと空士長が共に在る世界がウサギの言う 『新しい世界』 だったら良いと思うけど、ヒトのして来た事を考えると、そう美しくは行かないだろうな。
…切ないねぇ、ジェフちゃん。
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なんだろう...この作品を見ると高河ゆんのアーシアンを思い出します。話の内容は人食い天使VS人間、人間と天使の共存、クローン、とかなりヘヴィーなものばかり。壮大な話ではあるが、ストーリーが難しすぎて「?」となってしまう事もしばしば...ww でも3作品とも透明感のある絵柄と演出で個人的に割と好き。話の内容をしっかり読み解せばなかなか読み応えのある作品かと思います。
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すごい!!!ドンピシャに大好きなストーリーたちです。
SFチックファンタジー??w
セクピスがあんまり好きじゃなかったんだけど
あの世界観はここから始まってるんですね-!!
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BL括りだが特にそれらしい描写もなく、とにかくオススメできる本。
天使・平行世界・クローン。それぞれ難しい設定でありつつ、それぞれの話が独立しているけど描き下ろしで繋がってたりして多少ぐるぐるしそうにはなるけれど、総じて人間(もしくはそれとほぼ同じ形の思考する者)の悲しさとか愛しさとか馬鹿さとか美しさとか醜さとかを描いていて、無駄に涙が出る。
クローンネタはやっぱり一番現実的に多くの問題を孕んでいるから、こういうことは描きやすいと思うけど、主題がクローン自体というより、クリスとアベルとアダムの関係性にあるというのが、他のクローンネタとは違う切り口で面白い。
描き下ろしが本当にほんの少しなので、欲を言えばもうちょっと皆が見たかった…特にジェフちゃんと橘なんてあんな素敵な表紙になっていながら、描き下ろしのみのキャラクターだし…勿体ない!
寿さんといえばセクピスのシリーズですが、あれもこれも、やっぱり特殊な設定に違和感なく引き込めるって言うのは、物語を作るのがうまい人だよなぁと。なんてことない設定を飽きさせず魅力的に描き続けるっていうのもそうだけど、特殊設定に引き込まれていくときのドキドキ感っていうのはやはり良い。
あとどちらも「家族」というか「子供」ってモチーフを結構重要視しているのが興味深い。その分BLじゃなきゃならない意義みたいなのは曖昧になりがちなんだけど、「この人がいたからこの子がいる」っていうことの大事さをじんわり実感する。
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オススメ
小説のように中身の濃いお話。
読めば読むほどなるほどと思うことが出てくる。
寿先生はこのお話の主題が全てなんじゃないかと思う。
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カリスマ性を感じてやまない寿先生の作品集。ただのエロ描いたり、めちゃくちゃ高尚なファンタジー描いたり。どんな思考回路してるんだ、うらやましい!
これは、宗教性が高くて、BLじゃなかったらハリウッド?狙えるくらい設定がすごい。天使が人喰いとか。
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どこかで寿たらこのことを「BL界の清水玲子」と紹介しているのを読んだことがあったのですが、これを読んでちょっと納得。確かに、彷彿させるものがある。お二人とも、素晴らしい個性をお持ちですし。
初めに収録されているGarden以外は、難解というか、しっかりと読み込まないと理解できない内容で(それとも私が阿呆なだけか)、間違っても疲れ果てて寝る直前に根性で読もうとする本ではございませんでした。
分かりやすいからということだけではなく、Gardenが一番好きです。ベジタリアンだったり、動物愛護だったりが抱える矛盾点を良く表しているなあと。少し話はずれますが、オラウータンを一頭助けるために森林伐採を止めて森を保護することが必要で、でも、保護されたオラウータンを森に返すためにヘリコプターをチャーターしなくてはならなくて、だったらヘリコプターは自然破壊には全く繋がっていないの?といったような矛盾。
これまたどこかで読んだ、When something that human created get destroyed by human, we call it vandalism. When something a nature created get destroyed by human, we call is progress. (人の手で造られたものが人によって壊されると、ひとはそれを破壊と呼ぶが、自然の手で造られたものが人によって壊されると、ひとはそれを進歩と呼ぶ)という言葉もぼんやりと思い出します。
嘆美で哲学的で、でもエンターテイメント。大好きな作家さんです。
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積みBL読んだ。
この美装丁。
収録されてるコンクリートガーデンは既読。「ドグラマグラ」が未読だったので買った。途中わからなくなって何回もページを戻った。タケちゃんという一般人の友人が居るのが上手い。閉じた世界ではないと感じられる。
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母から薦められて初めて読みました。寿たらこさんの描く話はただBLではなく、人間性を、生とは何かを根本から解き明かすような話で、セックス・ピストルズもそうですが、とても内容が深いです。この一冊の中では短編が最終的に全て繋がっているのでその点もとてもおもしろかったです。あれ?ここさっきのと繋がりあるんじゃない?と何度もページを遡りました。今は初見。再読した時にはまた違う解釈・感想が自分の中で生まれるんじゃないかととても楽しみになる作品です。