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あさのさんの本は57冊目。青春物と時代物を交互に読んでいる。
このシリーズも5作目、弥勒シリーズと同じようにミステリー仕立てだが、主人公のおいちが霊能力のように犯罪の影を見ることが違う。岡っ引きの親分と協力して事件を解決して行くところが同じ。霊能力は朧げながら感じるところがミソで、真相に辿り着くまで紆余曲折があって巻き込まれて危険な目に遭う。
今回も最後に危機一髪の状態。犯人は二転三転して行き、最後は霧の中・・
一緒に危機を乗り越えてきた新吉とも結婚が決まったようで、次作が楽しみとなる。
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父の様な医者になりたいおいちに、女医を育てる医塾への入塾の機会が訪れる。さらに、新吉との関係も進展する。仕事も家庭も両方とも持ちたいという望みが、前進する。
この先、どのように展開するのか?不思議な力に寄って紡いだ絆。周りの人の力も借りて、高い壁を乗り越えて欲しいね。
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「決意編」と副題がつく『おいち不思議ものがたり』第5弾は、おいちの一大転機の巻。
以前から想いを寄せる新吉との仲が進展、ついに・・・。
一方、医者の仕事では父の手伝いから離れ、女医を育てる医塾へ入塾の運びと。
そんなおいちが今回、岡っ引きの仙五朗親分と立ち向かうのが連続失踪事件。
おいちを巡る周りの人たちー叔母のおうたに父の松庵それに新吉ーと、無残な事件との明と暗の差が際立つこの巻。
おうたと松庵との丁々発止の愉快な会話が、このシリーズの魅力のひとつで、今回も楽しめ、おうたはさらに、おいちと新吉との仲を進ませる粋な役割も果たす。
一方、事件に対しても「あたしはいつだって正しい者の見方だよ。人さまの命を勝手に弄ぶような輩を許しちゃおけないだろう」と、仙五朗とおいちを事件の解決に駆り立てる。
おうたも、このシリーズに欠かせないキャラ。
第6弾もすでに出版されているようで、読まねば。
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事件的に動機の読める展開でしたが、結末までのもって行き方がおもしろかったです。やっぱり、仙五郎おやぶんが好きです!
医者の仕事と家庭を両立させるという願いを抱くってところがいいですね~。自分自身の努力の上に、他者とのかかわりの中で培っていく強さが、徐々に諦めない土台を固めていくところに夢があります。自分自身の行いが、周りを人を作っていって、夢を掴んだなと。難しく、欲張りな思いであっても、この夢なら、成功してほしい、成功させたいと、応援したい気持ちでいっぱいになります。
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女医師の道を目指す、この「おいち」シリーズの
五作目。
兄、十斗が戻り、おいちの周囲も、充実してきた。
仙五朗を助け、助けられれの事件探索も、
いつもの通り。
この作家さんの時代物シリーズ、
「弥勒」「闇医者」などいろいろあるが、
人の心に巣食う闇が事件の根底にあるのは、
おなじみだ。
そんな中にあって、「おいち」シリーズは、
主人公が気概あふれる女の子、そして、
目指すのが、人の命を救う医者でもあり、
作品自体に強い魂が感じられ、元気をもらえる気がする。
ただ、それだけに、時々、地のおしゃべりが
うるさいなと、感じることもある。
物語の流れをとめて、おばさんがどうしたとか…。
若い女の子だからこそ、頭の中にいろいろな思考が、
次々にあふれ出るのだろうが。
それも、物語に元気を感じるところなのかも。
いよいよ、新吉との仲が進んで、
次回も楽しみだ。