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新自由主義とは経済エリートの独裁であり、
新保守主義とは政治エリートの独裁であることがとてもよくわかる歴史書である。この本を読んでネオリベ思考とはどういう思考をする人たちなのかこの本から読みといてほしい。
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インドネシアと関連が長いので、冒頭のスカルノ失脚とスハルトの台頭が欧米主導だった事の経緯が興味深かった。
他国への干渉を強かに続ける国家戦略という強欲な政治家のゲーム。
無縁でいたいが、鎖国も出来ないし…
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フリードマンを筆頭とするシカゴ学派が「規制緩和・民営化・社会支出削減」を柱に、自由市場こそが健全な経済を育成するとし、チリを始めとする南米・南アフリカ・中国・旧ソ連に至るまで、政治的地殻変動を起こす国をターゲットとし、急進的な経済ショックとともにその国をスポイルしていく。特に気になったのは、南アフリカの事例で、直接シカゴ学派やボーイズらの学者の手が下るべく必要もなく、シカゴ学派を内面化した株価市場の上下によって当初の政治目的を変えてしまったところ。IMFや世銀までシカゴ学派で固められているというのも驚き。
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シカゴ学派経済学=新自由主義(ネオコン)が自然災害、クーデターによる政権転覆、体制崩壊、戦争など惨事に乗じてその教説を世界に広めてきた歴史を暴き出す。
ネオコンも、最初は起きた惨事に乗じられると事後的に気づいたのだろうが、やがて危機=惨事を意図的に作り出すようになったということだろう。(パンデミック、ウクライナ戦争)
資本主義が暴走すると、かくも恐るべきことが起こってしまうという歴史的事実から、私たちは何を学び、何をすべきなのか。
深く考えさせられる。
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―2023.01.22読了
ナオミ・クライン―話題の著作
惨事便乗型資本主義の正体を暴く―『ショック・ドクトリン』
上下巻で本文686頁に及ぶ本書を読み通すのは、
些か骨が折れるハードなものであったが、
まさに、現代史探訪の書
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急進的な民営化や規制撤廃、社会支出の削減など自由市場改革推進をShockDoctrineと呼び、社会的緊張の増大につながると鋭く批判したナオミ・クラインの名著。
政変、戦争、災害など過去広範囲に及ぶケースを検証する。
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原理主義って怖い、と思った。いわば「べき思考」。この本で紹介されてるシカゴ学派は、弱肉強食の自由経済主義こそが民主主義よりも優先すべき原理だと主張する。彼らは自らの生命を信奉者に守らせ、安全な第三国から世界を「浄化」する。あくまで漁夫の利なのだ。
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100分で名著で紹介された本である。読んだ気でいたがまだ読んではいなかった。ミルトン・フリードマンに代表されるシカゴ学派が経済の自由化を政治体制が崩れたときにすすめ、その国を貧困化に導く、という説明である。唯一逃れたのは中国であったといえるような書き方である。最後がソ連の崩壊とそれに伴う経済の混乱が新自由主義にを目指す条件としての西洋からの債務である。政治と経済は一体化していることが主張されている。上巻では日本は出てこないが下巻では出てくるのであろうか。感覚遮断実験がCIAが利用して拷問と自白と洗脳を行う手段となっている経緯が示された。それを読むと心理学で簡単に感覚遮断実験を紹介するのもはばかられる。
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【100分で名著】を見て読書。
予想していたより難しかった印象です。あまり政治・経済に詳しくないからかもしれません。
何も知らずに生きてきたのだと実感しました。
拷問や恐怖で人を支配するという印象しか残りませんでした。