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タイトルもズバリで、新刊を入手。
数年前ネットでこのワードを目にしたときはスキップしたが、この状況では看過はできない。
猜疑心が増すかもしれないが、人災を天災に転換しようとする発想とはきちんと対峙していかなければならない。
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ショック・ドクトリンとは、戦争や大災害などで国民がショック状態にある時に通常では受け入れられない大きな改革を強行することで、本書ではフリードマンに代表されるような新自由主義がいかに新興国の経済を破壊し尽くしたかが徹底的に批判されています。
南米に始まり、南アフリカからロシアまでが新自由主義によって蹂躙されていく描写は圧倒的で、特にアパルトヘイトから脱却するべく希望に燃えた南アフリカのマンデラ大統領が外圧に負けて挫折への道を歩む部分などはいろいろと考えさせられました。
本書の原書は2007年に出版されており、非常に話題になったにもかかわらず今まで日本語訳が存在しなかったのは出版社の怠慢だと思いますが、震災後の今出版されたのは最高のタイミングとも言えるかもしれません。
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まだ読んでいてレビュー書くのは掟破りだけど、これはみんなに言いたい。とにかく、序章だけでも、読んだ方がいい。目次を検討したところ、1章以下は目次に書いてあることのエビデンスを示して論じたものだ。とにかく序章だ! 『ブランドなんていらない』を読んだことのある人なら、序章を読んだらたぶん、ナオミ・クラインのメッセージがなんだか推察できるし、今わたしたちがさらされているある種の暴力やメカニズムがどういうもので、何に気をつけたらいいかもわかるんじゃないか。(2011.10.17.)
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ショック・ドクトリンとは、災害や戦争など、社会に深刻な影響を与える出来事の後の、人々がショック状態に陥っている時期に、一部の人々が社会を大きく変える政策を推し進めること。経済格差が広がることが多い。
TPPもその一例。
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「自由」という言葉の危さ、反対運動の高揚感のスキを狙った巧みな経済界に愕然。人間の心理を科学的に計算し国を動かすショック療法。現在の日本は南アと同じ。
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朝日か日経の新聞書評がきっかけ。待たずに借りられるO図書館から。
上巻2分の1でストップ。フリードマン市場主義、脅迫的に自由化を迫るアメリカ流経済戦争の仕組みを整理する。
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うすうす、そうじゃないかと疑っていた事が、目の前にきれいに整理されて並んでいる。人間の利益追求の欲望の前には立ちふさがる物はないのだろうか?そしてそのために流されるおびただしい血。
歴史の正しい授業で教材にしてほしい本である。
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時代を読み解く教科書。間違いなく歴史に名を刻む名著。
民営化もTPPもなぜ「連中」が奨めるのか理解が深まり、その真の意味が見えてきて恐怖を感じる!
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フリードマンやジェフリー・サックスについて、こんな整理がある事を知らなかった。官から民へという流れが生み出す繁栄は、パーフェクトではない。これが日本で起こることも、あり得る話に思えてきた。
政治の力は恐ろしい。
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やっと上巻を読み終わりました。
小泉郵政改革の頃までフリードマンや新自由主義に付いて知らないで居た事が恥ずかしいです。
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今まさに世界中で行われている、新自由主義という名の搾取あるいは詐欺行為が、多数の実例を挙げて書かれている。厚くて読むのが少々難儀かもしれないが、時間を掛けて読む事をお薦めする。資本主義なんて糞喰らえ、だ。
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フリードマンが提唱した過激な市場原理主義(新自由主義)は徹底した民営化と規制撤廃、自由貿易、医療などの社会支出の削減を柱とする。
こうした経済政策は大企業や多国籍企業、投資家の利害と密接に結びつくもので、貧富の格差拡大やテロ攻撃を含む社会的緊張の増大につながる。
チリのクーデターをはじめとする70年代のラテンアメリカ、イギリスのサッチャー政権、ポーランドの連帯、中国の天安門事件、アパルトヘルト後の南アフリカ、ソ連崩壊、アジア経済危機、イラク戦争、スマトラ沖津波、ハリケーンカトリーナ、イスラエル 等での
ケースで検証されている。
まさに惨事につけこんだ、ショック療法。
久しぶりに衝撃を受けました。
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膨大な世界的悪事、惨事便乗型資本主義の実体の数々。
上巻は「シカゴボーイズ」の説明が詳しい。
新自由主義の成り立ちは、シカゴ大学のミルトン・フリードマンが提唱した過激なまでの市場原理主義から始まる。このシカゴ派の経済理論からグロバリゼーションが声高に唱えられ、多国籍企業、投資家の利益と密接に結びつき、貧富の格差を増大させた。さらには自由の制限や監視、監禁を行うコーポラティズム国家化をもたらす。(日本もイマココあたり)
各国に変化をもたらすときは、紛争や惨事のときがきっかけとなる。
1964年ブラジル
1965年インドネシア
1976年アルゼンチン
1982年イギリス
1989年中国
1993年ロシア
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まずは上巻。
チリ、アルゼンチン、イラク、ロシアなどで行われた自由主義経済の導入でのショック療法と、虐待的拷問によるショック療法をなぞらえるのは衝撃的でした。
ミルトンフリードマンも読まねば。
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民営化や規制撤廃は経済活力を伸ばす金科玉条だとおもっていが新自由主義というイデオロギーのもと混沌の中で一部に富が集中するというのならそれは経済システムの正しい進化形ではない。むしろケインズの唱えた開発主義のほうが弱者保護のもとより知性化された形なのではないか。
そしていま日本はまさに惨事のただ中にある。帝国主義の後継なのだろうか貪欲な資本主義の嫡子に蹂躙されないこと・政治が護国のもとに進められることを切に願う。