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そりゃあ調べたくなるよね~
徳川家重&大岡忠光!
徳川家重は近年再評価
大岡忠光は清廉潔白で藩主としても有能だったみたい
うーん、好き!大岡忠光好き!
いやこれ歴史小説としては相当レベル高いんじゃなかろうか、史実をあまり曲げずにエンタメ作品として成立させて尚且つ泣かす!そしてめっちゃ深く調べたくなる
でもって人生の教訓も得られて
いやーすんばらしい
それにしても徳川家康ってやっぱすげーな
徳川将軍って「家」付くのめっちゃ多いもんって評価のポイントそこかよ!
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滅私の極み。
ここまで人は私利私欲を削り落とせるのだろうか。
生まれるときにへその緒が首に巻いていたため言語と身体に障害が残ったという。将軍の嫡男としては決定的といえるほどの障害だろう。その障害をそばで支え続けた小姓と、家重との長い長い主従の物語。
家重も京から下ってきた比宮も家重の言葉を伝え続けた小姓兵庫も、家重に将軍を継がせた吉宗も、そして家重の才を信じ続けた忠相も、何度も訪れた困難や苦悩を超えていく、人としてその素晴らしさに何度も涙した。
時代小説を読んでこんなにすがすがし涙にくれるってあまりない気がする。
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生まれつきの体の障碍体の障碍で話すことも書くこともままなら将軍家の跡取り家重。 忠光との出会いが二人の人生を大きく左右していくことに。家重の忠光に対する思いは、まさに最後の言葉に表れていました。人は人と出会って初めて人となるんだなと思います。
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麻痺のため口が回らず、誰にも言葉が理解されない。歩いた後には尿の跡が残るため、まいまいつぶろと呼ばれ蔑まれた君主、第九代将軍家重。彼の側に控えるのはなんの後ろ盾もない小姓の兵庫だった。兵庫だけは家重の言葉を理解し、常に家重を支え続けるが…。
家重の父である吉宗は有名ですが、家重はあまり知られてないのが残念です。初読みの作者さんでしたが一気読みでした。
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生まれつきの障害で言葉が聞き取れない将軍、徳川家重と、その言葉を唯一聞き取る事ができる大岡忠光の一生の物語。
設定は素晴らしく、期待も膨らんで読み始めたのだが、中盤から後半にかけて盛り上がって欲しいストーリーが今ひとつピンとこない上に、あっさりとしすぎていて今ひとつ共感ができなかった。
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将軍家重を支えて共に歩んだ大岡忠光の忠誠と友情、そして強い信頼。この不自由な体があってこその出会いだと言い切る家重の想い。心無き家中の嘲り嫉みの中で輝いていた。
京都の姫比宮増子様と家重の夫婦愛もいつまでも続いてほしい温かい関係で、これが本当に残念です。
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日本婦道記とかこういう作品を
時々読んでおかないと
日本人としての道を見失ってしまう気がします。
ひととき心清らかになりました。
ありがとうございます。
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話す言葉は不明瞭で、体には麻痺があり排泄も困難。そんなハンデを持ちながら将軍になった人物がいたことを知らなかった。
マツケンが演じた八代将軍吉宗の子、九代家重。誰もが将軍職は不可能だと、一時は廃嫡の危機にありながら、唯一人言葉を解する小姓・兵庫(後の大岡忠光)との出会いが運命を変えていく。数々の困難に遭いながらも、家重と忠光が、将軍と家臣を超えた深い絆で結ばれ、寄り添って生き抜いていく姿に何度も涙しながら読んだ。
史実はもちろん、こんなに美しいことばかりではなかっただろうが、家重に障害があり、かつ将軍職を勤め上げたことは事実のようで、そこから生まれるフィクションとしてはとてもよくできた作品ではないかと思った。
仕事柄、はっとさせられる場面があった。
家重の回らぬ口の代わりだけを務めよ、目や耳になってはならぬ、と縁戚にあたる大岡忠相(大岡越前)にきつく戒めを受けた忠光が、見たこと聞いたことを家重に伝えられないことに悩み苦しむ場面で、忠相の言葉。
「長福丸様(注:家重の幼名)はご立派な目も耳も、頭もお持ちではないか。それをそなたが奪ってはならぬ」p58
支えが行過ぎては、本人の持つ本来の力を奪ってしまう。周囲からの策略への対処としての箴言かと思うが、家重の尊厳を守れよということでもあり、人間関係やケアの本質を突いた言葉だと思った。
伝えたいことをそれぞれの理由で伝えきれない二人に代わり、「目や耳」の役に徹しすべてを知っていてくれた御庭番・万里の存在に救われる。
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おもしろかった。最後の方、読書スピードが落ちてしまった。ちょっとわかりにくかった。着想、ストーリーは満点だったのに。
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第13回 本屋が選ぶ時代小説大賞受賞作
村木嵐『まいまいつぶろ』
直木賞候補作にもなり、颯爽と読み始め、いきなり涙!母と乳母の不憫な子を思う愛に涙し、その後は、悔し涙、喜びの涙、そして感動の涙。
作家先生のお名前ではありませんが、涙の嵐でした。
重い障碍を抱え意思疎通が困難だった九代将軍・徳川家重。そんな彼の言葉を唯一理解し、常に側に控えた通詞・大岡忠光
暗愚と蔑まれた家重がいかにして将軍となったのか?
疑念と嫉妬の渦巻く城内を政を、知恵較べ、我慢比べをしながら、長福丸と兵庫(後の九代将軍家重と大岡忠光)は、泳ぎ切り、渡り切った。
やはり家重という将軍は、名君だったと思います。
そして、目や耳にはならず、口になる事に徹しきった大岡忠光という人物にただただ頭の下がる思いです。
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徳川9代将軍、家重とその側近であった大岡忠光の物語。生まれつきの障害のせいで、半身不随と言語が不明瞭だった家重。誰も家重の発話を理解できないことから、将軍の嫡男として厳しい生活を強いられる。そこに、家重の言葉を理解する耳の持ち主、忠光が現れ、2人は強い絆で結ばれる。とはいえ、忠光の言葉は本当に家重のものなのか。幕閣の重臣たちは半信半疑で、敵味方が入り乱れ、次期将軍の跡目を争う謀略が展開される。史実からはだいぶ脚色されていると思うが、とても素敵な物語。年の瀬にはこういう話が読みたくなる。
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時代ものは苦手で読むのが大変だった。登場人物が多いし名前がややこしいのと歴史を調べながら読むことはしなかったので内容が6〜7割しかわかってないと思うけどそれでも良い話だなとは思えた。
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静かに進んでいく 清らかで美しいお話
一章から 心が掴まれ ラストまで何度も何度も涙しながら 味わった
うん 味わうという表現がしっくりくるかも
ゆっくりと じっくりと物語の味わいを確かめながら読み進める感じ
これは 引っ掻き回しそうなキャラクターがでてきたぞー と波乱の気配を感じても 意外とあっさりお話は進む
人によっては 物足りなかったりするのかもしれないけれど 独語の満足感はド派手なエンタメ小説に決して負けない
日本人の美しさというと語弊があるだろうか
何度も読み返したくなる
2冊手元において 大好きな人と一緒に読みたい
年末のこの時期に 今年一番に出会えました
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直木賞候補作。
普段、時代小説は読まないけど、直木賞候補作なので読んだ。
九代将軍家重の話。生まれつきの病気で、誰にも家重が何を言っているのか聞き取れなかったが、一人だけ家重の言葉が聞き取れる大岡忠光という者が現れて、生涯を共にする話。
最初の数ページで面白いと思い、とても引き込まれた。
最初の方は読みやすかったけど、途中の事件が起こり解決するところが、言葉が難しくなってきて、日本史の知識がない私には難しかった。
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脚色がいささか美談に過ぎるとは思うけれど、
ドラマ大奥でも三浦透子さんが演じられた家重の
実際の障害の程はどれくらいだったのだろう、
理解し支えてくれた重鎮はいたのだろうかと想いを馳せた