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最後にどんでん返し!
というほどではなく、ある程度の予想の範囲内ストーリーが展開された。
個人的には、圧倒的なサイコパスが一人放り込まれていたほうが好みの展開になった気がする。
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感想
仮面を剥ぐ。嘘つきと嘘つきの舌戦。学生は自らを良く見せる。しかし面接官はそれを見抜く。ある種の非日常では全員が演者となる。嘘はバレる。
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大学生のうちに読むことが出来て良かった。
知られたくない部分や隠したいことを少なからず持っているのが人間だと思った。完全な善人じゃないし完全な悪人でもない。それが人間、みんなそうだと思った。あんまり情報を持っていない人に対して、悪い情報を得た時、それによって当人のイメージを書き換えてしまうことがある。勝手に抱いているイメージとは違うその人が見えた時、表面の印象を変えてしまう。たった一面によって判断することは愚かに思う。人と接する際は気をつけていきたい。相手も私の事を完全に理解している訳では無いのだ。見栄だってはりたくなる。善人も悪人もこの世には存在していないのではないか、犯罪者や薬物依存者もきっとその一部の情報が強すぎるだけで、内面にも優れた美しい点もあるのではないかと。そう思うと人間って存在に愛しさを感じる。情報の一部だけじゃなくて、もっと人自身と向き合っていくことが大切だと思った。
事件によって、嶌さんが変化して心を開いていくのも感銘を受けました。
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凄いな伏線の量が!描きたいものは後半を読めばよくわかるんだけど、そのための準備が凄い。特にちょこちょこ切られる前半の構成、しっかり覚えてれば後半が面白い。終盤、少し説教臭くてしつこいかな?と思う箇所があるくらいで、あとは後味も悪くはないし、細かいところまで凝っててただ凄い。就活がまあまあリアルで、人によって嫌な思い出は蘇ることがありそう。
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ネタバレしちゃうので多くは語れませんがめっちゃ良かったです!
就活なんてもう遠い昔ですが、こんなだったなあという思いで読みました。
就活だけで人の何をはかれるというのか。でも人っていうのは...
読後の自分の気持ちも予想外でした。こんな気持ちになる本とは。
オススメです!
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本作を読んだ印象としてストーリーが明暗明の構成となっていることが、全体のイメージを引き締めていると感じた。また、登場人物達に対する印象が二転三転することがミステリーとしての小説としての深みを持たせているとも感じた。読み終えて改めて面白い作品だったと実感させられる。
最後に、作者に対するインタビューで印象に残った点として瀧井氏が「解説」の中で綴った文章を読み、一人ごちる思いがした。
■メリハリを設定:まず最初に、冒頭からラストまでの折れ線グラフを作るという。事件発生、新事実の発覚など、話の盛り上がりポイントをグラフの高低で表すのである。全体を見て平坦に思えたら、新たな高低差を作って調整するという。
■読者の心理をコントロール:(作品にもよると思うが)犯人が謎のゾーン、犯人A説ゾーン、犯人B説ゾーンなどと話のどの段階で誰が疑わしいかを決め、最後に種明かしゾーンを設定する。
■プロットは長め:プロットは原稿用紙百枚程度になるという。これはかなり長い。ご本人いわく「文章を整えていない下書きみたいな感じ」。
■重要エッセンスはエクセルで管理:小説内に絶対に出さなければならないエッセンスをエクセルの一覧にして、書き終えたらセルの色を変える。そうすれば一目で「これを書き忘れている」とわかる。「このシーンではまだこれは要らない」と思ったらセルを移動できるので、ラクなんだそうだ。
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映画化するみたいだけどどう実写化するんだろう。会話劇になるんだろうけど勝算はあるんだろうか。
舞台劇にするのはわかるんだけど。
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ずっと気になっていたが、やっと読めた。
話題になっているだけあってとても面白かった。
6人しかいない中での犯人当てで、ここまでキレイに騙されるとは思わなかった。
その後の展開も個人的には好きな流れで、ハッピーエンドに近い形で終われたため読後感も気持ちよかった。
人には表と裏がある。
ただし、表だけの人も裏だけの人もいない。
キレイなだけの人なんていないし、悪いだけの人も滅多にいないということを改めて実感した。
一面だけの情報が全てではないということは肝に銘じて生きていきたい。みんな悪いところももちろんあるけど、その代わりに良いところもある。
悪い情報だけをみて人を判断しないようにしようと思えた。
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就活ミステリー。
今の就活制度に疑問を投げつつ、人間の本質を見抜くのって難しいよねって話でした。
就活生の6人は嘘つきで悪人なのか?善人なのか?どちらでもないのか?
あなたはどんな評価を下しますか?
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ミステリーが好きな人からすると物足りなさを感じるのではないかと思うが、犯人が誰なのか伏線を散りばめて読者を誘導していくように作られている。登場人物は特徴的でもありとてもわかりやすい。前半から後半にかけてどのような展開になるか楽しく読めたと思う。
少々説明というか次の展開にいくまでが長いなと思うシーンがあったり、就活生なら仕方ないかもしれないが軽薄な結論に至ったりと疑問に思う点もあると感じた。
嘘つきな大学生たちがテーマだが、結局は人間みんな嘘つきだし少なからず悪事をするしそれをうまく隠して生きてる人が大半だと思う。
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ずっと思ってたことが書いてあった。私は面接、特にグループ面接はものすごく苦手で、特に何もしてこなかったから、上手い人たちすごいなーって思ってたけど、今、大企業に受かってなくてよかった、と負け惜しみのように思う。就活が苦手な人には嬉しい内容。
大企業で派遣で働いていた時に、やってきた新入社員たちが、みんな同じ喋り方だったことや正社員の人たちが中身がないことでもさも素晴らしいことのように話していたことを思い出した。
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就活生6人が超有名企業の最終選考であるグループディスカッションに臨んだ話が軸となりストーリーが展開される。
グループディスカッション(GD)のテーマは「誰が唯一の内定者にふさわしいか」であった。
GDでは内定の枠を争い学生たちは奮闘するが、ある人物によって就活生たちの後ろ暗い過去が明らかにされる話であった。
誰を内定者に選ぶかというディスカッションや、就活生たちの過去を暴露する人物を追うシーンなどが特にハラハラさせてくれてとても面白かった。全体のストーリーに起伏があり、時間を忘れて読み終わってしまった。
また就活生の誰しもが後ろ暗い過去だけでなく、とても人格的に優れた面を持つ人物であり、人を一面のみで切り取ると極悪人に見えてしまうことにもあたらめて気づかされる小説だった。
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人は誰しも心に『封筒』を持っている。それを見られないように、見えないように過ごしている。まるでそれを見られたら、自分の評価が180度変わってしまうかのように。
しかし、完全なる善人は存在しないことはどう考えてもわかる。誰しも後ろめたいことの1つや2つ存在するのは当たり前だ。そういうふうに思うことができれば、この先自分の『封筒』を隠すことに固執しなくて済むのかもしれない。
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現代の就活を経験したことがある人には刺さるはずのミステリー。
軽めのミステリーだと思って読み始めたので、ディスカッションの場面での急なシリアス展開に驚き、犯人に何回も裏切られ、その伏線もうこのページ数で回収しちゃうの!と驚くような、細かくたくさん張られた伏線の回収に読む手が止まらなかった。
スッキリ読了
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おもしろかった!!週末に一気に読みました!!
終盤に色々な事実が明るみになるので、改めて読み直して、あぁこの部分は伏線だったのか…と気づき、またおもしろさを感じてました。
就活は十数年前の出来事でしたが、当時のことを冷静に振り返ると、おかしい部分もたくさんあるなと。私はもう就活はしないと思うけど、就活中の学生さんとかこれ読んだらどう思うかな…
集団面接では、面接官に対しては勿論のこと、一緒に受ける学生に対しても、自分は優秀なんだと見せつけるために、自分を誇張したり、自分は逸材と言い聞かせていたように思います。自分の強みとか、会社にどう貢献できるかとか、そんなのまだわからないよー!!!って思いながら、無理やり探して、たぶんそうだと言い聞かせたら、自分が本当にそんな人間に思えてきて。
封筒はそんな思い込みを払拭するようなものだなと。あなたは本当はそこまでの逸材じゃないでしょ、誰だって悪い部分があるでしょと。
ただ、悪い部分は一面であって、それは全てじゃないし、それだけでその人自身を判断できない。人に何かをアピールする時は善い面ばかりを主張する、人から非難される時は悪い面ばかりが強調される、だから実際の自分とのズレみたいのを感じるんだろう。バランスよく理解してもらいたいですよね。
一部は内容的に重い感じがありましたが、最後はみんなの善い感じが垣間見れたので良かったです。