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会社を退職して転職しよと思っているSEの主人公が、トラブル対応にあう話。
客先のサーバー室や休憩室にいる一晩の会話劇だった。
帯にも書いてある通り、SEとしてキャリアに悩んでいる人によさそうな本だと思った。
登場人物はほぼ表紙の3人のみ。よくよく考えると、この3人は全員、トラブル対応の時が初対面と考えると面白い。
主に会話しているのは、真ん中の主人公(後藤)と右のベテラン男性(五十嵐)で、左の女性(春村)は必要だったのかと思ったら、エピローグはむしろその女性の話だった。エピローグだけ見ると、ちょっとしたミステリーみたいだ。
生成AIができて、自分(SE)の仕事は無くなっていくのではないかと思う気持ちは分かるけど、それもしばらくは先だろうなと思う。この本にも書いてあった通り、もしそうなったとしても、仕事内容が変わるだけで無くなるわけじゃないだろうしね。そういう意味では、今からでもAIを活用していくというのが重要なのだろうなと思う。
トラブル対応は『知らねーよ』という気持ちでやるのがいいというのは、なんとなく分かる気がする。トラブル対応がうまくいかなかったらどうしようと考えると、苦しくなるだけだし。もちろん、直そうという気持ちでは取り組むけど、最悪直せなくてもそれはそれでしょうがないと思うのが大事なのかもしれない。
顧客自身もどういうシステムが欲しいかよく分かってないというのはよく分かる。今関わってるプロジェクトでも、とりあえず顧客の要望を「この機能本当に必要なのか?」と思って実装してきたけど、実装したらまた要望が変わるなんていうことはよくあってしんどかった。やっぱり、最初の要件定義が大事なんだろうなと思わされた。
そして、やっぱりSEにはコミュニケーション力が重要なんだなと。ここは本当、自分が苦手としているところだから、改善していきたいと思う。
小説については、台詞がたまに、説明口調になるのはちょっと不自然さがあって違和感があった。「ホリエモンこと堀江貴文さんもそんなこと言ってました」なんて言葉は、リアルでは言わないだろうなと思う(「ホリエモンも言ってた」でいいだろうと)。
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物語形式でSEのキャリアについての思考法を提示している。
転職を考えていることもあり、キャリアについて考えるよいきっかけになった。
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ちょっとしたノウハウ,心構えが再認識できる本.
ちょっと「疲れちゃったとき」に読むとよさそう.
・トラブル対応というのは、最もSEの力が試される場
・日本のシステムは必要以上に完璧さを求める
・上司は客、しかもわがままで、わからず屋。そう思ったほうが、諦めもついて、ストレスをため込まない
・上司との相性が悪いなんてくだらない理由で転職するな
・どの職場にも、死んだほうがいいクズなんて最低3人いる
・成功したければ、何かを全部捨てる。中途半端に捨てるではダメ
・喜んでもらえるというのは、人間にとって、とても幸せなこと
・得意なことを1つに絞って勝負する