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自称建設コンサルタントの主人公二宮が、時々仕事を頼んでいるヤクザ桑原に引っ張り込まれるかたちで産廃処理場をめぐる事件に巻き込まれ、その「死ぬような目におうた」一週間が、読み出すとやめられない面白さで描かれていく。ストーリーも上等だが、なんといっても二宮と「厄病神」こと桑原のキャクター、それにコンビの絶妙な距離感である。台詞の面白さにも注目。バディものの最高峰。
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産業廃棄物処理場をめぐるどたばた劇で、シリアスな設定ながら軽快な文章が重苦しさを感じさせません。
私利私欲にひた走る人間ばかりで、あまりにも欲望に忠実に騙し、隠し、そして暴力、の連続なのでむしろ清々しく感じてしまいました。
天才的な大悪党よりも、お金に群がる小悪党の方がよっぽど恐ろしい、と思いつつもニヤリ、とさせてくれます。
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借りて読了。
お話は面白いです。が、粗野でバイオレンスな世界がやっぱり苦手でした。裏社会なんて好んで覗きたいものではないですね…。
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記念すべきシリーズ1作目。喧嘩の国の王子様・桑原の言動に刮目せよ。コテコテの大阪弁で繰り広げられる小気味好い会話が堪らない。
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建設コンサルタント・二宮と、二蝶会のヤクザ・桑原の二人が産業廃棄物処理場の利権争いに巻き込まれる。
多数の政治家や建設業者やヤクザが登場し人間関係がやや複雑すぎて混乱しそうになったが、関西弁での絶妙なやりとりがたまらなく面白かった。
このコンビの次回作『国境』『暗礁』も楽しみだ。
直木賞候補作
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建設コンサルタントが産廃処理場の権利を
巡って色々な事件に巻込まれていくお話。
主人公の二宮とヤクザのコンピの大阪弁での会話が
楽しい。何故か色々なヤクザに狙われる主人公。
ミステリー要素も有り。展開がテンポ良く読み易い。
気分転換にチョッとお勧め!
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ものすごく好き。ハードボイルド大好き。この作品で黒川ブームが吹き荒れた。藤原伊織、大沢在昌好きの人は大好きな一作。
コンビで事件(?)解決、会話も面白い!
この作品面白かったら疫病神シリーズ全部読んで!
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佐藤さんに借りたまま長期積ん読で、ようやく読了。
建設業界の怖い話!やくざの一瞬の攻防が面白いし、自分の命とか組織の名誉とか義理とか複雑な諸々を、瞬時に判断するところがカッコイイ。でも私にはお腹いっぱいすぎた。「岸和田少年愚連隊」ぐらいが丁度いい。
6〜7年前の小説やけど「情報」の重要さは今と変わらず大きい。
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黒川博行の本の面白さは、私的にはスピード感につきます。一度読みだすと、止まらない感がいいですね。疫病神シリーズは、本当面白い。映画化されないか、密かに期待しています。
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いやー。面白かったです。
大阪弁の会話のテンポ 実にいいんですね。
これだけ、小気味いい 会話は あんまりないなぁ。
放火、青酸流し、脅し、暴力、・・・裏をかく。
何でもありの中で
二宮が 筋を通して まっしぐら。
駆け引きの巧みさ・・・そして 焦点を明確にする。
一見さえないオトコにみえるが じつに 信念と勇気 がある。
それに、脱帽せざるを得ない。読後感がステキである。
相方になってしまった
ヤクザモンの 桑原が シノギがあるといって・・・
突っ込んでいく。
カタギ、チンピラ、ヤクザ それぞれが 格が違う。
桑原は ホンモノのヤクザの 自覚がある。
いろんなものに カネを注ぎ込んでいる。
ヤクザなりの 自覚が 自分を支えている。
産業廃棄物処理場をめぐって
ゼネコン、下請け、そして コンサルティング(サバキ)の思惑が絡んで
どんな欲が その中にもぐりこんでいるのか
ただでは 転ばない人たちの 欲と欲の絡み合い。
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疫病神シリーズ第1弾。
建設コンサルタントとヤクザの金儲け話。
とにかく会話のテンポがいいので、あっという間に読み終わった!本当は、裏社会や建設業界の怖〜い話なんだろうが二人の大阪弁での掛け合いが面白おかしく一気に読める一冊。
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面白かった。一気に読んでしまった。
建設コンサルタントとやくざのコンビの話。
知らない業界じゃなかったから(建設の方)それほど難しくはなかったけど、相関図を理解するのはちょっと大変だった。
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主人公、二宮(カタギ)が三好(ヤクザ)の家に不法侵入して、
桑原(これまたヤクザ)と行動を共にし始めてからの
テンポがよい。
話が進むにつれ二宮と桑原の
かけあいも癖になる。
登場人物に共感も憧れも抱けはしないけど、
「業界」のお勉強にはもってこいである。
作中での用語の解説が親切だし。
それを踏まえても作中の登場人物の
関係がわかりづらい(これがこの作品のミソでもある)。
二宮が相関図書いてくれるまでごちゃごちゃ。
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二宮のボロボロ具合がすごいけど「国境」を読んでから思い返すとこのあたりはまだまだ、だったのがすごい。喧嘩の国の王子様のファッションセンス… 好きなシリーズです。ごついけど。
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ちょっとしたバディムービーを観た感じでなかなか面白い。
特に桑原、非常に映像的に描き込まれていると感じた。
ただやっぱり関西弁が、、、
この作品は相当良いと思うのだが、一応関西育ちと定義付けられよう当方から見ると、やっぱり関西弁は書き言葉としては向いていないのかなと感じざるを得ない。
話し言葉のスピード感が異様なまでに無くなってしまう、だからこの本も少し展開にもっさり感が抜けきらない、何でだろう?