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〈目次〉
第1章 北海道・東北
第2章 関東
第3章 中部
第4章 近畿
第5章 中国・四国
第6章 九州
〈内容〉
大変オーソドックスな内容。ひとつひとつのボリュームはさほどなく、読みやすい。けど、必要な情報は入っている。知っているところの多い私は、記事の中に書かれているところは写真をつけて欲しかったです。
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なんか居心地の良さを感じる鉄道の旅。
鉄って感じではなく、旅の本。
廃線じゃない鉄道本も、読みたい。
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いろいろなマニアックな路線が載っています。
こうやって廃線跡をたどる旅もいいものですね。ただ、残っていない箇所が多そうで、全線踏破は大変そうです…
個人的には山形交通高畠線の廃線跡を歩いてみたいものです。
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この著者が鉄道ファンだったのかと驚いて読んでみた。
新聞連載したいた記事をまとめたものらしいが、紀行文というよりガイドブックである。
北から順番に紹介していること、ひとつ4ページで筆者撮影の写真が1点と簡単な地図があること、その路線の歴史と現在の紹介、訪問時の様子、と統一された書式で記載でされている。
鉄道ファンのガイドブックではなく、梯久美子の作家としての紀行文を期待しているならば、本書はあまりお勧めしない。
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筆者が歩いた廃線となった路線について、写真・地図などと併せて書かれている本。私が乗ったことがあるのは清水港線だけで、日本はまだまだ広く、行ったことないところばかりだということを再認識した。
近いところで、日中線の熱塩駅は行ってみたい。
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すつかり市民権を得たと思はれる「廃線紀行」。しかし、以前もどこかで書いた気がしますが、わたくしは廃線紀行はしません。鉄道の廃墟を巡るなんて、悲しすぎる。否それ以前に正視に堪へません。必ず泣いてしまふのであります。
しかし本書『廃線紀行―もうひとつの鉄道旅』については、著者が『散るぞ悲しき』の梯久美子さんであること、朝日新聞紙上で原武史氏が、2015年の三冊のひとつに選んでゐたことなどから、購買してみました。カラー版といふことで紙質が良く、価格にも反映されてゐます。ちよつと高め。
読売新聞の土曜夕刊に連載していたものから、50路線を選んで収録したのが本書なのださうです。選ばんでも良かつたのに。分厚くなつても良いから(或は分冊でも可)、全てを収録して頂きたかつたですなあ。そして、連載といふ性格上仕方がないのかも知れませんが、一路線につきもつと頁を割いて欲しいと願ふのはわたくしだけでせうか。せつかく取材に行つて、僅か4頁で纏めるのはいかにも勿体ない。
さう思はせるのは、言ふまでもなく内容が充実してゐるからこそであります。
まづは路線の選択。くりはら田園鉄道や三木鉄道のやうに、ごく最近まで走つてゐたものから、「日本瓦斯製造専用線」「蹴上インクライン」みたいに「何ソレ?」と言ひたくなるやうなメイニアックな路線まで、変化に富んでゐます。
そして個人的に嬉しいのは、地元名鉄線が4路線も収録されてゐること。全体の割合からすると、かなりの高率ではありますまいか。もつとも、それだけ多くの名鉄線が廃線となつた証左でもあり、単純に喜べぬのですが。
一口に廃線跡と言つても、その興味対象は幅広うございます。橋脚・トンネル・駅舎・プラットホーム・レール・架線柱......それらが完全に形として残つてゐるものもあれば、朽ち果てて辛うじてその面影を偲ばせるものも。
著者はそれらの全てに愛情を注ぎ、まるで旧友を訪ねる旅のやうに廃線跡を目指すのです。ノンフィクション作家らしく、地元での聞き込み、取材も万全であります。
鉄道からクルマ中心の社会となり久しうございます。いくら地元(私企業や自治体など)が躍起となつても、国が進めてきた政策には抗へません。しかしよく言はれることですが、鉄道が廃止されてその土地が発展したといふ例は無いのであります。寧ろ廃線後、雪崩を打つかのやうに過疎化、衰退化が促進されるのでした。三木鉄道で働いてゐたといふ男性の話にも「鉄道がなくなることは、町の活力がなくなることなんだよ」とありました。
梯久美子さんは抑制された文章の中に、地元の人々と触れ合ふ中で、控へ目ですが文明批評もちらつかせてゐます。声高に主張しない分、読者が考へる余地を残してゐると申せませんかね。
作家としての鑑賞眼の確かさと、テツとしての専門知識の豊富さが安心感を与へる最強の一冊ですな。ふと、この人に「阿房列車」を走らせて(執筆の意)欲しいなあと思ひました。
残念だつたのは、わが地元の「三河広瀬」駅にて、豊田名物「五平もち」を食して頂けなかつたことですな。2010年の取材だといふことで��が、その後五平もちとの対面が実現したのかどうか、気になるところであります。
ぢや、又お会ひしませう。ご無礼いたします。
http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-605.html
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硫黄島の優れた研究者である著者が、廃線をめぐり、その50路線について写真をまじえ簡潔にまとめた本。研究も精緻であるが、言葉が柔らかく味のある文章となっている。今後の訪問に備え、購入することにしたい。
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梯久美子が、全国の廃線50路線を訪ねて歩いた紀行文集。
日本には、訪ねるに値する場所が多いのだなぁと、感心する。
こういう本を読むと、旅に出たくなる。
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今は無き八重洲ブックセンター本店で閉店になる10日くらい前に、もう最後だから何か買おうと思って新書の棚を眺めていたら見つけた本です。
元々新聞の連載をまとめたもののようで各路線にかけるページ数は少ないものの、著者がちゃんと現地に行って見て書いているのが判って、自分でも行って見たくなります。自動車の運転をせずに歩ける範囲で取材しているので、その点も実際に行くときの参考になりそうです。
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著者、梯久美子さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。
---引用開始
梯 久美子(かけはし くみこ、1961年 - )は、日本のノンフィクション作家。
---引用終了
で、本作の内容は、次のとおり。
---引用開始
鉄道マニアを自認する著者が各地に散在する廃線を踏破。北は道東の根北線から南は鹿児島交通南薩線まで精選50路線を紹介する。
---引用終了
最も興味深かったのは、p58~p61の、「陸軍鉄道聯隊軍用線」。
廃止時期は戦後。
廃止区間は、都賀-八街-三里塚 四街道-都賀 千葉-津田沼 津田沼-松戸・中の浜 などで、複数あるようだ。
千葉公園は、かつて陸軍鉄道第一聯隊の作業場だったとのこと。
今でも残っているのかは不明だが、取材時(2012年頃)は、千葉公園に、演習用トンネルが残っており、その写真が本書に載っている。
その写真を見ると、異様に短いトンネルだが、それは演習で造ったものだから、とのこと。
それから、津田沼駅の南側には、かつて鉄道第二聯隊があり、その正門が、取材時(2012年頃)の千葉工業大学の通用門になっているとのこと。