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3つの短編ホラー「皐月闇」「ぼくとう奇譚」「くさびら」。3作とも、人間が怖い話で、いろいろとめんどくさい趣向にはなっているが、それなりに怖いんだが、めんどくさいので怖さが減ってる感あり。
個人的に、一番怖いのが痴呆症ホラーかな。いろんな意味で怖いが、菜央が行っていることは不毛なのでは?とらわれ過ぎて怖い。
最後のキノコの話は、怖いというより、ちょっといい話。ふとラシャーヌ?(魔夜峰央)だったかの、食べたらキノコになる話を思い出した。あれは怖いねぇ。。
追記
ラシャーヌではなくて、『パタリロ』 の”茸ホテル”と『パンドラキン』が記憶でまざってしまっていた。パンドラキン怖いです。
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★5 怖っ! 夏の夜にぴったりのホラーミステリー中編集、俳句をテーマにした皐月闇は必読 #梅雨物語
■きっと読みたくなるレビュー
博学ぶりと物語の組み立てっぷりがスゴイ。さすがプロ。
貴志先生の強みが思いっきり出ている一冊なので、まだ先生の作品を読まれていない方におすすめしたいですね。特に『皐月闇』は、年間通してもトップレベルの作品でした。
〇皐月闇【超おススメ】
俳句をテーマに真相を紐解く一編。涙香迷宮を彷彿とさせる暗号ミステリーのようで、ハッキリ言えば超絶に面白い。
エンタメ、ホラー、謎解き+俳句の深みも楽しめるという一挙四得の作品で、しかも読み物としてのバランスもいい。俳句を使ったアイデア一発ではなく、お話自体も練りに練られていて重厚感もしっかりあります。
メインの登場人物二人も役どころとして魅力的ですし、是非「世にも奇妙な物語」で映像化を期待したい作品ですね。正直、マジで褒めるところしかない。
〇ぼくとう奇譚【おススメ】
昭和初期の東京銀座、遊び人の主人公が黒い蝶の夢を見た…というお話。
怖いんですけど。
昭和時代のホラー映画みたいな感じで、超こわいんですけど。
文中の講釈も学びになるんだけど不気味だし、特に終盤のおどろおどろしさは強烈… ぜったい呪われたくない!
〇くさびら
田舎の別荘に住む主人公が、家の庭に奇妙なキノコが生えているのを発見する。日が経つにつれ、どんどんキノコが増殖すると主張する主人公に、隣人のいとこが訝しむのだが…
まずキノコをテーマに、よくぞここまで物語を紡いだという驚き。作家先生の超越ぶりを感じましたね。本作もバランスよくホラー、ミステリー、ファンタジーを調合されていて、読み終わるとじっとりと胸にくる作品です。
■ぜっさん推しポイント
じめじめした梅雨は嫌いですが、これも日本のひとつの季節ですよね。俳句とか、かつての日本の歴史とか、日本人なのにまだ勉強できていないことがたくさんあります。雨月物語も濹東綺譚も未読の私。古典文学も読まなきゃな~
不気味で怖いミステリーですが、どっぷりと純和風テイスト。情景も時代背景も味わえる素晴らしい作品でした。
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怖いというか不気味な話が三篇。
もう冒頭から嫌な予感しかない。
この先にどんな結末が待ち受けているのか、戦々恐々としながら読み進めた。
中でも『ぼくとう奇譚』が嫌だ。
虫が苦手なのもあり、全身がぞわぞわして読むのを止めたくなる。
結局、最後まで読んでしまったけど夢に出そうだな。
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『秋雨物語』の雰囲気が好きだったので読んでみた。
どのお話も、前半でちょっと眠くなる。説明っぽいからかなあ。特に俳句の解釈パートは国語の授業を聞いている感覚になり…。しかしキノコや虫といい、作家の幅広い知識は凄い。
自分の集中力と読書力が低いせいで、この本を味わい切れなかった感がある。
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俳句の解釈の違いやアルツハイマーの人への復讐の仕方など驚きと恐怖が共存していて面白かった。最後の親子愛がキノコの胞子となり犯人逮捕のきっかけになったのは驚かせれました
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「ぼくとう奇譚」…花魁達が絢爛豪華。美しいけど怖い。
「くさびら」…すごく意外性のあった衝撃的な展開。いちばん良かった。きのこの胞子がスクリーン代わりとか、ホラーなのにむしろ科学的。親子のきのこにちょっと泣けました。
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皐月闇がいちばん好きだった。
作者の知識量というかよく調べられてるなぁとどの話も読んでいて感じた。
3話とも不気味さや気持ち悪さが最高でした
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梅雨のじめじめした湿度の3編。"皐月闇"が特に引き込まれて読む手が止まらなかった。罪を隠すこととそれを突き詰めること、相反する立場がじっとりと対峙する後味の悪さも本作の魅力かと思う。
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謎解きの後に恐怖。
皐月闇:俳句に隠された秘密。
ぼくとう奇譚:遊び人が見る黒い蝶の夢。
くさびら:狂言「くさびら」(庭に茸)を元に血生臭い事件が絡む。
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俳句、遊郭?、キノコ類
それぞれのテーマで描かれた短編ミステリというかホラーというか。専門的な描写は読み辛いところも少々。
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薄気味悪い短編集。
俳句、蝶、きのこと全く違うテーマの三編。
それぞれ専門的な内容もあり、知識の豊富さが感じられた。
虫が苦手なこともあり、蝶が出てくる「ぼくとう忌憚」が気持ち悪くて怖かった。
内容的には「皐月闇」が一番好みかな。
今夜は悪い夢を見そうだ…。
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めちゃくちゃ面白い….!驚愕クオリティ。
3篇それぞれが種類の違う妖しさを放ち、鳥肌でした。
話の作り方、文章が上手すぎる…。
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3編からなる短編集。(2つめのはスルーしてしまった)
自殺した青年が作った俳句から謎を解いていく手法のは面白かった。途中からこの作者はこのおじいさんだってわかったけど、性犯罪をし殺害までしてしまった最低の中学の俳句部顧問のおやじ。
認知症っていうのがポイントだった。これドラマにしても面白そう。
最後の庭のきのこの幻影のもてっきり住んでる杉平が犯人だと思ったら叔父の鶴田だった、これはまんまと騙された。
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続きがとんどん気になる作品で読んでて楽しかったんだけど、
なにより自分の知識のなさを実感するというか、色々知りたくなる。
狂言とか、菌類の世界とか、季語とか、記憶のこととか。
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本格的なホラー。わりと軽めのものばかり嗜んでいたので、小説の重さに若干のとっつきにくさを感じながらも、3作ともとても楽しめました。
個人的には3本目のきのこの話が特に好き。