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【吉敷竹史シリーズ 20年振りの新作長篇文庫化!】加賀百万石から終戦直後の混乱期、そして現在へと続く謎の連鎖。密室状態の中、五人の男を一瞬にして斬り殺した謎の美剣士の正体は?
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江戸時代の話が長いが内容が豊富で楽しめた。カバーイラストの盲目の武士が赤ん坊を背負った絵が良かった。
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島田荘司の長編、久しぶりだった。
吉敷刑事のパート、伝説の剣客の物語、
吉敷刑事の解決パートの構成。
戦後間もない、渾沌とした時代に石川県
の芸妓を抱える盲剣楼に、押し込み同様
の暴漢がやって来て、女を手篭めにして
助けが来ないのに乗じて好き放題。
そこに、語り継がれた盲剣様があっとい
うまに軍刀を構えた男どもを斬り捨てて
しまう。
これは、現実の話?
幼少期に、盲剣様の剣捌きを目撃したと
いう女画伯。
吉敷が、その画伯と知り合いになり、あ
る事件の解決を任されてしまう。
挿話は、江戸時代の剣が不用となった
世の中に起きた剣客鮎乃進と紅葉村の
千代との物語である。
長い文章だったが、鮎乃進の生き様に
引き込まれた。
解決編は、挿話の話の流れを上手く活か
していたと思う。
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吉敷武史シリーズということで、社会派ミステリーを期待したものの、だいぶ違っていました。
途中に挿入される剣豪小説は、それだけで完成している読み応えのある作品になっているが、その前後に盲剣様の出現と誘拐からの盲剣さんの正体を明かす謎解きを入れる必要があったのかというと、疑問が残ります。
もっとも、さすがのストーリーテリングぶりで、長大な作中挿話も、飽きずに読ませてくれます。
…あれ、作中挿話なのかなぁ?(笑)