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今回の野路は、ひきこもり警官に向き合う。その中で誕生した凸凹コンビが事件に…。
元白バイ隊員、野路明良巡査部長の活躍を描く、
野路シリーズの三作目。
開署準備室、運転免許センターと来て、今回は、県警の警務課で、
地域課のひきこもり警官、友枝の説得を命じられる。
始めは、野路の説得にけんもほろろといった態度だったが、
幾度も通ううち、野路が漏らした事件に興味を示す。
結局、「にわか刑事コンビ」が出来上がるのだが…。
やはり今回も、事件に首を突っ込む野路と、
お決まりのように暴走してしまう友枝との、
これこそ、凸凹コンビが解決を導き出す。
白バイ隊員出身の作家さんだからこそ描ける、
警官というものが、さまざまな悩みや苦しみを背負いながら、
それでも、事件に向き合い、前に進む力は一体何なのだろう。
一人ひとりの正義は、微妙に違うのかもしれないが、
警察の正義というものは、一つで、揺るがないものであってほしい。
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津賀署管内で起きた老女殺害事件で慌ただしい中、警務課の野路明良は、出署を拒否し引きこもる新人警官・友枝蒼を復職させるため彼の家に通っていた。様々な説得も奏功せず、無反応な友枝。このままではクビになってしまう。だが、野路が思いがけず口にした事件の被害者宅が近所だと知るや、俄かに興味を示す。野路はさらに情報を集め、友枝の意欲を引き出そうとするが……。
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シリーズ物と知らなくて借りて読み始めましたが
すんなり話に入っていけました
他の話も読んでみたくなってきました
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このシリーズも、ちょっと良い意味でこなれてきたな。
それでも、あまりにぎこちないところが、この主人公の為人の美点かもしれない。