紙の本
古書と食を絡めた物語
2023/10/26 19:10
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投稿者:E司書 - この投稿者のレビュー一覧を見る
神田で古書店を営む店主の急逝。その店を相続することになる妹と生前、店主の元に通っていた大学院性の物語。古書店にくる様々な人の思いと本の魅力と美味しい食を交えたストーリーの組み立てに新鮮味を感じる。
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ブックオフなどとは違う、個人経営の古本屋さんは苦手でしたが、見る目が変わり、今後はお店を覗いてみたくなりました。
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古本と美味しいご飯。
久々に古本屋さんに行って、紙の本を買って
美味しいご飯を食べる1人時間を楽しみたくなった。
紹介されている中でまた読んでない本を読んでみたい。
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ほんわかとするストーリー。
出てくる本を読みたくなり、出てくる料理を食べたくなった。何歳でも、何歳になっても、やってみたいことをやることができるって幸せだ。
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喫茶店を求めて神保町に行きたくなった。
古本屋はハードルが高く感じてしまって新刊書店ばかり行っているけど、古典好きじゃなくても楽しめるものなんだろうか…?
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神保町は古書の町だと知ってはいたが、実際に行ったことがなかった。ストーリーも良かったし、神保町に実在するお店の食べ物も美味しそうで、ガイドブックのように楽しめた。それに終盤に語られる古書店の役割について、読んで納得!なるほど!と合点し、読んで良かったと思う。滋郎兄さんも珊瑚さんも美希喜ちゃんも建文くんも東山さんも、登場人物がみんな素敵で、心が温まった。
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美希喜(みきき)は、国文科の学生。
本が好きだという想いだけは強いものの、進路に悩んでいた。そんな時、神保町で小さな古書店を営んでいた大叔父の滋郎さんが、独身のまま急逝した。大叔父の妹・珊瑚(さんご)さんが上京して、そのお店を継ぐことに。
滋郎さんの元に通っていた美希喜は、いつのまにか珊瑚さんのお手伝いをするようになり……。
カレーや中華やお鮨など、神保町の美味しい食と心温まる人情と本の魅力が一杯つまった幸せな物語。
本もご飯も人も温かい街に行ってみたくなる。
その時のその人と一冊の本との素敵な出会い。
私も読んだ本の影響で実行できたり、肩を押してもらった事がある。次はどんな素敵な本に出会えるのか、ワクワクがとまらない。
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お腹が減ってとにかく神保町に行きたくなる本。ずっとこの世界に浸っていたい。元ネタを知ってたらおお!となる描写もあり、教養こそ人生を楽しく豊かにするのだなと改めて思った…(教養ホシイ)
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神保町の古本屋さん、昔から続く喫茶店。
そんなレトロな町並みが目に浮かんでくる。
作中では、古本にかこまれなが美味しいものを食べるシーンがたくさん出てきて、こういうのいいなあ、って思った。
自分の悩みや問題をなんとか解決できる本はないかと、古本屋で本を探す。
でも、まずはお腹を満たしませんか。
一緒に食べましょうと。そういう時間がとても良い。最後の叔父の思いが伝わったときは涙が。
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原田さんの本への想い、本好きの人の心理、確と受け取りました!こんな場所が本当にあれば良いのに。ブックカフェ(話せる)みたいな場所、作りたいなあ。
p.22 掃除ってする人は、いつもちゃんとするし、しない人はしない。そして、たいがい、しない人は人は人にしてもらった事は気づかないものだ。そういう小さなことが少しずつ不満として溜まっていく。こういうことがわかり合えるのは、隣に住む上で結構、大きいのだ。
p.34 「私はこういう仕事をしているから、わかるのは本のことだけだ。うちの店には、新刊所の出版社、特に研究書を出しているところの編集者さんや取り次ぎの人まで入りしている。その人たちから聞いた話では、今、東京の大学で、新しい本が出た時、条件なしに購入して図書館に入れてくれる大学は5個位しかないらしい」彼はスラスラと4つの大学名を言った。超有名後、偏差値の大学、戦前から国文学の研究をしている大学などで、どこも私の頭じゃ入れない。「そして、5つ目がここ」指で私の成績表を指した。そこにはO女子大学の名前があった。「他の事はよくわからない。だけどね、大学なんて、図書館が充実していれば、半分ぐらいは自分で勉強できる。要は、学生時代にどれだけ本を読むかってこと。それに、Oの先生は何人かこの店にも出入りしているが、まぁまぁ、いいよ。真摯な先生が集まっている。特に中古文学の後藤田先生はうちの常連さんだしね…。まぁ、ツケも貯めているが」
p.247 自室で学校図書館で借りた『鮨』を読んでいた。そこに出てくるお寿司がとても美味しそうで、顔をあげたら、目の前の窓からキラキラ光る、夏の日差しが見えて、「食べられる、私は寿司が食べられる」と自然に思えたのだった。 「人生に必要な小説や本て、向こうからやってくるのかもしれませんね」
p.288 本居宣長先生がいなかったら、源氏物語はこのように残っていなかったかもしれませんよ、と言われたそうです。滋郎さんはそんなこと、考えたこともなかったから、ぽかんとしてしまった。でも、遠井先生の話を聞いて納得しました。江戸時代、本居宣長が研究を重ね、たくさんの書物を残したことで、それまで以上に源氏物語に脚光が当たり、それが今も残っているのです」「もののあはれ、ですね」「確かに、平安時代に、他にもいろいろな物語があったと言う記録がありますが、その他ほとんどは残っておりません。また、その記録にさえ残っていない物語や作者もあるはずです。だから、今、ここに残っているものは末永く残していかなければならない。私たち、研究者はその長い長い鎖をつなぐ、小さな鎖の1つで良いではないですか。自分の名前を残そうとか、自分の研究で、世間や学会をあっと言わせてやろうなんて考えなくていいのです。ただ、それを後世に残す小さな輪で」「輪、ですか」「あなたの職業もそうではないのですか、古本屋さんは、私たち学者のように、本屋物語といった文化を後世に残す、そういう話です。だから、私は皆さんを尊敬しているし、同志として信頼している…滋郎さんは、遠井先生にそう言われて、古本屋として生きる決心をしたそうです」
〈本書に登場する書籍・参考文献〉
『お弁当づくりハッと驚く秘訣集』小林カツ代/著(主婦と生活社)
「ハッと驚くお弁当づくり」小林カツ代(ハルキ文庫)
『極限の民族』本多勝一/著(朝日新聞社)
『十七歳の地図』 橋口譲二/著(文藝春秋)
『お伽草子』 福永武彦、円地文子、永井龍男、谷崎潤一郎/訳(筑摩書房)
『馬車が買いたい!』鹿島茂/著(白水社)
『輝く日の宮』丸谷才ー/著(講談社)
『落穂拾ひ』小山清/著(筑摩書房)
『国文学全史 平安朝篇』 藤岡作太郎/著 秋山虔他/校注 (平凡社)
『わたしの小さな古本屋』 田中美穂/著 (洋泉社)
『本屋になりたい」宇田智子/著高野文子/絵(筑摩書房)
『女子の古本屋』 岡崎武志/著(筑摩書房)
『ド・レミの歌』 平野レミ/著(中央公論社)
『讃岐典侍日記全訳注』森本元子/著(講談社)
『讃岐典侍日記全注釈』岩佐美代子/著(笠間書院)
『街の古本屋入門ー売るとき、買うときの必読書」志多三郎/著(光文社)
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読むと神保町に住みたくなる。本好きなら特に。
もともと神保町は好きな街のひとつだったけど、用事があるときに立ち寄ったり、さぼうるが有名だから行ったことがあったりするくらいだったから、次に行くときはもっとじっくり堪能したいな。
カレーや中華も食べたい。本を読みながらのんびりしたい。
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#読書記録 2023.9
#古本食堂
#原田ひ香
神保町を舞台に、古書と美味しいご飯を織り交ぜて紡がれる物語。本は好きだけど、古書店巡りはしたことがない。この本を読むと神保町に行きたくなるし、古い本を楽しめたらなあと思う。
ドラマ化にぴったりのストーリーだしボリュームだと思う。主人公二人は、宮本信子さんと永野芽郁さんをイメージして読んでたよ。
#読書好きな人と繋がりたい
#読了
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神保町に行きたくなる。古本屋が立ち並びグルメが美味しい街なんてパラダイスだと思う。
物語で流れる時間のゆったりとした流れを感じに行きたい。
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ほっこり落ち着くお話の中に時々入る美希喜ちゃんのツッコミに笑わせてもらいましたwなるほど、お母さん関西の人だからw
展開が急なところとか気になりましたが、なんだかほっこり系の映画で見たいと思いました。
吉永小百合さんとか宮崎美子さんとか、上白石萌歌さんとか芦田愛菜さんとか辺りで!
私は本とは人との出会いと似ていると思っています。
他人と出会うことで違う価値観や考えに触れるように。
食事に関してなのですが、私はあまり食に拘らない性格だったのですが、バイクに乗り始めた頃、冬場の長い距離に風にさらされ続けたことで体が凍えて耐えられなくなった時に近くのコンビニで緊急避難的に停まって、そこで惣菜パンを買って軽く休憩したんです。
その時みるみる体に熱が戻ってくるのがよくわかりました。
栄養補給とはこういうことなんだな!とその時に実感したんです。
『食』とはただ腹を満たす、楽しみを満たすだけではないのだな、と改めて思いました。
本と食事ってどちらも癒やしであり栄養であり、繋がっているんですね。
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この本を読んで神保町へ行って一日中散策してみたくなった。本に囲まれて優しい人達と美味しい食事が出来る人生なんて最高じゃないか