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個人的にとても納得できることが書いてあった。
特に、《コミュニケーション能力が高いというのは、理路整然とした明確なメッセージを送受信することじゃなくて、「理解できない言葉」に対して耳を塞ぐとかノイズとして切り捨てるということはしないで受け止める、他者が発する「ノイズ」を「声」に変換して聴き取る強引な力業》だということに、涙が出るほど納得した。
閉じない家の在り方とか、昔ながらのお産についてとか、異質なものに直面したときの対応とか、親になるまえに考えておくべきことだろうと思う。
東京に住んでるけど、わたしは沖縄の人みたいな出産観を持ってる。
多分それは歓ぶべきことなんだろうな。
将来職業として何になるかと同じような感じでこういう話もできたらいいのにな。
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体育会系なオジサンと、女性の生活や出産などに詳しいオバサンが対談しているんだけど、ウンウンと頷ける所もあれば、ウ〜ンと思う所もあるけど、全体的に勉強になるところが多い著書。黙って結婚しろ!と言う三沙氏。早く結婚して子供を生んで、40くらいでキャリア積めばいいらしい。そして、結婚に向いた男は早く片付いてしまうので、早めに結婚した方が良い男に恵まれるとも。まぁワタシはサッサと結婚したが、子供には最近まで恵まれず、やっと40代で妊娠出産育児に突入した。いろいろ考えて今で良かったと思う。仕事に結婚にとうじうじ悩むくらいなら、とっとと結婚して子供を産んだ方が良いかもしれないね。やはり、40代の育児はかなり大変だから…体力無いわ、キャリアも登り詰めた所だわ、そして頼りになる親も高齢で使い物にならぬ…でも今時代、女性が40歳から職でキャリアを積み始めるのは並大抵の事ではない。それにとっとと結婚して子供を産んでも離婚と言う場合もある。そうなると、早々と誰でも良いから結婚しろとは言えないかも。離婚しなくて良い男の子供をじっくり育てたいと女は思うだろう。子供の経済援助を100%国が面倒見てくれないと無理だわ。それに離婚すると日本は単独親権なので、子供を巡っての争いも多い。片親なので、養育費の支払いも滞りがちで経済的にも苦しくなる。共同親権に法律を変えなきゃ、安心して早期結婚をお勧めできないかな!日本は結婚に不利な法律がいっぱい有るから、キャリアな女性が多くなった今、結婚率も下がる一方なのよね…その辺も考慮すると、夢のような話しが多い著書かな?まぁでも、明るい未来になるにはどうすれば成れば良いのか?と言う事を知るには良い本です。
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【36/150】うーんちょっと分かりづらいというか、話題があっちこっち飛ぶというか、対談だから仕方がないけど。まあそんな感じだった。どんな感じかわからんな。レビューとしては役に立ちません。すんません。
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理解するのに難しいところもあったけど、いろいろなことを察知する身体能力の大切さをあらためて認識できた。1番いいな、と思ったところは定点で見守る人、の話で「自分に与えられた場所からあまり動かないで、そこできちんと仕事をするという「分をわきまえる」というあり方って、すごく大事だと思う」「「私は」役割があるからやらせてもらってるだけです」というところ。
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〝オニババ〟なんてレッテルの考案者が絡んでいるからと、身構えて読み始めたけれど、予想よりうんとおもしろく、考えさせられること多々。でも、〝オニババ〟本はやっぱり読まないね。
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なにかを学び始めてすぐは、「見えなかった」ものがすこしでも「見えた」、ということに興奮して、
じつはまだ「見えてないものもある」ってことには文字通り目を向けなくなりがちです。
ですから、別の視点を切り開くために、
内田樹の意見は定期的にチェックするようにしています。
この本でも、脳科学の発達とともに、否定されたわけじゃないけどなんとなく目を向けられなくなってしまった「脳以外の身体の感覚」に着目しています。
そのうち話はしぜんと人間の歴史や文化にとび、
ふるくなったものにもかわらず真理がある、ということを感じさせられます。
論理的にはっきりわかるものとおなじくらい、あいまいなものも大切にすべき、というこの人のスタンスはとても好きです。
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おもしろかったです。辺境ラジオでも言っていた、「毎日機嫌よく暮らすためには、掃除をきちんとすること」というようなこともきっと身体知のひとつなのですね。医療に対するコメントについてはちょっと極端すぎる気もするけど…。特に内科では問診次第で大きくその先が変わるので、今でも大事にしてますよ。時間は十分に取れないですが。
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うーん。バックラッシュととらえるか、身体を取り戻すと捕らえるかによって評価は分かれると思う。私の立ち位置は微妙。でも、女という生物はこうで、男という生物はこういう役割だから、それに逆らうと・・・・。みたいなことをいわれても、もう頭が困っちゃう。頭を捨てるしかないのか。。
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お話が抽象的であまり刺さらなかった。
女性にとって出産は身体ともに特別なモノなんだな、という点は印象的。
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http://kumamoto-pharmacist.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/post-020c.html
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体はなんでも知っている、直感に従おう、頭でばかり考えないで直感を磨こう、というような本。
いいから黙って結婚しなさい、そして黙って子供を産みなさい、子育ての間は細々と仕事して、早く子育てを終えたらまたバリバリ働けばいい、というようなお話を、民話やらなんかで裏づけしながら話す対談集でした。
結婚は誰としたって結局同じだ、とか、批判を浴びそうなこともたくさん書いてあったけど、面白かった。私も割りとそう思う(夫よ、ごめん)。
内田先生は男性なのに、父子家庭で子育ての時期は仕事は細々とつないでいたそうな。こんな男性は珍しいよね。子育てガッツリしてたからこその感性というのもあるのだろうなーと思った。
あとはルーティンな毎日の大切さ、とか。共感できた。
一気に読むと疲れてしまって、割と時間が読むのにかかった。なぜだろう。
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読んでて、これは違うな、とか、これは腹立つな、とかもありましたが、総じて興味深い内容でした。
身体知を大事にするところなどは、よくよく共感。
あと、社会内での役割についても、これまでずっと考えていたことが、おかげで少し言葉になりそうな気がした。今の日本の社会は、ドロップアウトすることを極端に嫌うから、余計に一度どこかでラインを降りてしまうと行き場がなくなるのかも知れない。
親子関係のところは特に面白い。
自分の家庭が機能不全だった時期があるからか、色々と考えされられた。
父母の役割は、いわゆるジェンダーに依るものではなく、機能によるなど。
私なりの解釈では、この本は、要するに「定量化して測るべきものと、定量化せずに曖昧糢糊として測った方が良いものとがある」ということを言いたいのではないかなと思った。
「こうあるべき」「こうするべき」と思い迷い振り回されるのではなく、「こうしてみたらこうなった」「ああしてみたらああなった」のように試行錯誤で、計画性と偶発性をうまくバランスを取りながら生きてけということなのだろうか。
時間が経ってから再読すると面白そうな本である。
完全なる余談だけど、一つの本を取っても、皆、作者の言いたいことを知るよりも、”自分が考えていたけれど言葉になっていなかったこと”を本を通じて汲み取るものなのかもしれない。
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内田センセイのおっしゃってることはだいたいいつもと同じです。
対談本なので相手によって、少しずつ切り口が変わるのが面白いです。
今回は女性問題に詳しい疫学の先生がお相手。
コミュニケーション論がとても参考になりました。
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対談本。こまごまとしてるというか、2人は話が噛み合っているような、いないような感じで、つぎつぎと話の軸足を変えていく。
基本的に、実践的というより思想的で、ふわふわした雑談。書物として発表するには理論的証拠がなさすぎるけれど、ほんとは経験からしてこういうことを思っているんです、という感じ。
興味深い話もいっぱいある。「ふーん、」と身構えずに読むのがいい。
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内田樹と疫学の専門家・三砂ちづるの対談。非常におもしろかった。
面白い部分は多々あったが、出産関連の話が面白かった。
自分は第一子の出産の際に、妻の分娩に立ち会ってへその緒まで切ったのだが、なんとなくしっくりこないものがあった。なんとなく、「これは違う」と思っていた。ただ、その感情は誰にも言わないで来た。そうしたらこの本にそれについて書いてあってびっくりした。
三砂氏いわく
「私は出産というものはもともと猫が押し入れの隅で産むように、女性がそっと自分だけの世界にはいって、必要ならば誰か親しい女性の手を借りて産むものだと思っているので・・・。男はいらないのではないかと思っているのです」
おそらく妻のお産の時に自分が感じたのも、この感覚に近いものだと思う。
何か「私はこの場にいるべきでない」感じがしたのだろう。
それぞれが日ごろ考えているだろうことを中心に、それなりに相手の話にリンクさせて自分の考えを語っていく。二人の話はかみ合っていそうで、かみ合ってなさそうで、その辺の微妙さが愉快だった。
あとがきで内田氏が以下のように書いている。
「私たちがそのおしゃべりに熱中したのは、「あなたの言う通りの身体の感覚を私も有している」からではなく、むしろ「あなたの言うような身体の感覚について、私は今はじめて聞いた」と私たちが感じたからであり、それらの言葉をきっかけにして、私たちそれぞれの身体の中に新しい未聞の記号的分節が始まったことを愉しんでいたからだと思う。」
ほんと、この一節がこの本の内容を端的に語っている。