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読んだ。読んでしまった。
《依存性シリーズ》三作。一日にして全てを、だ。
三部作だと思ってたら他レビューを見て知ったが五部作だったのか。これがあと二作続くのか。その度に私は胃にムカつきを覚えながらも目を見開いて一心不乱に櫛木理宇が綴る活字を貪るのだろう。
本作は《性犯罪者を主にした顧客を持つ悪徳敏腕弁護士》がその名の通り《同じ体験》をさせられる、といったのが大まかなストーリーだ。
悪徳弁護士かどうかは置いておいて、かの有名な《弁護士手のひら返し》が頭をよぎった読者がいるのではないだろうか。かくいう私もその一人である。
死刑に反対している人権派弁護士が、自身の家族が被害にあった瞬間に死刑賛成派になったアレだ。
それ自体は悪いことではない。死刑は昔から賛否両論あるし、今この場で私の賛否を明かすのも場違いだ。
それでも、本作の被害者家族たちの悲痛な叫びが、泣き崩れる被害者立ちに冷笑を浴びせ見下す《彼》の姿が 上記の出来事を私に思い出させた。
同じ思いをしたものにしか、
あの痛みは、憎しみは、分からない。
【──強姦の痛みを知らぬ人に、なぜ司法は強姦事件を裁かせるのだろう。】
それは私も、同じ思いだった。
尤も《彼》が《同じ体験》を得れど、《同じ痛み》を《同じ思い》を味わったのかは…。
浜真千代はすっかりダークヒーローになってしまった。少なくとも、架乃がかつて《監禁》された相手に縋り付きたくなる程に。自ら監禁されにのこのこと車に吸い寄せられる程に。
本作では叙述トリックが豪快に使われていて、ソレが大好物な私は見抜けず 高比良が現場で浦杉に電話をかけた時に「あれ?」となり、あの水色のランドセルを背負った少女の名前を聞いた瞬間に疑問は核心へと変わった。まんまとやられたのだ。くそう。
やはり【櫛木依存性】の私は、この後続く二作も読まなければいけないという謎の使命感に襲われながら 今夜落ち着かない夜を過ごすであろう。
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依存症シリーズ第三弾!
読み終わった。
なんか、もやっとするなー
あのくそ弁護士がやられてたのはスカッとしてしまった。
けど、最終的には殺人のラストでの心情を娘は分かってしまったって事だし、ラスボスの仲間になってしまったっていう闇落ちエンドやないかい!
エピローグも実は父ちゃんだったって事だしね
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依存症シリーズ第3弾。今作もなかなかのエグさで顔をしかめたくなるのだけれどそれでも読む手が止まらなかった。日本は性犯罪に対する量刑がとても軽い。真千代の魔の手は、性犯罪の加害者だけではなく、鬼畜のような弁護を繰り広げる弁護士にもその牙は向いていく。この弁護士には本当に腹が立って、いい気味だとさえ思ってしまう。後半はたたみかけるように展開していき、あれこれ繋がりだしていく。そしてエピローグ。最後の最後にとってもびっくりした。