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今までに読んだ短編集の中で個人的に一番かもしれない。
圧倒されてしまった。
第1話から、ものすごい勢いで惹き込まれた。
じっくり読んでいくと、それぞれの話がちょっと繋がってる事に気づいたり…
切ないお話が多かったけど、『魔王の帰還』はクスッと笑えた。
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初読みの作家さんでした。
どなたかが紹介されていたのを覚えていて、本屋にて目につき購入。
「スモールワールズ」という可愛らしいタイトルと表紙から、ほのぼの心温まる系ストーリーかなと思い読み始めてびっくり。
柔らかい言葉で紡がれる、一筋縄ではいかない現実を感じる物語で、短編でありながら読み応えばっちりでした。
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テレビやネットで一部分しか報じられないことも
それぞれの理由や事情そして「その後」がある
そんなそれぞれのドラマを丁寧に描き伝えている
自分だけの物差しでは測れないこの世界の広さ
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辻村深月さんの解説にもあったように、一筋縄ではいかない物語ばかりで、良い話かと思いきや恐ろしい真実や思いもよらない展開が待っていたりしたので、読み応えがあった。短編集だけど一編一編が濃密で、ページ数これだけしか進んでないのにすごく長い間その物語の世界に入っていたような気がする、そんな作品でした。
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空港で飛行機が遅延し時間ができた際、店頭で見かけて買った文庫。帯にあった辻村深月さんの言葉「私もまた、世界を信じてみたくなる」に惹かれた。
遠い国や地域で、国内で、身近な世間で、目を逸らしたくなることがいつだって起きてる。そんな厄災が降りかからないよう、僕は、祈ったり、リスクを避けたり、稼いだお金を使ったりで、何とか死なずに、心を壊さずに日常を過ごせてる。今のところは。でもやっぱり、世界は残酷で、信じる者は騙されるし、黙ったままなら人の言いなりだし、人と関わらずに比べずに生きられるほど強くもない。そんなでも「世界を信じてみたくなる」小説ってどんなだろう?
この作品は、僕のカテゴリでは「家族もの」。血のつながり、あるいは結婚という契約?勘違い?で、関わらざるを得ないことになってる家族という関係は、面倒で窮屈で、でも気が置けない場所でもあり。この作品では、家族がヘビーな状況を描いていて、その登場人物たちはみなすごく強いなと思う。置かれた状況はヘビーだけれど、自分の気持ちに正直だなって、羨ましくも感じた。感情移入できなかったのは、自分は平和だからか? 「世界を信じてみたくなる」ってほど絶望してないんだろうな、たぶん。
『愛を適量』のスキンケアの下り。この数年、息子を真似て化粧水なんかを使ってみると、それなりに効果が実感できる。現金なもので、効果が見えると続けられるしお金も少しかけようかなと思ったり。自己満足でいいんだよな。
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急に生まれた数年ぶりの活字欲。紀伊國屋に飛び込み、ポップと装丁と初回限定の栞に惹かれて手に取りました。
大正解でした。
穏やかで淡々とした語り口。その中に日常の中で自身が感じてきたざらつきがあって、ぞっとしました。
ぐいぐい読めちゃう。けど、短編終わるごとに一度本を閉じて一息、余韻に浸って。そしてまた本を開いて。
あっという間に読み切りました。
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初の一穂ミチ作品。素敵なカバーデザインと本屋大賞第3位のフレーズに惹かれて、購入しました。
ままならない人生を悩み、藻掻きながら歩み続ける6篇の短編集(ボーナストラック付)。全編通して暗く重い作品が多いですが、読後は不思議とどんよりとならず心に刺さる作品です❗
個人的には、『魔王の帰還』と『ピクニック』、『愛を適量』の3篇がお気に入りです。
定期的に読み返したい素敵な作品でした❗
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新幹線の往復で読み終わりました。(文庫本)
人間の孤独や思い込みなど深層的な部分を描いていて引き込まれました。短編集でとても読みやすかったです。
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短編集で最初と最後の話以外は基本繋がりはないです。読みやすくていいと思います。少しホラー味を感じる作品がいくつかあって、それが特に良かったです。
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帯の文言と内容が一致してないように感じた。
かなり重たい内容で読むのがしんどいのでESFJの方にはオススメ出来ません。
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一穂先生の書く文の何気ない会話や風景にすら心が揺れる感じがする
どうしようもない息苦しさにも似た日常と
様々な交錯する思いと
人の強さと弱さ
文全体から感じる一穂先生しか持ち得ない世界は苦しいのに温かいなぁ、と思う
グラグラな気持ちのまま読んだ辻村先生の解説の冒頭でとどめを刺された気がする
「魔王の帰還」が好きです
「ピクニック」はしばらく引きずってぼんやりしてしまった…
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魔王の帰還が特に良かった。
花うたもすごく良くできてると思った。
タイトルが素敵。
他の話に少しずつつながりがあったり
ネオンテトラと式日のつながりには驚いて
また頭から読み返したほど。
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いろんな話があったけど、気持ちが上下に揺れることなく読めた。
良い話悪い話というわけではなく、希望や絶望を感じるわけでもないけど、人生ってこんな感じなんだろうなあと思った。
読後すっきりするわけではないけど、全ての物語がすっと心に入ってきた。読みやすかったし、読んで良かったと思った。
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6篇の連作集。
どの話にも悲しい現状を秘めていて、胸の奥が少し重たくなります。
それでも、折り合いをつけ、時には強かに向き合い、人生は続いていく。
それぞれの話の先にある人生が、ささやかでも幸せであるといいなぁと考えてしまいました。
どの話も読んだ後に、それぞれ違うため息が、ちょっとでてしまう感じでした。
すごく良かったです。
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感想
自分の手が届く世界。6人辿れば誰にでも連絡できると聞くが。でも狭い。なにが起こるわけでもない。毎日はそうやって紡がれてきた。これからも。